『魔法少女リリカルなのは Reflection』とは
『魔法少女リリカルなのは Reflection』は、2017年7月22日に公開された劇場版アニメ作品です。人気シリーズ「魔法少女リリカルなのは」の劇場版第3作として制作され、2部作構成の前編として大きな話題を集めました。
作品の基本情報
本作はセブン・アークス・ピクチャーズが制作を手がけ、浜名孝行監督のもと106分の本格的な劇場版アニメとして完成されました。松竹配給により全国73館で公開され、初週興行収入9,800万円、動員数57,000人を記録し、同週公開邦画1位を獲得する好スタートを切りました。
原作・脚本は都築真紀氏が担当し、PSPゲーム『BOA』『GOD』を基にした完全新作として展開されています。前作『The MOVIE 2nd A’s』から約3か月後の時系列で物語が進行します。
物語の舞台と内容
物語の舞台は、荒廃によって静かに滅びゆく惑星エルトリア。惑星再生の研究者グランツ・フローリアンが病に倒れ、その娘キリエが惑星再生の希望を求めて地球へと旅立ちます。
幼馴染のイリスと共に日本に到着したキリエは、そこで高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやての3人の魔法少女と運命的な出会いを果たします。故郷の惑星を救うという切実な願いを抱えたキリエと、魔法少女たちとの交流が物語の中核を成しています。
制作スタッフとキャスト
監督の浜名孝行氏は絵コンテ・演出も兼任し、作品の統一感を保った演出を実現しています。キャラクターデザインは橋立佳奈氏、音楽は中條美沙氏が担当し、シリーズの魅力を継承しながら新たな要素を加えた作品作りを支えています。
声優陣では、シリーズ恒例の田村ゆかり(高町なのは)、水樹奈々(フェイト)、植田佳奈(八神はやて)が続投。新キャラクターのキリエを佐藤聡美氏、イリスを日笠陽子氏が演じ、フレッシュな魅力を作品に注入しています。
音楽とテーマソング
主題歌「Destiny’s Prelude」は水樹奈々氏が歌唱を担当し、作詞も手がけています。作曲・編曲は加藤裕介氏が担当し、壮大な物語にふさわしい楽曲として完成されました。
挿入歌として水樹奈々氏による「Invisible Heat」、田村ゆかり氏による「真夏のHoney Days」も収録され、作品の感動的な場面を彩っています。
映像技術と見どころ
本作の最大の見どころは、約60%を占める迫力のある戦闘シーンです。セブン・アークス・ピクチャーズの高い技術力により、従来の魔法少女アニメの枠を超えた本格的なアクションが展開されます。
映像効果や音響面でも充実したサウンドデザインが施され、劇場での鑑賞に最適化された高品質な作品として仕上がっています。Filmarksでは3.7/5(520件のレビュー)の評価を獲得し、特に戦闘シーンの迫力には高い評価が寄せられています。
興行成績と反響
公開初週で邦画1位を獲得し、グッズ売上も1.2億円を超える好成績を記録しました。既存ファンからは映像クオリティに対する高い評価が寄せられ、シリーズの進化を印象づける作品として受け入れられています。
2部作の前編という位置づけにより、後編への期待感も高まり、シリーズファンにとって見逃せない重要な作品となっています。
配信と視聴方法
劇場公開後は、dアニメストア、Prime Video、U-NEXT、DMM TV、バンダイチャンネルなどの主要配信サービスで視聴可能となっています。Blu-rayも2018年4月11日に発売され、超特装版には82ページのブックレットが付属するなど、ファン向けの充実した仕様となっています。
『魔法少女リリカルなのは Reflection』は、シリーズの魅力を継承しながら新たな展開を見せる劇場版として、多くのファンに愛され続けている作品です。