【Fate/strange Fake】アレクサンドル・デュマの正体とは?偽キャスターの驚くべき真実と贋作宝具の秘密を徹底解説|森久保祥太郎
Fate/strange Fakeは、2026年1月よりA-1 Pictures制作でTVアニメが放送中の話題作ですが、皆さんはもうご覧になっていますか?聖杯戦争を舞台にした壮大な物語の中で、ひときわ異彩を放つサーヴァントがいるんです。それが今回ご紹介する偽キャスター(False Caster)こと、アレクサンドル・デュマ・ペール。「え、あのデュマ?三銃士の?」と思った方、そうです、まさにあの大文豪なんです。今回は、このデュマの「正体」に焦点を当てて、その魅力をじっくりお伝えしていきますね。
偽キャスターの正体――19世紀フランスが生んだ大文豪
聖杯戦争に召喚されたサーヴァントの正体というのは、物語の大きな見どころのひとつですよね。偽キャスターの真名はアレクサンドル・デュマ・ペール。19世紀フランスを代表する大作家です。
「ペール」というのはフランス語で「父」を意味する言葉で、息子のアレクサンドル・デュマ(『椿姫』の著者)と区別するためにこう呼ばれています。つまり「お父さんの方のデュマ」というわけですね。
代表作といえば、やはり『三銃士』と『モンテ・クリスト伯』。この2作品の名前を聞いたことがない方はほとんどいないのではないでしょうか。冒険活劇あり、復讐劇あり、友情あり――読者の心を鷲掴みにする物語を次々と生み出した、まさに「物語の天才」とも呼べる存在です。
こうした歴史上の偉人がサーヴァントとして召喚されるのがFateシリーズの醍醐味ですが、デュマの場合は「作家」という少し変わった英霊。戦場で剣を振るうタイプではないからこそ、その役割がとてもユニークなんです。
なぜ「偽」キャスター?――False Casterという特殊なクラス
Fate/strange Fakeをご存知の方ならお気づきかもしれませんが、この作品の聖杯戦争は通常のものとは大きく異なります。召喚されたサーヴァントたちのクラスには「偽(False)」という冠がついているんですね。
デュマのクラスは偽キャスター(False Caster)。キャスターといえば魔術師系のクラスですが、デュマは魔術師というよりも「創作者」としての力を持つサーヴァントです。この「偽」という称号が、彼の能力の本質――つまり「贋作」を生み出す力と見事に重なっているのが面白いところなんですよね。
正規のキャスターではない、けれどその力は本物。このねじれた関係性が、Fate/strange Fakeという作品全体のテーマとも深くつながっているように感じます。
贋作宝具――デュマの真骨頂とも呼べる創作能力
さて、ここからがデュマの正体を語る上で最も重要なポイントです。サーヴァントとしてのデュマの能力、それは「贋作宝具」の作成なんです。
「贋作」と聞くと、なんだかネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれませんね。偽物、まがい物、ニセモノ……。でも、デュマの贋作は一味違います。なんと、英雄王の宝具にも匹敵する贋作を生み出すことができるんです。
英雄王といえば、Fateシリーズにおいて最強クラスのサーヴァントとして知られる存在ですよね。その宝具に匹敵するレベルのものを「創作」できてしまうというのは、考えてみるととんでもない能力です。19世紀最大の文豪が持つ「物語を生み出す力」が、サーヴァントの能力として昇華されたとき、それは「贋作宝具の創造」という形になった――この発想、本当に見事だと思いませんか?
歴史上のデュマは、膨大な量の作品を驚異的なスピードで書き上げたことでも知られています。その圧倒的な創作力が、聖杯戦争においては「宝具を量産する力」として発揮されるわけです。作家としての本質がそのまま戦闘能力に直結しているという設定は、Fateシリーズらしい巧みなキャラクター造形ですよね。
宝具「料理大辞典(グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ)」の衝撃
デュマの宝具のひとつが「料理大辞典(グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ)」です。この宝具名を初めて見たとき、「え、料理?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
実は歴史上のデュマは、晩年に『料理大辞典』という著作を残しているんです。美食家としても知られた彼らしい作品ですね。この実在の著作が宝具の名前になっているというのが、Fateシリーズのこだわりを感じるポイントです。
この宝具の効果は原典を超える模造宝具を大量に生産するというもの。「原典を超える」というのがすごいですよね。ただのコピーではなく、オリジナルを凌駕する可能性すら秘めた贋作を、しかも「大量に」作り出せるのですから。
考えてみれば、デュマの文学作品もまた、歴史上の出来事や人物を題材にしながら、原典(史実)を超えるエンターテインメントとして昇華させたものでした。『三銃士』のダルタニャンは実在の人物がモデルですが、デュマの筆によって原典の人物像をはるかに超える魅力的なキャラクターになっています。まさに「原典を超える創作」こそがデュマの本領であり、それが宝具という形で具現化されているわけです。
もうひとつの宝具「銃士たちの仮面舞踏会(マスカレーズ・ド・ムスクテール)」
デュマにはもうひとつの宝具、「銃士たちの仮面舞踏会(マスカレーズ・ド・ムスクテール)」があります。
「ムスクテール」はフランス語で「銃士」を意味する言葉。そう、デュマの代表作『三銃士』にちなんだ宝具名なんですね。「仮面舞踏会」という言葉が加わることで、華やかさと同時にどこか怪しげな雰囲気も漂っています。
二つの宝具名を並べてみると、「料理大辞典」は美食家としてのデュマ、「銃士たちの仮面舞踏会」は冒険小説家としてのデュマ、というように、歴史上のデュマの多面的な姿がサーヴァントの能力に反映されていることがわかります。こうした細やかな設定が、Fate/strange Fakeという作品の奥深さを物語っていますよね。
裏方としての役割――クラン・カラティンへの贋作宝具提供
デュマの正体を理解する上で欠かせないのが、聖杯戦争における彼の立ち位置です。デュマは直接戦闘には参加しない支援型のサーヴァントなんです。
「戦わないサーヴァントって、大丈夫なの?」と思う方もいるかもしれませんね。でも、デュマの役割は非常に重要です。彼はクラン・カラティン(二十八人の怪物)のメンバーに贋作宝具を提供するという、いわば「裏方」としての役割を担っているんです。
クラン・カラティンというのは、この聖杯戦争に関わる組織で、二十八人の怪物と呼ばれるメンバーで構成されています。デュマはこの組織のメンバーたちに贋作宝具を供給することで、戦局全体に大きな影響を与えています。
直接戦う英雄もかっこいいですが、こうした裏方で戦局を左右する存在というのも、大人の視聴者としてはグッとくるものがありませんか?現実の仕事でも、派手に活躍する人の陰には、縁の下の力持ちとして支えている人がいるものですよね。デュマの立ち位置は、そんな「支える側の矜持」を感じさせてくれます。
もっとも、デュマ本人にそういう殊勝な自覚があるかどうかは、また別の話なのですが……(笑)。
自由奔放な性格――大文豪の破天荒な日常
さて、デュマの正体を知った上で、その性格についてもお話ししましょう。これがまた、歴史上のデュマを知っている方なら「なるほど!」と膝を打つような設定なんです。
サーヴァントとしてのデュマは、無断外出して現代のグルメや文化を楽しむなど、非常に自由奔放。聖杯戦争の最中だというのに、街に繰り出して美味しいものを食べ歩いたりするんですよ。「いやいや、戦争中でしょ!」とツッコミたくなりますよね。
でも、これは歴史上のデュマの人物像をよく反映しているんです。実際のデュマも豪快な美食家として知られ、派手な生活を送った人物でした。莫大な原稿料を稼ぎながらも浪費癖があり、常に借金に追われていたというエピソードもあるほど。そんな破天荒な大文豪の性格が、サーヴァントとしても見事に再現されているわけです。
また、饒舌で怠け癖があるというのもデュマらしい特徴ですね。おしゃべり好きでなかなか仕事に取りかからない。でも、いざ筆を取れば驚異的な速度と質で作品を生み出す――そんなギャップが、キャラクターとしての魅力を一層引き立てています。
30代、40代の方なら、職場にもこういうタイプの人、一人くらい思い当たりませんか?普段はのんびりしているのに、いざという時にはものすごい実力を発揮する人。デュマは、そんな「憎めない天才肌」の究極系なんです。
マスター・オーランド・リーヴとの関係――振り回し、振り回される名コンビ
サーヴァントを語る上で、マスターとの関係性は欠かせません。デュマのマスターはオーランド・リーヴ(CV:羽多野渉)です。
オーランドとデュマの関係は、一筋縄ではいかないものがあります。オーランドはデュマに対して宝具作成以上のことは任せるつもりがないという姿勢。つまり、「お前は贋作宝具を作ってくれればそれでいい」というスタンスなんですね。
しかし、相手は自由奔放なデュマです。マスターの思い通りに動くはずがありません。無断で外出しては現代の文化を楽しみ、おしゃべりに花を咲かせ、気が向かなければ仕事もサボる。オーランドにとっては頭痛の種でしかないでしょう。
でも逆に、デュマの側からしても、堅物なマスターに振り回されている面があるんです。お互いがお互いを振り回している――そんな関係性が実に面白いですよね。
考えてみると、オーランドの「宝具作成だけやってくれればいい」という割り切った姿勢は、ある意味で現代のビジネスライクな関係性に近いものがあります。必要なスキルだけを求め、それ以上の関わりは望まない。一方のデュマは、そんな枠に収まるような人物ではありません。求められた仕事はやるけれど、それ以外の時間は自分の興味のままに動く。こうしたすれ違いが、かえって二人の関係に独特のリズムを生んでいるんですよね。
夫婦や職場の同僚にも、こういう「かみ合わないようでいて、なぜかうまく回っている」関係ってありますよね。完璧な信頼関係ではないけれど、それぞれの役割はきちんと果たしている。むしろ、べったりした関係よりもこういう適度な距離感があるからこそ、長続きするのかもしれません。そんなリアリティのある関係性が、このコンビの魅力だと思います。
森久保祥太郎の演技――声で生まれ変わる大文豪
アレクサンドル・デュマの声を担当するのは、森久保祥太郎さんです。
森久保さんといえば、長年第一線で活躍を続けるベテラン声優。その豊かな表現力で、デュマの饒舌さ、自由奔放さ、そしてどこか掴みどころのない大人物としての風格を見事に演じ分けています。
特にデュマのおしゃべりなシーンでは、森久保さんの軽妙な語り口が存分に発揮されていて、聞いているだけで楽しくなってくるんですよね。かと思えば、宝具を発動するシーンでは創作者としての凄みを感じさせる重厚な演技を見せてくれる。この切り替えの巧みさは、さすがベテランというほかありません。
マスターのオーランド・リーヴ役の羽多野渉さんとの掛け合いも聴きどころのひとつ。堅実な羽多野さんの演技と、奔放な森久保さんの演技が絶妙なコントラストを生み出していて、二人のシーンはFate/strange Fakeの中でも特に楽しいパートになっています。
声優さんの演技というのは、キャラクターに命を吹き込むものですよね。文字で読んでいた時には気づかなかったキャラクターの魅力が、声がつくことで一気に花開く瞬間がある。デュマの場合はまさにそれで、森久保さんの声を通じて「ああ、この人は本当に楽しんで生きている人なんだな」という実感が伝わってきます。聖杯戦争という命がけの戦いの中にあっても、人生を楽しむことを忘れない。そんなデュマの生き方が、森久保さんの声によってより鮮やかに表現されているんです。
「正体」から見えてくるデュマの本質――贋作は本物を超えるか
ここまでデュマの正体について様々な角度からお話ししてきましたが、最後に少し深い話をさせてください。
デュマというサーヴァントの正体を知ると、ひとつの大きなテーマが浮かび上がってきます。それは「贋作は本物を超えることができるのか」という問いです。
歴史上のデュマは、先ほどもお話しした通り、史実や伝説をもとにした物語を書き、原典を超えるエンターテインメントを生み出しました。『三銃士』のダルタニャンやアトス、ポルトス、アラミスは、実在の人物をモデルにしながらも、デュマの筆によって「原典を超えた存在」になっています。
サーヴァントとしてのデュマも同様に、他の英霊たちの宝具を「贋作」として再現し、時に原典を超える力を持たせることができる。これは単なるコピー能力ではなく、創作者としてのデュマの本質そのものなんですね。
「偽物が本物を超える」というのは、Fate/strange Fakeという作品全体のテーマとも深く結びついています。「偽りの聖杯戦争」で「偽りのクラス」を与えられた「贋作の創り手」。この重層的な構造が、デュマというキャラクターをFate/strange Fakeの中でも特に象徴的な存在にしているのだと思います。
まとめ――大文豪の正体を知って、もっとFate/strange Fakeを楽しもう
今回は、Fate/strange Fakeの偽キャスター・アレクサンドル・デュマ・ペールの正体について、徹底的にお話ししてきました。最後に、ポイントを整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 真名 | アレクサンドル・デュマ・ペール |
| クラス | 偽キャスター(False Caster) |
| 正体 | 19世紀フランスの大作家。『三銃士』『モンテ・クリスト伯』の著者 |
| CV | 森久保祥太郎 |
| マスター | オーランド・リーヴ(CV:羽多野渉) |
| 能力 | 贋作宝具の作成(英雄王の宝具にも匹敵) |
| 宝具1 | 料理大辞典(グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ) |
| 宝具2 | 銃士たちの仮面舞踏会(マスカレーズ・ド・ムスクテール) |
| 役割 | クラン・カラティンへの贋作宝具提供(裏方・支援型) |
| 性格 | 自由奔放・饒舌・怠け癖あり・美食家 |
19世紀フランスの大文豪が、聖杯戦争においては「贋作宝具の創り手」として暗躍する。直接戦闘はしないけれど、その創作力で戦局全体を左右する存在感。自由奔放な性格でマスターを振り回しつつ、やるべきことはきっちりやる。そんなデュマのキャラクター造形には、Fateシリーズならではの「歴史上の人物を新たな視点で描き直す」面白さが詰まっています。
2026年1月からTVアニメが放送中のFate/strange Fake。森久保祥太郎さんの声で動き、しゃべるデュマを観ていると、「ああ、この人は確かに大文豪なんだな」と実感させられます。まだご覧になっていない方は、ぜひデュマの活躍(とサボりっぷり)に注目しながら、この壮大な「偽りの聖杯戦争」を楽しんでみてくださいね。







