異世界ダンジョンの恋愛事情1話のネタバレあらすじ解説です。
ネタバレ1話「異世界ダンジョンの恋愛事情」
感知魔法
ダンジョンでは、恋愛している者から死んでいきます。
ある者は恋の生んだ隙によって死に、ある者は恋を優先し成長を止めて死んでいきます。
そして、ある者は恋のために相争い合って死んでいくわけです。
ここは地下深くに、賢者の石が眠ると噂されるとあるダンジョンです。
今日もまた、一部の探索者が地下へ潜ってきました。
「このあたりは普通の洞窟ですね」魔術師のアンナが地図を見ています。
「2層まではずっとこうだ」と戦士のバートが応えます。
アンナは、この先の見通しが悪そうなので、魔法で索敵しました。
その結果<生命感知>し、曲がり角の向こうに3匹のゴブリンがいると分かります。
<生命感知>という魔法は、強い感情を感知する魔法です。
但し、思考の無いゾンビなどの非生物は感知から漏れてしまいます。
ゴブリン登場
(今の説明で気付いて下さい…!)アンナはバートを見つめます。
バートから(アンナさん好きだ、大好きだ)からの想いがダダ漏れていたからです。
ダンジョンでは、恋愛している者から死んでいきますが、バートはそれに気づいていません。
しかし、それに気づいたとしても、人は恋をするものです。
「?」バートが不審顔になります。
「い、いえ…なんでもないです」
そして、二人は戦闘準備に入りました。
アンナは、逆にバートが感知魔法を使えなくてほっとします。
洞窟内の曲がり角に二人が着くと、予想通り3人のゴブリンの姿があります。
バートは即座に剣を抜き、ゴブリンらを斬り倒しました。
「す、すごいです、バートさん!」アンナは目を輝かせます。
「楽に倒せたのは前もって分かっていたからだよ」バートはアンナに感謝しました。
ここは恋愛の場ではない
「えへへ、魔法って便利でしょう」アンナはバートに褒められて、少し照れています。
「便利だ、俺も…その魔法修得しようかな」
「…え?」アンナは凍り付きました。
「ダ…ダメ!絶対ダメ!」
バートが感知魔法を修得したら、自分の感情も感知されてしまいます。
アンナな、我ながら不自然な慌てぶりに動揺しました。
そして落ち着きを取り戻してから、「ほら!ダンジョン探索は役割分担が大切ですから!」と応えます。
「確かに…俺が急に魔法なんか修得しても付け焼刃だな」バートも納得しました。
アンナは、彼に信頼してもらいほっとします。
そして、ハッキリした気持ちを持てる彼を羨ましく感じます。
一方、ここがダンジョンであり、恋愛の場ではないと自分に言い聞かせました。
リザードマンとエルフ
探索者のパーティー募集は、酒場で行われています。
探索者の中には、犬猿の仲とでもいうべき種族がありました。
例えばそれは、リザードマンとエルフです。
「げ…草食系かよ」リザードマンのダグは頭を抱えます。
「デカトカゲかぁ…」エルフのコーラも溜息をつきました。
他の募集が無いので、二人は渋々パーティーを組みました。
「解除したって言ったよなエルフ!?」
しかし、アラームが発動してダグたちはゴブリンたちに囲まれてしまいました。
彼らは喧嘩をしながらも、何とか危機を脱します。
「お前のことは気に喰わないが…」ダグが背中を預けられるのはコーラしかいませんでした。
「ふん、同じこと考えているなんて癪だが…同感だ」とコーラも応えるのでした。
まとめ感想
ダンジョンでしてはならないこと、それは恋愛です。
ダンジョン探索では、男女がパーティーになることが少なくありません。
そこでありがちなのが、恋愛問題です。
案の定、今回のアンナとバートのパーティーも恋愛感情丸出しですね。
しかし、ダンジョンでは恋愛している者は早死にするわけです。
それは、恋愛に気を取られているようでは、恐ろしい敵と全力で戦えなくなるからです。
アンナはそのことを良く分かっていますが、パートナーのバートは分かっていません。
彼女としては、今後も色々と葛藤する場面が続くのでしょう。
一方、相性が悪いダグとコーラの関係性も微妙なものがありますね。
仲が悪かっただけに、お互いに惹かれ合っていくのかもしれませんね。