【Hades】冥界脱出ローグライクのあらすじ・遊び方・Steam評価と日本語対応

Hadesは、ギリシャ神話の冥界を舞台にしたローグライク・アクションゲームです。主人公は不死身の冥界の王子ザグレウス。死者の神である父ハデスの手から逃れようと、倒れては館に戻り、また冥界の出口を目指して戦いを繰り返します。開発・販売は『Bastion』『Transistor』『Pyre』を手がけた Supergiant Games で、Steam版の正式版は2020年9月17日に発売されました。
Steamのストア説明文では、本作を「ローグライク・ダンジョンアドベンチャー」と紹介し、プレイするたびに異なる脱出への挑戦を経て、王子が強くなり物語が紐解かれていく作品だとしています。
作品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Hades(ハデス) |
| 開発・販売 | Supergiant Games |
| Steam版の発売日 | 2020年9月17日(正式版。Steamでの早期アクセス開始は2019年12月10日) |
| 価格(Steam) | 700円(2026年10月1日取得。通常価格2,800円から75%オフのセール価格) |
| ジャンル | アクション/インディー/RPG(Steamの分類)。ストア説明文では「ローグライク・ダンジョンアドベンチャー」 |
| プレイ人数 | シングルプレイヤー |
| 対応言語 | 日本語対応(インターフェース・字幕)。音声は英語のみ。日本語・英語を含む計11言語に対応 |
| Steam版の対応OS | Windows/macOS |
| Steamの主な機能 | フルコントローラサポート、Steamクラウド、Steam実績(49個)、Remote Play、Steam Deck「認証済み」 |
| そのほかの機種 | Epic Games Store(PC)、Nintendo Switch、PlayStation 4/PlayStation 5、Xbox One/Xbox Series X|S |
| 公式サイト | Supergiant Games 公式サイト(Hades) |
| ストアページ | Steam『Hades』ストアページ |
Supergiant Games は2009年に設立されたサンフランシスコの小規模な独立系スタジオで、Hades は同社の4作目にあたります。過去作との関係は後述の「類似作品」で整理します。
早期アクセスから正式版、各機種への展開
本作は早期アクセスで開発が進められたタイトルです。公式FAQによると、2018年12月6日にEpic Games Storeで、2019年12月10日にSteamで早期アクセスを開始し、2020年9月17日にPC版とNintendo Switch版が正式版(v1.0)として同時に発売されました。Steamストアの発売日はこの正式版の日付で、現在は早期アクセスではありません。その後、2021年8月13日に海外でPlayStation版とXbox版が発売されています(図1を参照)。PC版の日本語表示は、2021年4月22日のアップデートで先行実装されました(AUTOMATON・ファミ通の報道による。日本語ローカライズはハチノヨンが担当し、当時は最終版の翻訳ではないと案内されていました)。

日本ではNintendo Switchのダウンロード版が2021年6月24日に配信され、Switch版のパッケージ版は2021年9月30日に発売されました(任天堂公式トピックス)。PS5/PS4版のパッケージ版も、PlayStation.Blog 日本語版の発表で同じ2021年9月30日が発売日とされています。国内のPS5/PS4版のダウンロード版とXbox Series X|S/Xbox One版については、当時の報道(電ファミニコゲーマー)で日本語版が9月30日に発売予定と案内されていましたが、国内での正確な配信日は確認できていません。パッケージ版にはオリジナルサウンドトラックのダウンロードコードと、アートディレクターのジェン・ジー氏によるキャラクターのアートを収めた全32ページの「キャラクター大全」が付属しています。iOS版もNetflix Games経由で2024年3月19日に配信されましたが、2025年7月に提供を終了しました。
世界観・ストーリー
舞台はギリシャ神話の冥界です。任天堂の公式トピックスでは、主人公ザグレウスを「陰鬱な実家での生活に辟易して外の世界を一目見ようと家を飛び出す若者」と紹介しています。ザグレウスは死者の神である父ハデスの手から逃れるため、冥界からの脱出(家出)を試みますが、ハデスの刺客たちが行く手を阻みます。
Steamのストア説明文によると、登場キャラクターはフルボイスで、神や亡者、怪物たちとの絆を深めながら多数のストーリーシーンを経ていく中で、「壊れた大家族の深刻な問題」が明かされていきます。任天堂の紹介では、ギリシャ神話から着想を得た30以上のキャラクターが登場し、見た目に反して会話はポップでユーモアもあると説明されています。
主な登場人物
任天堂の公式トピックス(パッケージ版発売日の記事)で紹介されている人物を中心にまとめます。人物どうしの関係は図2を参照してください。
| 人物 | 本作での立場(公式の紹介より) |
|---|---|
| ザグレウス | 主人公。不死身の冥界の王子で、父ハデスのもとからの脱出を試みる |
| ハデス | 死者の神でザグレウスの父。刺客を差し向けて脱出を阻む |
| ニュクス | 夜の化身。タナトスをはじめとする冥界の神々の母で、最も古い神の一人 |
| タナトス | 平穏な死の象徴。ザグレウスの幼馴染みで、自分の責務とザグレウスへの個人的な思いの狭間で葛藤する |
| メガイラ | 復讐の女神の一人。ザグレウスの監視役や世話役を務める |
| アキレウス | ギリシャ神話の英雄。死後はハデスの館に勤め、館の衛兵であり、ザグレウスの師匠でもある |
| ケルベロス | 冥界の門を守る三つ頭の番犬。一家の愛犬でもあり、脱出に失敗して館に戻ったザグレウスの癒し |
| オリュンポスの神々 | ザグレウスの親戚。ゼウス、アテナ、ポセイドンなどが脱出を助ける「功徳」を授ける |

物語の進み方のポイント:本作の物語は、脱出に挑み、倒れて館に戻り、住人と言葉を交わすという繰り返しの中で少しずつ進みます。公式FAQは、数十時間どころか数百時間遊んでも新しいキャラクタービルドや物語のイベントに出会えると説明しており、任天堂の紹介でも合計100時間を超えてなお新しいイベントを目にできるとしています。
ゲームシステム・遊び方
公式FAQは、ローグライクは伝統的にターン制の戦略ゲームだが、本作はまぎれもなくアクションゲームだと説明しています。AUTOMATON の記事では見下ろし型視点のローグライク・アクションと紹介されており、環境が大きく異なる4つのエリアはそれぞれ多数の部屋で構成され、現れる敵をすべて倒して次の部屋へ進み、エリアの最後にはボスが待ち受けると説明されています。プレイヤーは拠点のハデスの館から出発し、冥界の出口を目指します。日本語攻略Wikiのエリア一覧では、ハデスの館に続いてタルタロス、アスポデロス、エリュシオン、スティクスの順に並んでいます(前の3つの名称はSteam実績の日本語表記と同じ)。ストア説明文によると、冥界は探索のたびに形を変え続けます。
任天堂の紹介によると、捕まると道中で得た道具などは失われ、スタートからやり直しになります。ただし一部の要素は引き継がれるため、挑戦を重ねるごとにザグレウスは少しずつ強くなります。1回の挑戦と館の関係は図3を参照してください。

冥府の武具(6種類)
脱出に使う武器は「冥府の武具」と呼ばれ、剣・弓・槍・盾・グローブ・銃の6種類があります。任天堂の紹介によると、それぞれの武具について4つの「態」を解放でき、使う武具によってプレイスタイルが大きく変わります。紹介記事に個別の説明がある4種は次のとおりです。
| 武具 | 特徴(任天堂公式トピックスより) |
|---|---|
| スティギウス(冥府の剣) | 最初から所持している武具。素早い攻撃で、近寄る複数の敵にまとめて強烈なダメージを与える近接向けの剣 |
| コロナハト(心追いの弓) | 範囲攻撃ができ、複数の敵を貫通する一撃や、小ダメージのショットを素早く放つ攻撃も使える |
| ヴァラサ(永遠の槍) | 広い攻撃範囲と高い威力を兼ね備える。スピン攻撃や、離れた敵への投擲ができる |
| アイギス(混沌の盾) | 攻撃を防いでから強打を見舞える。投げた盾は敵に自動でホーミングし、跳ね返りながらダメージを与えて手元に戻る |
功徳とダイダロスの槌
道中では、主人公の親戚にあたるオリュンポスの神々から「功徳」を授かり、武具や能力を強化します。任天堂の紹介では、「ゼウスの力×剣」で攻撃した相手に雷を落とす、「ポセイドンの力×弓」で遠くの敵を水でひるませる、といった例が挙げられています。どの神と出会い、どの強化を選べるかはプレイするまでわからず、ストア説明文は能力の組み合わせを「無限ともいえる」と表現しています。各武具に独特な力をもたらす「ダイダロスの槌」による強化もあります。
館での恒久強化と交流
倒れても失われない強化の手段の一つが「冥夜の鏡」です。ストア説明文では、大いなる力を持つ冥夜の鏡を使って恒久的に能力を強化し、館からの脱出に役立てると説明しています。館は住人と会話して絆を深める場所でもあります。Steam実績の一覧には、「賜物」や「冥友」の収集、宮大工への仕事の依頼、周旋屋との取り引き、「予言」の成就、各エリアでの釣り、ケルベロスをなでる、といった項目が並んでおり、戦闘以外の要素も用意されていることがわかります。
難易度の調整
公式FAQは、ローグライクは難易度が高いことで知られ、本作も相当な挑戦になり得るとしたうえで、より多くのプレイヤーにローグライクの面白さを届けることを設計の目標に挙げています。難易度に関わる仕組みとして、公式FAQは次の3つを紹介しています。
- ゴッドモード(God Mode): いつでも有効にでき、被ダメージに強くなるうえ、倒れるたびにさらに少しずつ打たれ強くなる
- ヘルモード(Hell Mode): 最大級の挑戦を求めるプレイヤー向けのモード
- Pact of Punishment: 公式FAQがゲーム終盤のシステムとして挙げるもの。日本語攻略Wikiでは「懲罰の盟約」と表記され、選んだ制約で難度を上げる仕組みと説明されている
ストア説明文も、恒久的な強化はあるものの白熱した戦闘と物語を楽しむのに「神がかった強さ」は必須ではなく、強くなったら負荷を高めて腕を試せる、と説明しています。
見どころ
繰り返しプレイと物語が結びついた構成
ストア説明文は、Supergiant Games の過去作に共通する「ゲームプレイと物語の融合」が本作でも最大限に力を発揮していると説明しています。Steam実績にも「ストーリーのメインクエストをクリアする」「ストーリーのエピローグを見る」といった物語の節目を示す項目があります。任天堂の紹介では、アクション満載の本作は短時間でサクッと遊ぶにも、長時間プレイするにも向いているとしています。
音楽とアート
音楽は Supergiant Games の過去作も手がけた作曲家ダレン・コーブ(Darren Korb)氏が担当しています。Steamで販売されている「Hades Original Soundtrack」(1,200円)は約2時間半の楽曲を収録し、Ashley Barrett 氏のボーカルや、ロンドンのアビー・ロード・スタジオ(Studio Two)でオーケストラとともに録音した楽曲を含むと説明されています。アートディレクターはジェン・ジー(Jen Zee)氏で、ストア説明文では手描きによる背景画とオリジナル音楽で冥界に命を吹き込んだとしています。
Steamでの評価
Steamレビューでは、2026年10月1日の取得時点で総数308,843件のうち好評が302,673件、不評が6,170件で、評価ラベルは「圧倒的に好評」です。好評の割合は約98.0%になります。
| 項目 | 数値(2026年10月1日取得) |
|---|---|
| 評価ラベル(全言語) | 圧倒的に好評 |
| レビュー総数 | 308,843件 |
| 好評 | 302,673件 |
| 不評 | 6,170件 |
| 好評の割合 | 約98.0% |
同じSteamのレビュー集計を2026年10月18日に日本語のレビューだけに絞ると、655件中554件が好評で、評価ラベルは「非常に好評」でした(好評の割合は約84.6%)。
メディアの評価と主な受賞
SteamのストアデータにあるMetacriticのスコア(PC版)は93です。公式FAQによると、本作はIGN、Polygon、TIME、The Washington Postなど50以上の媒体で2020年のゲーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、Supergiant Games の作品の中で最も早く売れ、最も高い評価を受けた作品になりました。国内では、ファミ通のクロスレビュー(Switch版)で40点満点中38点を獲得しています。
| 賞 | Hades の受賞部門 |
|---|---|
| The Game Awards 2020 | Best Indie、Best Action |
| 第24回 D.I.C.E. Awards | Game of the Year を含む5部門 |
| 第21回 Game Developers Choice Awards | Game of the Year、Best Audio、Best Design |
| BAFTA Games Awards 2021 | Best Game を含む5部門(VGC・NMEなどの報道による) |
| 2021年 ヒューゴー賞 | Best Video Game(ギネス世界記録は「ヒューゴー賞を受賞した最初のビデオゲーム」として認定) |
指摘された点もあります。Game Informer のレビュー(10点満点中8.5点)は、物語を周回型の構造に組み込んだ点、キャラクター同士の関係の変化、テンポの速い戦闘、ゴッドモードを評価する一方で、物語が長く、同じ部屋の並びに飽きやすく、最後まで遊ぶことが「持久戦」になる点を挙げています。ファミ通のクロスレビューでも、レビュアーの1人が、習熟しやすいという利点とあわせて、何度遊んでも敵や部屋にあまり変化を感じないと述べています。
こんな人におすすめ
向いている人:
・倒れては挑み直すローグライクに、物語の進展という目標もほしい人
・挑戦ごとに変わる「功徳」の組み合わせで、毎回違う戦い方を試したい人
・ギリシャ神話の神々や英雄が登場する作品が好きな人
・Steam Deck やコントローラーで遊びたい人(Steam Deck「認証済み」、フルコントローラサポート)
注意点
購入前に確認したい点:
・日本語はインターフェースと字幕のみで、音声は英語です。
・ローグライクのため、同じ冥界に何度も挑み直すことが前提のゲームです。難しく感じる場合はゴッドモードで緩和できます。
・公式FAQによると、PC版とセーブデータを相互に移せるクロスセーブはNintendo Switch版のみ対応で、PlayStation版・Xbox版は対応していません。
・Steamの価格はセールの有無で変わります。購入前にストアページで現在の価格を確認してください。
類似作品
Supergiant Games の過去作と続編
Steamのストア説明文は、本作を『Bastion』のファストペースアクション、『Transistor』の豊かで深みのある作風、『Pyre』のキャラクターが展開させるストーリーテリングを結集させた作品だと紹介しています。過去作のSteam版の発売日と日本語対応は次のとおりです。
| 作品 | Steam版の発売日 | Steam版の日本語 | Hades とのつながり |
|---|---|---|---|
| Bastion | 2011年8月16日 | 非対応 | Hades に引き継がれた「ファストペースアクション」の作品 |
| Transistor | 2014年5月20日 | テキストのみ対応(音声は英語) | 「豊かで深みのある作風」の作品 |
| Pyre | 2017年7月25日 | 非対応 | 「キャラクターが展開させるストーリーテリング」の作品 |
| Hades II | 早期アクセス 2024年5月6日/正式版 2025年9月25日 | テキストのみ対応(音声は英語) | 本作の続編。Steamでは3,400円 |
続編の『Hades II』について、Steamの説明文は「黒魔術を駆使して冥界を脱し、時の巨神クロノス打倒を目指す」作品と紹介しています。本作と同じく早期アクセスを経て正式版になりました。
ほかのローグライク・アクション
比較記事で取り上げられている作品に『Dead Cells』があります。GameDeveloper のインタビュー(2026年2月)では、Supergiant Games の Greg Kasavin 氏が、開発当時『Dead Cells』や『Slay the Spire』を遊んでいたと語っています。Gamepressure の比較記事は、両作とも倒れると最初からやり直しになる一方で解放したスキルは引き継がれる点を共通点に挙げ、Hades は斜め見下ろし視点で物語が前面に出ているのに対し、Dead Cells は2D横スクロールで物語は最小限、という違いを整理しています。Pocket Tactics の「Hades に似たゲーム」の記事では、ほかに『Enter the Gungeon』『The Binding of Isaac』『Rogue Legacy』なども挙げられています。
まとめ
- どんなゲームか: ギリシャ神話の冥界を舞台に、冥界の王子ザグレウスが父ハデスのもとからの脱出に挑むローグライク・アクション
- 基本情報: 開発・販売は Supergiant Games。Steam版は2020年9月17日に正式版が発売、価格は700円(2026年10月1日取得。通常価格2,800円、75%オフ)、Windows/macOS対応
- 日本語対応: インターフェースと字幕は日本語、音声は英語のみ
- 遊び方: 冥府の武具6種から武器を選び、道中で神々の「功徳」を組み合わせて戦う。倒れると館に戻り、冥夜の鏡などで恒久的に強化して再挑戦する
- 物語: 挑戦と帰還を繰り返しながら住人との絆を深め、「壊れた大家族」の問題が明かされていく
- 難易度: ゴッドモードで下げられ、Pact of Punishment やヘルモードで上げられる
- 評価: Steamレビューは2026年10月1日時点で308,843件・好評率約98.0%の「圧倒的に好評」。The Game Awards 2020 や D.I.C.E. Awards などで受賞
- 関連作: 同じ開発元の『Bastion』『Transistor』『Pyre』、続編『Hades II』(2025年9月25日に正式版)









