「最近の若者は・・・」
なんて、身近で言っている年長者いませんか?
「若者はダメだ、なんていうようになったら老害なんだよ」
という切り返しについても、月並みになってきているかもしれませんね。
最近の若者はに続く「・・・」に含まれる用語はだいたいネガティブなワードなわけで、要約すると最近の若者は「ダメだ」ということでしょうか。
ハロウィンで渋谷で大暴れ、仮想通貨で泡銭を手に入れたら、ドラッグにハマる。
ハロウィンも仮想通貨(今は暗号通過っていうんでしたっけ?)も、最近まではなかったですし、最近では教師間のいじめなんてものも、よく取り上げられています。
本当に最近の若者は・・・
はっ。
言っていますね、言っちゃってますね。
ぼくも老害になったということでしょうか。
ですが、事実として、最近の若者が、前若者だった世代と比べてダメかといえば、そんなことはないかと思います。
だってほら、オリンピック記録だって年々更新されていくしね?
「肉体的なことと、それとは話が別だろ」
「倫理観の問題だ!」
なんて声も聞こえてきそうですが、そうですね。それはその通りだと思います。
でも、「最近の若者は・・・」という発言は、紀元前5000年前のエジプトから出土した石板にもう書かれていたそうです。
もし、若者がダメになり続けているのだとしたら。
もし、若者が何千年もダメになり続けているのだとしたら。
人類ってここまで反映してなくないですか?
つまり、若者がダメ、なわけではないと思います。
もちろん、年長者より、若者がダメな部分も、ダメな若者も多いかもしれません。
それでも、若者と年長者が一概に年長者が優れている、というわけでないでしょう。
で。
そういった実験が行われたってことでシェアします。
「最近の若者はダメだ」の実験と結果
カルフォルニア大学の研究チームが1824人を対象に5つ実験した結果、
年長者は、若者を下に見てしまうという結果となりました。
過半数の年長者は、若者のことを、能力は劣り、読書をせず、礼儀がなっていない、と考えているのだそうです。
能力的なことでいえば、フリン効果など次世代の方がIQが高いといったことも指摘されている中でもそれは変わりません(どれだけ市民権のある効果だかは知りませんが)。
「最近の若者はダメだ」となぜ思うのか?
なぜ、前述した実験の結果になったのかですが、それは今の自分と、昔の自分を比較して考えてしまうから、だそうです。
人生をやり直したら、今よりももっと良い人生を送れると考えるひとも少なくはないでしょう。
例えば、受験に失敗した人なら、今の自分の知識があれば、失敗しなかったと思うでしょうし、ハメを外して今振り替えてみれば恥ずかしいことを、若い頃にしたこともあったでしょう。
そういう若さゆえの過ち、みたいなものをまとめて、「若者」の象徴として自分の中にアンカリングしてしまっていて、あたかもそれが、若者すべてであるかのように感じてしまうのだそうです。
まとめ:ダメなのは昔の自分
という結果になってしまうわけですが、それでも、それは悪いことじゃないんじゃないでしょうか。
昔より、今の自分の方がましだ、と思えているということなのですから。
了