蜥蜴人族(リザードマン)の首領の息子であるガビルは豚頭帝(オークロード)襲来にそなえるため、ゴブリンたちの集落をまわって戦力を確保する使者として登場しました。
しかし強すぎる自尊心のせいでリムルたちとの交渉が上手くいかなかったり、中庸道化連のラプラスにあおられて反乱を起こしたりなどするものの、のちに心を入れ替えてリムルの配下になります。
とはいえ持ち前のお調子者なところは相変わらずですが、それがかえって仲間とのコミュニケーションに役立っている模様です。
また指揮官兼研究者として能力は高く、部下やベスターとも良好な関係を築いています。
そんなガビルの能力を挙げるならアルティメットギフト「心理之王(ムードメーカー)」が外せません。
【転スラ】ガビルの能力と強さをネタバレ解説!【転生したらスライムだった件】
アルティメットギフト「心理之王(ムードメーカー)」
元々ガビルは蜥蜴人族から龍人族にした際にユニークスキル「調子者(ミダスモノ)」を獲得していました。
「調子者」の能力は1日につき1回、運命を改変するというものです。
これによりガビルは致命傷を負ってもそれをなかったことにして戦闘を続行させましたが、「調子者」のデメリットは使用する回数が制限されていることと自動的にしか発動しないことが挙げられます。
おまけにガビルは「調子者」の能力を完全に理解できておらず、「自分が調子が良いときは攻撃力が増し、調子が悪いときは攻撃力が下がる」と思い込んでいました。
先述した致命傷についても「まぁいいや」で流しているほどです。
そんな状態でも何とかなっていたものの、ある戦いで「調子者」の能力を使っても勝つのが難しい局面に追い込まれていきます。
とはいえ他の幹部たちと同じく、ガビルもまたシエルの手助けによってアルティメットスキルが贈られました。
「調子者」をリソースにしたアルティメットスキル「心理之王(ムードメーカー)」には「思考加速」や「多重結界」、「空間操作」といった他の幹部たちも持っている権能があるものの、「運命改変」と「不測操作」はガビルだけの力です。
「運命改変」は「調子者」にもあった運命を変える能力で、その使用回数の制限も1日につき1回ですが、対象が異なっていれば何度でも行使できます。
つまり自分に1回使っても、敵にも1回アルティメットスキルを使えるわけです。
そして「不測操作」はガビルが「調子者」を使って得ていた効果、すなわち攻撃力の増減となります。
固有スキル「竜戦士化(ドラゴンボディ)」
固有スキル「竜戦士化(ドラゴンボディ)」とはリムルが覚醒進化した「祝福」で得たもので、攻撃力及び防御力、そして回復力を飛躍的に向上させるスキルです。
とはいえ「竜戦士化」はある意味暴走状態になっており、その証拠にコントロールができなくなります。
しかしガビルは「竜を祀る民」の神官長ミッドレイの助言により「竜戦士化」の制御の可能性を感じ、開発に開発を重ねました。
そしてついに「竜化戦士(ドラゴンウォーリア)」という自我が持ちつつ、強化状態に移行できます。
ちなみに東の帝国との戦争で活躍し、その功績が認められて覚醒進化を許されたガビルの「竜戦士化」は「竜鱗鎧化(ドラゴンスキン)」へと進化しました。
「竜鱗鎧化(ドラゴンスキン)」とは文字通り、周囲の魔素をリソースにして自己修復と鉄壁の防御力を持つ鱗をまとうスキルです。
ガビルが能力を使って印象に残っているシーン
どのキャラクターにも当てはまりますが、ガビルのアルティメットギフト「心理之王(ムードメーカー)」と言えば獲得した瞬間です。
ガビルが「心理之王」を獲得したのは東の帝国の魔獣軍団の騎士バラガとの戦いでした。
仲間が殺されたことで理性をかなぐり捨てたバラガは自身の枷を外し、仲間たちの魂を吸収してでも己を強化していきます。
それはさせないとガビルは飛び込みますが、それがバラガの狙いで、あっという間にガビルは軍団長グラディムが使っていた「白虎爪」でガビルの腹に穴を開けます。
しかしユニークスキル「調子者(ミダスモノ)の能力でその傷はなかったことにされ、ガビルは何とか命拾いをしました。
とはいえバラガとの実力の差は狭まっておらず、さすがのガビルも死を予感しますが、そこでシエルの手助けが入ります。
これにより「調子者」は「心理之王」となり、またシエルの説明のおかげでアルティメットギフトの効果をガビルは理解できました。
瞬時に強くなったガビルは調子に乗り、それが「不測操作」を発動させてガビルを強化させます。
おかげでバラガにガビルの攻撃が入るものの、バラガはバラガで、持ち前の回復力で持ち直そうとしました。
ところが何故か回復できず、バラガはそのまま命を落としてしまいます。
このことにガビルは不思議がりますが、これこそが「心理之王」の真骨頂である対象が異なれば1日に何度でも使用できる効果です。
ガビルの能力の疑問点
メタい発言をしていきますが、転スラ世界ではリムルが最強です。
これはどんなことがあっても絶対で、覆ることはありません。
それはなろう系小説の醍醐味ではあるものの、その醍醐味を取り払えばガビルの「心理之王(ムードメーカー)」でリムルを倒せるような気がします。
というのもガビルの「心理之王」は相手の能力を無条件で使用不可にさせ、命を奪いました。
リムルにはシエルという絶対的な味方がいるのでキャンセルしそうですが、もしも「心理之王」がリムルにも通用するなら倒せる可能性が高いと思えます。
また運命を変える内容も気になるところです。
今のところガビルは戦闘中にしか使用していませんが、例えば「妹のソーカが迎賓館で死ぬ」という未来が起こったとしたら変えることができるのでしょうか?
ここでポイントになるのは「迎賓館に行ったら」ではなく、「迎賓館で」という表現がされていることです。
前者は今後迎賓館に行かなければ死なないものの、「迎賓館で」と表現されている以上、未来は確定されています。
その確定した未来までも「心理之王」はなかったことにできるのでしょうか?
それから「自身が納得いく結末を迎えるまでループする」といった能力者と敵対した場合、「心理之王」はどのように発動するのでしょうか?
是非とも作者さんの考えを聞きたいところです。
似たような能力を持つ他作品のキャラクターといえば?
名前:夜神月
登場作品:デスノート
能力:名前を書くとその名前の人物が死んでしまうノート「デスノート」の所有者
似ているポイント:運命の改変
「めだかボックス」の球磨川禊も捨てがたかったですが、現実改変に近い気がするので「デスノート」の夜神月を推させてもらいます。
2003年から2006年に少年ジャンプで連載されていた漫画「デスノート」はアニメ化や実写化などメディアミックスされているため、知っている人は大勢いると思います。
主人公である夜神月についても説明不要かもしれませんが、デスノートを拾ったことで「新世界の神になる」という傲慢で歪んだ価値観を持った人間です。
ドラマや映画などそれぞれで立ち位置や最期が異なっているものの、それだけは共通しています。
そんな月を増長させたのが「デスノート」で、これは名前を書かれた人物を強制的に死なせるアイテムです。
たとえ名前を書かれた人物がどんなに健康であっても、また事故やトラブルに用心深い性格だったとしても、心臓麻痺や想定外の出来事を引き起こして死なせます。
まさしく運命改変という意味ではガビルに通じているのではないでしょうか。
まとめ
【転スラ】ガビルの能力と強さをネタバレ解説!【転生したらスライムだった件】
楽しんでいただけましたでしょうか!
アニメも再開され、マンガ版に追いつくかもしれませんね。
ぜひ、事前にマンガも合わせせて読んだり、原作Web小説も読んでみることをおすすめします。
そうするとまた違う絵が見えてくることでしょう。
この記事が皆さんの雑談の種になることを、祈ってます。それではまた!