魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeanceは、30年前に出現した未知の「侵略性外来生物」によって一度は滅亡寸前まで追い込まれた世界を舞台に、銃と炎を手にした少女たちの戦いを描く完全新作TVアニメーションです。2026年7月4日に放送が始まり、公式NEWSでは2026年9月27日に全12話の放送終了が告知されています。

タイトルに刻まれた「Gun Blaze Vengeance」――銃、炎、そして復讐。離島で妹とふたりで暮らしていた駆除ハンターの少女が、謎の男の襲撃をきっかけに「魔人」を巡る運命へと巻き込まれていく物語です。

魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance 基本情報

公式サイトで確認できる放送の基本情報です。スタッフは「制作陣とスタッフ」、主題歌は「キャスト一覧」の節にまとめています。

項目内容
放送開始2026年7月4日(土)25時より
放送状況公式NEWSは2026年9月27日に全12話の放送終了を告知(アニメ番組情報サービスAnimeSchedulerのデータでは放送中扱いのまま)
話数全12話

世界観とあらすじ

本作の世界では、30年前に未知の「侵略性外来生物」が突如として出現しました。人類はこの脅威によって一度は滅亡寸前まで追い込まれ、以後、人間と「侵略種」は生活圏を争い続けています。現在はかろうじて人類の安全が確保されている状態にすぎず、世界はいつ滅びてもおかしくない――公式のイントロダクションは、そう明言しています。

この危機に対して立ち上がったのが、国連の危険生物調査機関「EXCEEDS」です。侵略種がもたらす災害を退けるために各国へ支局を展開し、調査官や執務官が最前線で調査と駆除にあたっています。

物語の始まり――極東の島国「瑞穂」

物語が動き出すのは、極東の島国「瑞穂」。その離島で妹セツナと暮らす侵略種駆除ハンターの少女、久瀬シイナが主人公です(プロフィールはキャラクター紹介を参照)。目の前の生活を守れればそれでいい――そんな静かな願いを抱えていた少女の日常は、しかし長くは続きません。

第1話「久瀬シイナ Origin」で、シイナは謎の男の襲撃を受けます。この一件をきっかけに、彼女は「魔人」を巡る事件と運命に巻き込まれていくことになります(シイナの能力と装備は後述のキャラクター紹介を参照)。

続く第2話では、高町なのはからEXCEEDSへとスカウトされたシイナが、総督を務める八神はやてから「世界を救う方法」を聞かされます。一方その裏側では、「魔人狩り」と呼ばれる危険なグループが暗躍を始めていました。物語は、公的機関であるEXCEEDSと、裏社会で活動しながら魔人化薬を扱う者を標的にする「魔人狩り」という、ふたつの立場の対比を軸に進んでいきます。

この記事では、あらすじの紹介を第1話から第2話までにとどめています。第3話以降の展開には触れていませんが、キャラクター紹介では公式サイトに掲載されている人物設定を扱うため、初見の方は視聴後に読み進めることをおすすめします。

制作陣とスタッフ

公式サイトのスタッフ欄に掲載されている主なスタッフは以下のとおりです。原案の川上修一は、コミック版『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS』の漫画も手がけています。

担当スタッフ
原作・脚本都築真紀
アニメーション制作Seven Arcs
監督浜名孝行
キャラクターデザイン・総作画監督新垣一成
キャラクター・デバイス・バリアジャケット原案川上修一
音楽塩野 海
デバイスデザイン大河広行
武器デザイン村松尚雄
クリーチャーデザイン森木靖泰
3DCGグラフィニカ

注目したいのは、原作と脚本をともに都築真紀が担っている点です。シリーズの生みの親が物語の骨格から台詞までを直接書き下ろしているため、外伝的なスピンオフというより、シリーズの新たな本流として企図された作品であることがうかがえます。

公式サイトのスタッフ欄には、独立した「シリーズ構成」のクレジットは記載されていません。都築真紀が「原作・脚本」として全体を統括する体制とみられます。

キャスト一覧

キャストは、シリーズおなじみの声優陣と、新キャラクターを演じる面々が並びます。以下は公式サイトのキャスト欄に掲載されている表記です。

キャラクター声優
久瀬シイナ橘 杏咲
夜海トワ結川あさき
高町なのは田村ゆかり
フェイト・T・ハラオウン水樹奈々
八神はやて植田佳奈
八神リインゆかな
ルーク・アンダーソン川原慶久
久瀬セツナ日高里菜
相沢シオリ千春
喜多森ユーナ小林愛香
新名アオイ伊藤彩沙
古寺ユズ青木陽菜
篠宮マナ上坂すみれ
蔵木エイジ矢田悠祐
レイジングハート緒方佑奈
バルディッシュ佐藤聴成

高町なのは役の田村ゆかり、フェイト役の水樹奈々、八神はやて役の植田佳奈という主要三名が続投している点は、長年のファンにとって何よりの安心材料でしょう。さらに、水樹奈々がオープニングテーマ「CRIMSON BULLET」を歌い上げているのも、シリーズの伝統を受け継ぐ形になっています。エンディングテーマ「Ephemeral」を担当する青木陽菜は、劇中では古寺ユズ役としても出演しています。

第1話には挿入歌として「灯火」が使用されており、久瀬シイナ(CV:橘 杏咲)名義で歌われています。キャラクター名義の楽曲が物語の要所に置かれる構成も、本作の音楽面の見どころのひとつです。

主要キャラクター紹介

公式サイトのキャラクターページは、所属ごとにグループ分けされています。ここでは掲載されている設定に沿って紹介していきます。

ISLANDERS――久瀬シイナと久瀬セツナ

久瀬シイナは17歳の女子高校生。身長166センチ、高校2年生で、離島に暮らしながら侵略種の駆除を行うハンターです。祖父から受け継いだ猟銃・散弾銃・手榴弾・対物狙撃銃を所持しており、必要な銃砲所持許可も取得しています。この「許可を取っている」という細部の描写が、本作の世界の手触りをよく表しています。魔法の力で唐突に武装するのではなく、この世界の制度のなかで銃を扱う若者として設定されているわけです。

妹のセツナから継承した魔人能力が「紅蓮」。火炎状エネルギーを発生させ、温度の調整と対物破壊を可能にします。さらに内包能力として、生命力を奪って自身のエネルギーに変える「生命吸収」と、身体の欠損を瞬時に修復する「超再生」を備えています。戦闘時には専用制御防護服「S1」を身にまとい、対侵略種用の炎熱銃「リヴォルタ」を手にします。

久瀬セツナは11歳、身長137センチ、海女取島小学校の5年生。家事、菜園、学業が得意な少女で、シイナとは互いに唯一の家族として暮らしてきました。魔人としては四肢を獣化させ、全身を発火させます。彼女の能力は「紅蓮(壊)」。ただし過去の記憶を失っており、誕生時の出来事や素性は公式サイトでも「不明」とされています。この能力は過去の何らかの出来事によって大半の機能を失っていましたが、シイナに継承されたことで本来の力を発揮できるようになった、と説明されています。

U.N.I.A EXCEEDS――なのは、フェイト、はやて

高町なのはは13歳。EXCEEDS極東支局の調査官であり、S級魔導師です。侵略種災害の最前線で調査にあたり、必要に応じて駆除も担当します。卓越した魔導技術と歴戦の経験を持つ人物として描かれ、シイナとは互いに信頼し合う同僚の関係にあります。

フェイト・T・ハラオウンも13歳。EXCEEDS本局に所属し、極東支局に駐留する執務官で、こちらもS級魔導師です。本職は内勤ですが、現場での調査や駆除にも参加します。なのはの親友であり、「魔人狩り」を調査しながら、彼らを救済できないかと考えている――この一点が、フェイトというキャラクターの立ち位置を端的に示しています。

八神はやては年齢・身長ともに非公開。EXCEEDSの創設者にして総督という立場にあり、極東支局に駐留しながら世界各国の支局を指揮しています。シイナを見出してスカウトした人物でもあります。本局は「愛娘」である八神リインに任せている、というのが公式の説明です。

そして極東支局の局長を務めるのがルーク・アンダーソン。43歳、身長178センチで、特殊能力は持ちません。支局をまとめ、八神総督を補佐する役どころです。異能や魔導を持たない人物が組織の要にいるという構図は、この世界が「特別な力を持つ者だけの物語」ではないことを示しています。

DIABOLI SLAYER――魔人狩り

夜海トワは18歳、私立景葉高校の3年生。「魔人狩り」に所属する魔人で、能力名は「暴食」です。「炎の魔人」が起こした空港火災で両親を失っており、違法薬物「魔人化薬」を扱う組織や人物を襲撃しています。とりわけ篠宮マナと蔵木エイジを仇敵として追い続けています。シイナとは、互いの素性を知らないまま親友になった間柄です。

相沢シオリは20歳の個人投資家。「魔人狩り」のスポンサーであり、能力は「蜘蛛」。命を救ってくれたトワへの恩義から、反対を押し切って活動に参加しました。他のメンバーからはリーダー的な存在として頼られています。

新名アオイは14歳で、「魔人狩り」に3番目に加入した魔人。能力名は「解錠」です。トワを敬愛し、その役に立とうと活動していますが、過去の出来事から警察・司法組織を嫌っているという設定が添えられています。

古寺ユズは13歳の魔人で、能力名は「扉」と「鞄」。空間干渉能力と情報調査能力によって仲間を支援しますが、グループ最年少のため保護対象として扱われています。喜多森ユーナもメンバーの一員で、公式キャラクターページの声優コメントでは「優しくて仲間想い」と紹介されています。

UNKNOWN――篠宮マナと蔵木エイジ

篠宮マナは年齢不明(20歳前後)の魔人。蔵木が作る魔人化薬によって魔人を生み出し、その魔人を捕食することで自らを強化しています。公式のキャラクター紹介では、自分の欲求を最優先する奔放な性格ですが、蔵木エイジのことは友人として扱っているとされています。蔵木エイジは魔人化薬の製造者・ブローカーとして描かれ、マナとともに行動しています。

「魔人」がどのような原理で生まれるのか、魔人化薬がどのように作用するのかといった仕組みについては、現時点の公式サイトでは詳しく説明されていません。作中で少しずつ明かされていく領域とみられます。

作品のテーマ

本作を貫いているのは、「受け継いだ力を、何のために使うのか」という問いです。シイナの炎「紅蓮」は妹セツナから継承されたものであり、彼女が握る銃は祖父から受け継いだものです。自分が選び取ったのではなく、誰かから渡されたものを手に戦う――その構図が、主人公の在り方を規定しています。

もうひとつの軸は、正義との向き合い方の違いです。国連機関EXCEEDSは公的機関として侵略種災害に対処し、「魔人狩り」は裏社会で活動しながら、それぞれの事情から魔人化薬を扱う者を標的にしています。公式サイトでトワが「正義になんて、興味はない」と語っているように、両者は同じ理念を共有しているわけではありません。しかもフェイトのように、対立する側を「救済できないか」と考える人物が組織の内側にいる。単純な善悪の図式に落とし込まれない構造が用意されています。

そして喪失の物語でもあります。トワは空港火災で両親を失い、シオリはトワに命を救われ、アオイは過去の出来事から司法への不信を抱えている。それぞれが何かを失った上で今の立場に立っており、その痛みが行動の動機になっています。『魔法少女リリカルなのは』というシリーズがもともと持っていた「対話によって相手を救う」という主題が、より過酷な世界設定のなかでどう試されるのか――その点が本作の問いの中心にあると筆者はみています。

シリーズ全体における本作の時系列上の位置づけについては、公式サイトが明示的な説明を掲げているわけではありません。ファンや二次資料の間では劇場版系統の流れを汲む作品として整理されていますが、公式発表を待つ部分が残っています。

放送・配信情報

公式NEWSでは2026年9月27日に全12話の放送終了が告知されています(アニメ番組情報サービスAnimeSchedulerのデータでは放送中扱いのまま)。以下は公式ON AIRページに掲載されている初回放送時のスケジュールです。再放送や現在の配信状況は、各局・各サービスの案内で確認してください。

初回放送時の放送スケジュール

放送局放送日時
TOKYO MX毎週土曜 25:00(日曜 深夜1時)
BS11イレブン毎週土曜 25:00(日曜 深夜1時)
AT-X毎週水曜 20:00
HTB北海道テレビ毎週月曜 26:40(火曜 午前2:40)

公式ON AIRページによると、TOKYO MXとBS11は7月4日(土)、AT-Xは7月8日(水)、北海道テレビ(HTB)は7月6日(月)から放送が始まり、HTBの初回は1時間スペシャルでした。AT-Xでは放送期間中、毎週金曜8:00と毎週火曜14:00にリピート放送が組まれていました。

放送開始時の配信スケジュール

放送開始時の配信は、地上波と同時・先行のグループと、その後に順次配信されるグループに分かれていました。最速配信はdアニメストア、U-NEXT、アニメ放題の3サービスで、いずれも毎週土曜25時からの配信でした。

そのほかの配信サービスは、2026年7月7日(火)25時(水曜深夜1時)より順次配信が開始されました。公式ON AIRページに掲載されている順次配信サービスは、以下のとおりです。現在も配信されているか、見放題の対象かは各サービスでご確認ください。

  • ABEMA
  • Amazon Prime Video
  • AnimeFesta
  • アニメタイムズ
  • バンダイチャンネル
  • DMM TV
  • FOD
  • Hulu
  • J:COM STREAM
  • Lemino
  • milplus
  • ニコニコチャンネル
  • ニコニコ生放送
  • Rチャンネル
  • TELASA
  • TBS FREE
  • TVer
  • ふらっと動画(ネットカフェ)

ニコニコについては「ニコニコチャンネル」と「ニコニコ生放送」の2つの名義で案内されており、視聴形態が分かれている点に注意してください。

公式ON AIRページでは、順次配信対象サービスの個別の更新時刻は記載されていません。このうちTVerは、アニメ番組情報サービスAnimeSchedulerの配信データで、放送期間中は毎週水曜1:00(火曜25:00)と登録されていました。そのほかのサービスの更新時刻は各サービスの番組ページで確認してください。また各サービスの料金体系や無料公開の有無・期間は公式ON AIRページでは区別されていないため、視聴前に各サービスの案内を確認してください。

コミック版『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS』

アニメと並行して、コミック『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS』が展開されています。都築真紀が原作、川上修一が漫画・キャラクター原案を担当し、講談社のWebコミック媒体「水曜日のシリウス」ほかで、毎月第1・第3水曜日に更新されています。連載は2025年4月に開始されました。

単行本はシリウスKCから刊行されており、2026年8月7日に第3巻が発売されています。

なお、コミックとアニメの物語がどのように接続しているかについて、公式サイトが両作の全時系列を明示している記述は確認できません。単純な「漫画のアニメ化」というより、同じEXCEEDS企画のなかで互いを補完し合う関係とみられます。

まとめ

  • 放送・配信: 2026年7月4日開始・全12話。公式NEWSは9月27日に放送終了を告知。放送開始時の最速はTOKYO MX・BS11と、dアニメストア・U-NEXT・アニメ放題の土曜25時
  • 制作: 原作・脚本 都築真紀、監督 浜名孝行、アニメーション制作 Seven Arcs
  • 物語の中心: 新主人公・久瀬シイナと、「魔人狩り」の夜海トワ。なのは・フェイト・はやては新たな立場でEXCEEDSに関わる
  • テーマ: 受け継いだ力の使い道、正義の方法論をめぐる対立、そして喪失を抱えた者たちの選択
  • コミック版: 都築真紀が原作、川上修一が漫画・キャラクター原案を担当し、「水曜日のシリウス」ほかにて連載中。単行本はシリウスKCより第3巻まで刊行