GONE Fishingは、湖に潜む太古の怪物へ、釣った魚を毎日捧げ続けなければ生き残れないサバイバルホラーです。Steamストアの説明文は、この怪物について「誰が餌をやろうと、そいつは気にしません。気にするのは、腹が満たされるかどうかだけ」と書いています。ひとりでも、自分を含めて最大8人でも遊べます。

釣り糸を垂らし、魚を焼き、燻製にし、売ってお金に換え、ときにはギャンブル場で全部賭けてしまう。のどかな釣りの手順のひとつひとつが、夜までにノルマを満たせるかどうかに結びついています。開発・販売はGONE Studiosで、2025年6月15日に早期アクセスを開始し、2026年10月20日にバージョン1.0として正式リリースされました。

作品概要

項目内容
タイトルGONE Fishing
開発・販売GONE Studios
発売日2026年10月20日(正式リリース)
早期アクセス開始は2025年6月15日
価格999円
2026年10月22日時点はリリース記念の33%オフで669円(Steamストアの表示は「11月3日に終了」、ストアのデータ上の終了時刻は日本時間11月4日2時ごろ。4Gamerは「11月4日まで」と報道)
ジャンルアクション、アドベンチャー、インディー(Steamのジャンル表記)
ストアの紹介文では「1〜8人で遊べるサバイバルホラー」
プレイ人数1〜8人(シングルプレイヤー、オンライン協力プレイ)
対応言語日本語対応(Steamストアの対応表では、日本語は「インターフェイス」の欄にチェック)。フル音声は英語のみ。インターフェイスは日本語を含む14言語に対応
プラットフォームWindows(Steam)。Mac・Linux版はなし
Steam Deck互換性の判定は「プレイ可能」
デモ版あり(GONE Fishing Demo、Steamストアの表記で2025年5月10日配信)
Steam実績53個
ストアページSteam「GONE Fishing」

開発者はSteamの告知でたびたび「my brother and I(自分と兄弟)」と書いています。10月18日の1.0予告では、早期アクセス開始から「約480日」(開発者の表現。ストアの日付で数えると約490日)で「227回」のアップデートを配信したと振り返り、1.0はDiscordのテスター(@betafish)の協力で約45日間テストしてきたと説明しています。同じ予告で「1.0で終わりではない」とし、遊ぶ人がいるかぎり更新を続けると書いています。

Steamのユーザータグには今も「早期アクセス」が残っていますが、開発者は10月20日の告知で早期アクセスを正式に終えたと説明しています。10月21日にはさっそく不具合修正の告知が出ました(この記事の告知の日付は日本時間です)。デモ版から正式リリースまでの経緯は図1を参照してください。

GONE Fishingのデモ版から正式リリースまでの経緯の図
図1:デモ版から正式リリース(1.0)までの経緯(Steamストア・開発者のSteam告知をもとに作成)

世界観・ストーリー

Steamストアの日本語説明文は、プレイヤーが餌を捧げる相手を「太古の名状しがたき怪物」と呼び、紹介文では「生き残る唯一の方法は、湖の底なしの飢えを満たし続けること」と書いています。英語版の説明文の最後の一文には「Lake Entity」という名前が出てきます(日本語版では「暴君に反撃し、ボスを倒せ!」)。

危険は怪物だけではありません。説明文には「縄張り意識の強い獣、忍び寄る悪夢、待ち伏せする捕食者」への警告があり、「死んでしまえば、飢えた化け物に餌をやることもできない」と続きます。開発者の更新情報によると、ゲームは飛行機のカットシーンから始まり、10月4日の更新でホストがこの場面を飛ばせるようになりました。

1.0の告知で開発者は、本作に「proper ending(ちゃんとしたエンディング)」が加わったと発表し、この奇妙な土地で自分が何のためにいるのかを理解できる内容だと説明しています。最終戦の中身については「エンディングのネタバレをしたくない」として詳しく語っていません。

ゲームシステム・遊び方

毎日のノルマと1日の流れ

本作の軸は、毎日決められた量の魚を怪物に捧げることです。4Gamerの記事は、夜までに十分な量を捧げられなければ怪物がプレイヤーたちを餌にしてしまう、と紹介しています。釣った魚をどう使うかの全体像は図2を参照してください。

GONE Fishingの1日の基本ループの図
図2:1日の基本ループ(Steamストアの説明文・開発者のSteam告知(1.0)・4Gamerの記事をもとに作成)

ノルマの量は遊ぶ人数で変わります。1.0では、人数に比例して増えていたノルマの伸びが見直されました。開発者は、人数が増えるほど混乱や餌の取り合いも増え、釣れる量は人数に比例しないためだと説明しています。あわせて、Swampマップの開始時のノルマがLakeマップと同じ水準まで下げられました。

プレイヤー報告(YouTube):正式リリース前日の2026年10月19日に投稿されたZamin chの実況動画では、祭壇に魚を入れ続けて炎が青くなればその日の目標達成、日を追うごとに目標が増える、と紹介されています。早期アクセス版の映像で、現行の仕様として公式に説明されたものではありません。

長く生き延びることにも報酬があります。2025年6月28日に導入された「パーク」は、一度解放するとその後も使え、ロビー画面で最大2つまで選んで持ち込む仕組みです。解放のタイミングは2025年7月10日の更新で変わり、7日目の始まりと、その後7日ごと(7日目、14日目、21日目…)に解放されるようになりました。2026年10月19日に投稿されたZamin chの動画でも、7日目の朝に新しいパークが付与される場面が紹介されています。

釣りと、魚の使い道

Steamストアによると、釣り上げられる生き物は100種類以上、餌に使える生きた動物も数十種類います。釣った魚には次の使い道があります。

  • 捧げる: その日のノルマのために怪物へ捧げる
  • 焼く・燻製にする・真珠に変える: 魚を加工する
  • ギャンブル場で賭ける: 魚を賭けに使う。9月30日の更新では、勝ったときの最低ボーナスが1.15から1.25に引き上げられた
  • 売る: 余った魚をお金に換え、アップグレードや装備、マップ各地の商人のアイテムに使う

Zamin chの動画では、燻製にすると腐敗が遅れて価値が下がりにくく、家の鉄鍋で焼くと価値が上がる、と説明されています(プレイヤー報告)。

商人Clinketのトリンケット

1.0で加わった成長の仕組みが「トリンケット」です。開発者は、それまでのライン・ロッド・シンカーの強化は買ったあとに関わることがなく、プレイヤーが選ぶ要素もなかった、と見直しの理由を説明しています。新しい商人Clinketが8種類のトリンケットを扱い、購入・強化したものは仲間にも共有されます。効果は確率で発動し、開発者自身が「トリンケットはギャンブルの一種」と書いています。

トリンケット効果(開発者の1.0告知より)
Iron worm魚を釣ったあと、一定確率で餌が残る
Hungry hook投げた直後に一定確率で食いつく
Gambler’s Doubloon一定確率で魚の価値が増える(倍率は告知に記載なし)
Devil’s Ember一定確率で釣った魚がすぐ燻製になる
Deadman’s Hand一定確率で即座に巻き上げる
Siren’s Conch伝説級・神話級の魚が釣れる確率が上がる
Captain’s Stopwatch一定確率で最初のストライクのミニゲームを完璧にこなす
Bassweiser魚を釣ったときに、一定確率でほろ酔い(buzz)の効果が得られる

開発者は組み合わせの例として、Deadman’s Hand、Captain’s Stopwatch、Hungry hookの3つが同時に発動すると、浮きが水面に落ちた瞬間に魚がインベントリに入る、と紹介しています。

アイテムとアップグレードの価格も1.0で見直されました。以前は「基本価格×人数」で上がっていましたが、1.0からはおよそ「基本価格×(人数÷2)」です。開発者の例では、1人なら100の強化が4人のときは400でしたが、1.0では約200になります。

トラップによる餌と魚の自動回収

1.0ではトラップも作り直されました。Minnow Trap、Crab Trap、Rabbit/Raccoon trapは夜のあいだに餌を集め、毎朝回収できます。新しく加わったFish Trapは、タックルボックスの餌を入れておくと夜のあいだに魚を集めるもので、入れた餌の価値で集まる魚の種類が変わります。商人Jebの店で強化すると、1つの餌で最大3匹まで集まります。開発者は「十分な数のFish Trapを買えば、釣りをしなくて済むかもしれない」とまで書いています。

マップと危険な生き物

開発者の告知には、Lake、Swamp、The Canyons、Jungle、Arcticの各マップが登場します。Steamに登録されたWebサイトが移転先として案内している情報サイト「gonefishing.gg」(運営主体は確認できていません)にも、The Lake、The Canyons、The Swamp、The Jungle、The Arcticの5地域が載っています。Zamin chの動画では、マップは生存日数に応じて解放されると説明されています(プレイヤー報告)。

マップは早期アクセス中に増えてきました。開発者の告知によると、The Canyonsは2025年10月6日に当時ベータ版として追加され、Arcticは2026年2月8日の「ALPHA 6.0」で加わりました。開発者はArcticを「群を抜いて最大のマップ」と説明し、餌は多いもののまばらで、効率よく使う必要があるとしています。Swampは2026年5月30日の「ALPHA V8」で作り直されています。

1.0では、Arcticマップに新しい生き物Yetiが加わりました。開発者によると、Yetiは激しい雪のときに現れやすく、最初は貢ぎ物を求めるだけです。応じないと貢ぎ物を自分で持っていき、次に現れたときにもう一度だけ機会を与えます。それにも応じなければアイテムを盗み始め、何度か盗んだあとも貢ぎ物がなければ、プレイヤーを「Yeti Island」へ連れて行きます。ほかに、1.0の変更点には「Trollは3日目から出現する」という記述もあります。

身を守る手段のひとつがマスケット銃です。1.0の告知によると、仲間を含むほとんどの生き物を一撃で倒せますが、1回撃つと壊れて使えなくなります。入手はSkeeterのドロップか、マップ上で拾う形です。開発者は、マスケット銃の登場で「ゲーム内のすべての生き物を倒して餌に使えるようになった(ペットは除く)」と書いています。

ボスと伝説の魚

1.0では、Lake Entityの「完全な姿」との最終戦が加わりました。開発者は、商人Jebの店に新しい餌が並んでいて、それで釣ると事態が「深刻に」なるかもしれない、とだけ予告しています。ボスを倒すとロッド「MOBY」が解放されます。

伝説の生き物としては、Steamストアがネッシー(英語版の表記はLochness monster)を挙げています。1.0では新しい神話級の魚「Rhizo」がLakeマップの深い水域に加わり、捕まえるにはボスを倒してMOBYロッドを手に入れる必要があります。

見どころ

Steamストアの説明文は、釣り以外の遊びとして「ビールを飲む」「キャラクターをカスタマイズする」「楽器を演奏する」「モンスター(と人間)を爆破する」などを並べています。仲間を巻き込む遊びも想定されていて、1.0の告知はRabbit/Raccoon trapについて「仲間をこのトラップに押し込まないように」と書き添えています。

収集の目標も用意されています。ネッシーを釣るとネッシーの帽子が手に入る仕組みは、1.0ですべての伝説級・神話級の魚に広がり、釣り上げると実績と帽子が解放されます。レベルが上がると新しい帽子が手に入る仕組みも加わりました。

Steamでの評価

Steamレビューでは、2026年10月22日時点で全3,734件中、好評が3,395件、不評が339件で、評価ラベルは「非常に好評」です(好評の割合は約91%)。この件数はSteamのレビュー集計で購入経路を問わず数えた値で、ストアページの表示(Steamで購入した人のレビューのみ)では約3,130件・90%と出ます。同じ時点のSteamの売上ランキング(トップセラー)では18位に入っていました。

日本語で書かれたレビューは、同じ条件で10月22日に取得した言語別の集計で9件(好評7件・不評2件)と、まだ少数です。

レビュー本文を見ると、好評のレビューには、仲間と遊ぶのがいちばん楽しい、騒がしい協力釣りゲームだという声、開発者が意見を取り入れて新しい要素を出し続けている点、魚を集める要素や餌の種類の多さを挙げたものがあります。一方で不評のレビューには、CPU使用率が常に50〜99%になる(10月22日)、ゲームの流れが少し単調(10月21日)といった指摘があり、1.0前には5分ごとにクラッシュするという投稿(9月28日)もありました。

日本語のレビューでは、2025年8月の好評レビューが、7日生き延びるとずっと使えるスキルのようなものがランダムに手に入る点や、生存日数に応じて探索できる範囲が増える点を評価しています。1.0配信翌日の10月21日には「ギャンブラーにおすすめ」「餌が足りないお魚ギャンブル楽しすぎる」という短い好評レビューが投稿されました。

英語のレビューには、本作を「Lethal Company」と「Stardew Valley」の釣りを組み合わせたようなゲーム(2025年12月)、「Lethal Company」と「How to Fish」を混ぜたようなゲーム(2026年10月)と表現する投稿もあります。

海外サイトgaming.netのレビュー(2026年4月2日更新、1.0の前)は7.5点をつけ、「a weirdly gripping survival horror(妙に引き込まれるサバイバルホラー)」と評価する一方、映像と音の作り込みがやや足りない点や、エンドゲームの内容が充実しているとは言えない点を挙げていました。プレイヤー数では、SteamChartsの集計で同時接続の月間最高が2026年2月の1,626人、直近30日の最高が1,333人です。

日本でも実況の題材になっていて、YouTubeには「ぽみそしる」「兄者弟者」(デモ版)「M.S.S Project ライブ」「あまり驚かないガッチマンはホラーゲームばかりやっている」などのチャンネルによるプレイ動画が投稿されています。

こんな人におすすめ

向いている人:友人と2〜8人でワイワイ遊べる協力ゲームを探している人。釣りの収集要素(100種類以上の生き物、伝説級・神話級の魚、帽子)を集めたい人。ノルマに追われる緊張感と、ギャンブルやトリンケットの確率に一喜一憂する遊びが好きな人。通常999円の手ごろな協力ホラーを探している人。

注意点

購入前に確認したい点:
・対応OSはWindowsのみで、Mac・Linux版はありません。
・Steamストアの対応表で日本語にチェックがあるのはインターフェイスの欄だけで、フル音声は英語のみです。1.0ではジャーナルが日本語などに翻訳され、英語以外の言語で字幕の表示が速すぎたり遅すぎたりする不具合も修正されました。早期アクセス中の2025年8月の日本語レビューには「日本語表示だとチャット欄が文字化けする」という指摘があり、1.0以降の日本語訳を評価した日本語レビューは、10月22日時点で見当たりません。
・Steam Deckの互換性は「プレイ可能」です。Valveの確認結果では、文字が読みにくい箇所があること、既定の設定では動作が十分でないことなどが注記されています。
・マスケット銃や爆破など、仲間を巻き込める要素があります。
・1.0では既存のセーブデータも使えますが、開発者は新しいセーブで始めることを強く勧めています。旧セーブを1.0へ移行できるのは11月20日までです。リーダーボードとプロフィールは1.0の開始でリセットされました。

まとめ

  • どんなゲームか: 湖の怪物に毎日ノルマ分の魚を捧げて生き延びる、1〜8人対応のサバイバルホラー釣りゲーム
  • 基本情報: 開発・販売はGONE Studios。2026年10月20日に正式リリース、通常999円(リリース記念で33%オフ)。Windowsのみ、日本語はインターフェイス対応でフル音声は英語のみ
  • 1.0の追加要素: Lake Entityとの最終戦とエンディング、8種類のトリンケット、Yeti、Fish Trap、神話級の魚Rhizo
  • 評価: Steamレビューは3,734件で「非常に好評」(2026年10月22日時点)
  • 注意点: フル音声は英語のみ、仲間を巻き込む要素あり、旧セーブの移行は11月20日まで