ニュース雑談

インバウンド感染症?科学的根拠がある唯一の予防方法

手洗い,予防

インバウンド感染症とは?

インバウンド感染症とは、旅行客など海外からやってくる人たちが持ち込む
感染症
のことです。

2019年では、ラグビーワールドカップが記憶にあたらしいですが、
2020年のワールドカップを控え、渡航客は増えるいっぽうかと思います。

経済がうるおうという意味ではいいことなんですけどね。
わたしは、東京在住なのですが、秋葉原、浅草界隈は、もう外国人さんのほうが
多いのではないか、というくらいです。
(まあ、秋葉原のばあい、メイドさんも同じくらい多いですが・・・)

ラグビーワールドカップで、外国人観光客は36%も増えて、
9月だけでも、227万人以上だったそうです。

227万人って。

数が大きすぎてどれだけすごいのかわかりませんね。
近い数字でいうと、大阪の人口が260万人程度なので

「大阪全体が、外国人観光客になった」

といったサイズ感でしょうか。

多いですね、多すぎですね。
でもです。
東京オリンピックのときは、政府が考えている訪日観光客数は
4000万人以上を目指しているんだそうです。
20大阪くらいって。
東京都が、900万人くらいなので、3東京ですよ。

ってことは、東京の人口が一時的にほぼ三倍になるってことですよね。

東京の満員電車の混み具合は、
(座れないな・・・)
ではありません。

東京の満員電車で混んでいる、ぎゅうぎゅうのすし詰め状態で、
「痛い!」
です。

それが日常茶飯事だというのに、その三倍って・・・

また、東京オリンピックのように、
「一定期間、限定された地域において、同一の目的で集合した多人数の集団」のことを
マスギャザリングといい、マスギャザリングについて、
WHOからも感染症のリスクが高まるという、注意喚起がでています。

つまり、

「インバウンド」

「マスギャザリング」

の図式こそが、インバウンド感染症の正体というわけです。

そして、国際的なスポーツイベントでは、よくインバウンド感染症が発生します。

代表的な例は、以下です。
2016年、リオオリンピックでは、ジカ熱。
2014年、ソチオリンピックでは、麻疹。
2010年、バンクーバーオリンピックでも、麻疹。
2006年、ドイツサッカーワールドカップでは、ノロウイルス。
2002年、ソルトレイクオリンピックでは、インフルエンザ。

聞き慣れないものから、聞き慣れたものまで、
あったかとおもいます。

「ぜんぶ海外の事例だし、日本はきれいだし関係ないんじゃないの?」
という人もいるかもしれませんが、日本感染症学会からも注意喚起がでているので、
ぼくらも対策をする必要がありまそうです。

ということで、ぼくたちが考慮しなければならない
インバウンド感染症の種類について次にまとめていきます。

インバウンド感染症の種類と感染経路

日本感染症学会から注意喚起が出ている中で、注意した方がよいインバウンド感染症を
感染経路別にまとめます。
感染経路には、大きくわけてふたつあり、飛沫感染と、経口感染があります。
飛沫感染は、くしゃみなどで、飛散した唾液などに含まれたウイルスが、
目や鼻、口など粘膜に付着することで
感染するものです。
経口感染は、ウイルスが付着したものを、食べるなどして、体のなかに取り込み
感染するものです。

飛沫感染の代表

インフルエンザ
風疹
麻疹(はしか)
髄膜炎菌感染症
中東呼吸症候群(MERS)

経口感染の代表

ノロウイルス

さて、どれが一番注意しなければならない感染症でしょうか。
このなかで、ひとつ、日本感染症学会から特に注意喚起がでているものがあります。

日本で感染症といえば、一番イメージするのは、
インフルエンザじゃないでしょうか。

毎年、時期になれば予防接種の案内がでますし、
ニュースになりますもんね。

もちろん、インフルエンザを予防するにこしたことはありませんし、
予防接種もぜひ受けましょう!

ですが、東京オリンピックにむけて、もっとも注意すべきインバウンド感染症は
インフルエンザではないんです。

もっとも注意すべきインバウンド感染症は?

答え:麻疹(はしか)です。

麻疹(はしか)とは?

超略:発疹して、高熱が出る。

38度程度の熱と、風邪のような症状がでたあと、
2,3日後に、高熱(39度~)と、発疹がでます。

そして、合併症に注意が必要で、肺炎、中耳炎、脳炎だけでなく、失明する危険性もあります。
そのなかでも、肺炎と脳炎は、死亡する例があるほど、危険な合併症です。

で、この麻疹のやっかいなところは、
症状化する四日前から周りに感染する恐れがあるということと、
麻疹の免疫をもってない人が、感染している人と接触すると、
ほぼ100パーセント感染するという、ところです。

「なら、昔に予防接種したからだいじょうぶ!」
と安心しませんでしたか。

それはあぶないです。
過去に予防接種を打っていても、かならずしも安心、というわけではないんです。

麻疹(はしか)の予防接種効果

超略:確実な免疫を獲得できているか検査すべき

なぜ、過去に予防接種をしていても、安心というわけでないかといえば、
それは、麻疹の確実な免疫を獲得するためには、決まった時期に2回
予防接種をする必要があるからです。

1回だけの予防接種では、5%の人は免疫ができず、
免疫ができていたとしても、年を重ねるごとに免疫が低下してしまう人が
いるのだそうです。

自分が確実な免疫をもっているかどうかは、病院で検査するか、
あるいは、母子手帳から確認することができます。

みなさんがMRワクチンを第一期:一歳以上、二歳未満と、第二期:五歳以上、七歳未満の
2回にちゃんと受けているのなら、確実な免疫ができているでしょうけれど、
第一期だけ、あるいは第二期だけ、のばあいには要注意です。

病院で免疫の有無を確認して、
無いようなら、早めに予防接種したほうがいいいですね。
なにごとも早めが一番です。

時期が、近づけば近づくほど、報道や情報の展開も多くなるので、
「受けよ!」と思ったタイミングで受けられるとは限りませんしね。

で。

「受けよう」、と思ったけれど、受けるまでの間は、
自分で予防、自分で身を守らなければならないわけです。

また、麻疹以外にも、先にあげたインフルエンザなど、感染症はいっぱいあります。
予防は、特定の感染症について予防接種したからといって、続けなければならないわけですね。

で。

インフルエンザ予防といえば、なにを思い浮かべますか?
冬場の日本といえば、みんなマスクしているイメージなので
やっぱり、マスクの着用じゃないですかね。

ウイルスを水に変えるマスク!
なんてのもはやってますよね。一枚あたり換算300円くらいですかね、あれ。

買ってます? 使ってます?

そんな人には悲しいお知らせです。
マスクは感染症予防に効果があるという科学的根拠はひとつもないそうです(え

「うそだろ!」

じゃないですか?

「うそだろ!」

っていいましたよ、はじめてそれをぼくが知ったときには。
じゃあ、なんでみんなマスクしてんだよって話ですが、あれはあれで
意味がないわけではないそうで(どっちやねん)マスクはしたほうがいいそうです。

ただ、それは感染症の予防という意味ではなくて、
咳エチケット。
つまり、他人に移さないためという意味においてです。

他人に移さなきゃ、自分が移る可能性も減る。
ずいぶん遠回しだとおもいますが、つまりはそういうとだそうです。
もっと直接的に予防できる方法のほうがいいですよね。
なので、このあと、科学的根拠のある唯一の予防法をお伝えします。

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インバウンド感染症に科学的根拠がある予防方法とは?

答え:手洗い。

手洗いだけが科学的根拠(エビデンス)のある予防方法

手洗いがすぐできないばあいは、速乾性のアルコール消毒でもよいそうです。

マスクについては、けっきょく飛沫感染がメインなので、
感染経路が、つり革やドアノブなどから自分の手、で自分の目や鼻や口など粘膜という順番なので
意味がないということでしょうね。

意外だったのが、うがい。

うがいっていえば、「手洗いうがい」というくらい手洗いの相棒であり、同等。
そんなイメージを持っているんじゃないかと思います。

理屈でいうと、ウイルスは付着してから20分で細胞内に侵入してしまうため、
意味が無い、といわれているそうです。

また、それを証明した実験結果もあります。
二ヶ月にわたり、ボランティア387名を対象に、風邪の予防効果実験として
うがいを実施してもらったけれど、うがいをした人と、していない人で
風邪の発症率は、10%も変わらなかったのだそうです。

しかも、おもしろい(不謹慎)なのが、ヨードを使ったうがい、つまりイソジンとかですね。
あれらと、みずうがいを比べると、みずうがいのほうがまだ効果があるのだそうです。
有識者的には、洗い流すという効果は同じだけれど、ヨードが口内の菌バランスを崩すためじゃないか、と
仮説を立てていました。

それに比べて、手洗い(手指衛生改善策というらしいです)は、21%以上の予防効果があると、
30以上の研究論文が発表されているそうですし、日本感染症学会でもやはり同じように推奨しています。

とくにポイントですが、
指と指の間、と爪の先、がもっとも洗うべきポイントなのだそうです。

【超まとめ】インバウンド感染症対策

こまめに手洗いをしましょう。
アルコール消毒は持ち歩きましょう。
うがいは水、ぬるま湯でしましょう。

この3項目をまもれば、対策していない人より
3割以上の確率で、感染症から自分をまもることができますね!

・・・あれ、といっても3割だけか。

となれば、人が多く集まるところにいかない。
マスギャザリングから逃げる!
つまり、引きこもりこそが、最高の予防策になるのかもしれませんね。

【謎かけ】インバウンド感染症

「ひとりでオリンピックを見るための、小型モニター」とかけまして、
「抽選であたったオリンピック会場の人混み」とときます。

そのこころは?

近づいて(観戦|感染)します。



それでは。

みなさん、オリンピックはテレビで観戦しましょうね。
感染しないために。

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