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【嘔吐詐欺】2万円払え! Uberから身に覚えのない高額請求?

【嘔吐詐欺】2万円払え! Uberから身に覚えのない高額請求?

Uberについて、いまさら説明する必要はないとおもうけれど、今回の話が何についてなのか、明確にしなければ、誤解を招くこともあるかもしれない。

Uberという文字を東京ではもう見ない日はないくらい、知名度をえているだろう。
でも、ぼくらが目にするUberの文字はだいたいの場合、Eatsとセット。Uber Eatsだろう。

そして、今回のタイトルは、Uber嘔吐詐欺だ。
嘔吐。
口から胃のなかに残った液体をあるいは固体を吐き出す行為。
なのだから、当然、Uber Eatsを利用した詐欺の話だと思われるかもしれない。

たとえば、思い浮かぶシナリオはこんな話だ。

男は、Uber Eatsで注文をする。
男は、届いた料理を食べる。
その後、食中毒になって嘔吐した、などと難癖をつけて、お金を取り上げる。

ふむ、なるほど。
ありそうな話だ。

しかし、それは間違いである。

Uber嘔吐詐欺の舞台は、Uber Eatsではなく、配車サービスのUberがステージだ。

Uber嘔吐詐欺とは?

これはまだ海外での話なのだけれど、一般的な情報として日本でひろまれば、日本でもやりはじめる輩がいるとおもうので、ぜひ、いまから注意しておきたい。

Uber嘔吐詐欺とは、Uber利用者に、利用後、配車サービスで利用した金額以上に高額の請求が入ることである

海外の例でいうと、あるユーザー(以下、ペレ)具体的に配車料金に加えて、日本円にして2万円近くの請求があったらしい。

ペレは不審におもい、Uberへ問い合わせを行った。
Uberからの回答は、こうだった。
「お客様が乗車中に嘔吐したせいで、車を清掃する必要があったそうです。よって、清掃費を追加請求しています」
おいおい。
ペレはまったく身に憶えがなかった。
「身に憶えがありません」ペレは素直に言った。
嘘ではない。
ほんとうにペレには身に憶えがないのだ。
ペレが嘔吐するほど、酔っ払っていたから憶えてないだけではないか。
酔っ払いのいうことなんて信用ならん。
そんな感想をもたれるかもしれない。
しかし、事実として。
本当にペレは嘔吐などしていなかったのだ。
それどころか、飲酒すらしていないし、ドラッグだってもちろんしない。
車酔いをするタイプでもない。
だから。
「そんなことはしてません」と、ペレは自信をもって言った。
Uberは黙る。
その空気感から、ペレは
(これは、返金してもらえるかな)
と、期待した。
が、その期待は大きく裏切られた。
Uberは言った。
「お客様。証拠の写真があるんです」
けっきょく返金をしてもらえることはなかった

これがUber嘔吐詐欺のだいたいの流れだ。
Uberを詐欺に利用しているグループは、まずふつうに配車サービスを提供する。
その後、車上を荒し、写真に取り、Uberを送る。
そして、清掃費用としてかかった金額を請求するといった手口だ。

Uber嘔吐詐欺にあいやすい人は?

Uber嘔吐詐欺にあいやすい人とは、詐欺に対する防御力が低いひとである。
詐欺に対する防御力が低い人とは、2パターンある。

  1. 性善説信者
  2. 極度自信家

性善説信者は、所得は低い人が多いだろう。
なぜなら、統計的にも、嘘つきのほうが所得が高いエビデンスがあるからだ。
人はよい生き物、と考えている人たちは、まさか人が人に害をなすとは思っていないし、まさか、他人が自分を騙すなんてことも考えない。
前述したペレの例はまさにそれだ。
普段から、騙されるなんてことを考えてもいないものだから、騙されたときの対処ももちろんわからないし、騙そうとしている人間に対する防御の仕方もわからない

極度自信家は、所得も高く、高学歴な人が多いだろう。
タクシーの運転手や、配車サービスに従事しているような人間が、まさか自分たちのような優秀な人間に対して牙をむくなんて考えもしないのだ。
また、金銭的に余裕がある人間は、日々の支出に対する意識が低く、明細を確認したりなどもしない。
そのため、請求金額が増えていても、前述したペレのように、問い合わせする、ということすらしないことも多いだろう。そういう人間は格好の餌食なのである。
そして、仮に気づいたとしても、プライドが高いタイプの人間は、「自分が騙された」と他人に言いたくないし、「こいつ騙されたのか」と思われたくもない。そんな思いをすることなら、騙された事実自体をなかったことに、してしまいたい、と結果、泣き寝入りしてしまうのだ。

Uber嘔吐詐欺対策方法は?

それでは、Uber嘔吐詐欺にあわないために、どのように詐欺に対する防御力をあげたらいいか、について書いていこうとおもう。

Uber嘔吐詐欺対策1:基礎:リスクとリターン

詐欺を仕掛けれる側と、仕掛けられる側で考えたとしたならば、これはもう対人ゲーム。
詐欺をゲームに例えるなんて、不謹慎かもしれないけれど、基本的な考え方はそれと変わらない。
ゲームに例えてはいけないなら、東京オリンピックにむけて、なにかと話題のサイバー攻撃にたとえてもいい。

攻撃者は、ただやみくもに攻撃するわけではない。
彼らには目的があるからだ。

金銭を得る。
なるべく多くの。

この2行だけ羅列すると、やみくもに、とにかく多くを攻撃したほうがよさそうに思える。
しかし、考えてみてほしい。

お金を得るだけなら、ふつうに働いてもいいはずだ。
なのに、なぜ、攻撃者はふつうに働かず、サイバー攻撃だなんて、回りくどいこと、というか犯罪なのだから、逮捕されるというリスクをおかしてまで、攻撃するのだろうか。

それは単純。
リスクより、リターンが大きいからだ。

逆にいえば、リターンよりリスクが高いものは攻撃することはしない。
簡単にいえば、割りに合わないことはしない、ということだ
繰り返しになるけれど、彼らの目的はお金だからだ。
お金を効率よく儲けたいからだ。

では、リスクとリターンのバランスがよいという状況はどういうパターンだろうか。

それは、簡単で、成功したら多くのお金を手に入れることができるパターンだ。

簡単に成功するけれど、手に入れるお金が少ない場合、これは逮捕されることを想定すると、けっきょく逮捕されていた期間、ふつうに働いていた方が稼げたじゃん、ということになりかねない。
サイバー攻撃(詐欺もだけれど)をするもともとの目的に反する。

つづいて。

たくさんのお金は手に入るけれど、成功させることがむずかしい。
この場合はどうだろうか?

そう。
同様に、この場合もなかなか着手することはない。

成功させることがむずかしい攻撃は、準備にお金も時間もかかりますし、失敗して逮捕されるリスクも高まります。

たとえば、お金をため込んでそうな日本家屋に住むお年寄りの家に空き巣入るようなことは、まさに、リスクが低く、リターンが大きい例だけれど、銀行強盗はリターンが大きくても、ほぼ成功することがなく、やるべきではない例じゃないだろうか。

なにがいいたいかといえば。

つまりは、詐欺に対する防御力をあげるということも同じことで、成功しにくい相手であることを、相手に伝えることが大事なのだ。

Uber嘔吐詐欺対策2:挨拶は「きちんと」する

挨拶。
ちゃんとしてますか?
Uberr嘔吐詐欺への対策としても、挨拶は有効であるとぼくは確信している。
犯罪をする場合、「やりにくいなあ」と感じる相手というのはどんな相手だろうか。
それは、「自分」を認識している相手だ。

たとえば、Uber嘔吐詐欺を、身内にしかけることはないだろう。
だって、すぐばれちゃうし、意味もないし。

人間悪いことをするとき、「ばれたくない」という心理が働く。
それはリスクを高めるからだ。

手品の手法で「ミスディレクション」というものがある。
これは、手品を見ている観客の視点をコントロールすることで、手品を成功させるテクニックであるし、にたようなことを詐欺をするときに詐欺師はする。
そこで、挨拶。
自分は、あなたに集中してますよ。
自分は、あなたを認識してますよ。
ということを、しっかりと伝えてやるとよいのだ。
「おはようございます」
「よろしくおねがいします」
だとか、そういう挨拶ではない。ここでいうところの挨拶は。
もちろん、そんな挨拶をすることもよいことではあるので、してもらってかまわないが、ここでいう挨拶にはコツがある。
それは、「相手の指名を声にだす」ということだ。

「○○さん、よろしくおねがいします」

と、見ず知らずの人間に言われたら、どうだろう。
想像してみてほしい。

どきっとするんじゃないだろうか。
もしかしたら、気持ち悪さまでおぼえるかもしれない。

相手にプレッシャーを与えるときは、相手の名前をしっかりと呼ぶ。

これは、Ubre嘔吐詐欺以外でも、日常的に使えるテクニックなのでぜひ覚えておくよいとおもう。

Uber嘔吐詐欺対策3:録画は「ふりでも」する

ドライブレコーダーを想像してもらったら効果はわかりやすいのではないだろうか。
ふりをするだけでも、効果があるのは、実際カメラじゃないカメラの偽物を家のまえに配置して、防犯対策をしているふり、をすることが実際防犯対策に繋がることにもにている。

乗車した際に、それとなく、「目的地で降りるまで、全部、録音、録画してますんで」と運転手につげるようにしよう。

詐欺師でない運転手には「変な奴・・・」と白い目で見られるかもしれないけれど、どうせその場限りの関係だ。甘んじてうけるとしよう。
もし相手が詐欺師なら「こいつは警戒しているな」と気づかせることができる。
警戒している人間にわざわざ仕掛けたりはしないものだ。

リスクが高いから。

つまり、自分に害をなすと、リスクが高い、ということを、挨拶もしかり、相手にしっかりつ伝えるべきなのだ。

対策してもUber嘔吐詐欺にあったら?

答え:クレジット会社に返金してもらう

Uberに問い合わせをしても、返金してもらえない例が多い。
それは、Uber嘔吐詐欺の多くの事例において、そうであるからだ。

また、 Uber Eatsの日本国内であった事例でも、Uber側は前向きに対応してくれる可能性は低い。
たとえば、受け取り拒否された商品を、そのままそのマンションの廊下に破棄して帰ってしまった配達員の例でいうと、Uber側の主張は「配達員は個人事業主なので、Uberとしては対処しかねます。配達員と直接会話してください」といった対応であったとのこと。
ニュースにも取り上げられているし、対応改善はされていくかもしれないが、すぐに体制として指導が行き渡ると思えないからだ。

クレジットとは、ただ便利に支払いをするためだけの仕組みではない。
クレジットとは信用供与ということなのだから。

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