アニメ2期2シーズン開始記念!
転スラ人物紹介解説シリーズです。
この記事を読むと、ヒナタ・サカグチについて以下のことがわかるようになります。
「数学者」ヒナタ・サカグチのユニークスキル
ヒナタ・サカグチとシズ、クロエの関係
【転スラ】ヒナタ・サカグチの能力と強さをネタバレ解説!【転生したらスライムだった件】
物語が始まってからこれといった強敵がいなかったリムルの前に立ちはだかった人物、それがヒナタ・サカグチです。
テンペストへ戻ろうとしたリルムを結界によって弱体化させ、ファルムス王国の侵略をスムーズに進行させるためにリムルを抹殺しようとしました。
これまで強敵と遭遇していなかったせいで慢心していたリムルの隙をつき、圧倒的な力を見せつけたヒナタのユニークスキルと対人関係についておさらいしていきます。
ユニークスキル「簒奪者(ウバウモノ)」の強さ
転スラ世界に転移したことでヒナタが得たユニークスキル「簒奪者(ウバウモノ)」は文字通り、相手の力や知識、技術を奪い取るスキルです。
奪うことを前提としているため、奪取や行使をする際には解析をしなくても済むうえに奪い取る相手のレベルの差など無視できます。
おまけに敵が使役する魔物や精霊も「簒奪者」を使えば強奪可能です。
リムルがヒナタと激突した際も「胃袋」にいたイフリートが引き離れそうになったものの、回路が繋がっていたおかげで事なきを得ました。
そのイフリートを宿し、長らく転スラ世界で活躍してきたシズをヒナタがあっという間に超えていった要因は「簒奪者」だということは言うまでもありません。
ある意味リムルが持っていたユニークスキル「暴食者(グラトニー)」と似ているものの、リムルの「暴食者」が奪取できるのは精々力ぐらいです。
知識は「大賢者(エイチアルモノ)」でカバーできますが、技術に関しては経験という時間をかけて培われるものがある以上、限度があります。
おまけにリムルの場合は「補食」というステップを踏まなくてはいけないため、攻撃するだけで「簒奪者」が発動できるヒナタと比べればそのステップはネックです。
まさに「暴食者」がグレードアップしたようなスキルと言えます。
ユニークスキル「数学者(ハカルモノ)」の強さ
もう1つのユニークスキル「数学者(ハカルモノ)」は戦闘中に超高速演算が可能となり、常に最適解を選択できるスキルです。
このスキルもまたリムルの相棒とも言える「大賢者(エイチアルモノ)」と似ているものの、「大賢者」は知覚を通常よりも1000倍に加速する「思考加速」や対象を解析する「解析鑑定」など複数の効果をまとめたうえで戦いのサポートをしています。
けれども「数学者」の効果は先述した超高速演算とその桁外れになった思考能力による無詠唱の魔法の行使のみです。
とはいえ全ての魔法を動作なく発動できるわけではなく、リムルの分身体を消滅させた「霊子崩壊(ディスインテグレーション)」のように発動するまで時間がかかる場合もあります。
教師のシズと相棒のクロエ
ヒナタの対人関係で重要な人物となるのはシズとクロエです。
ヒナタにとってシズは転スラ世界に転移したヒナタに異世界のノウハウを教えてくれた先生であり、心を許したかった大人でもあります。
しかしヒナタはシズに心を開かず、それどころか「シズの考えでは自分の理想は叶わない」と見なしてシズのもとから立ち去ります。
ヒナタの理想は「争いのない平等で公平な社会であり、皆が幸福に生きられる世界」で、その理想を実現できそうな存在としてルミナスひいては西方聖教会のもとに身を置くことにしました。
けれどシズのもとを去った理由はそれだけではないです。
単純にヒナタはシズのことが怖くなり、それに耐えられずに離れていきました。
それを語るにはまず、ヒナタが地球にいた頃の出来事を語らなくてはなりません。
ヒナタはごく普通の家庭で生まれた子供でしたが、ある日、父親の会社が倒産したことで今までの生活が一変します。
父親は再就職に奮闘するも上手くいかず、起死回生の手段としてギャンブルをしてみたものの、見事に失敗して残ったのは多額の借金だけでした。
人生のどん底に落ちた父親の心はすっかり折れてしまい、ヒナタと母親に暴力を振るうようになります。
母親を守るためにヒナタは父親を殺しますが、その母親は宗教に傾倒していたため、もうどうにもなりませんでした。
この事件によって人間不信になったヒナタは高校の入学式の帰りに転スラ世界に転移した直後、襲ってきた野党を返り討ちにしてみせます。
その後は襲ってきた人間や魔物たちの力をユニークスキル「簒奪者」で奪いながら殺すという放浪の旅をしますが、シズと出会って荒んだ心に光が差し込みました。
しかしシズを慕う気持ちよりも人間が信じられない気持ちのほうが上回り、結局ヒナタはシズのもとから去っていきます。
それでもシズを慕う気持ちは本物で、「シズはリムルに殺された」という情報を受け取った時はシズの敵討ちをしようと誓ったほどです。
一方クロエとの関係はというと、簡単に言ってしまえばループをともにしてきた相棒となります。
和やかな雰囲気がある転スラ世界ですが、実は遠くない未来にてリムルたちは死んでしまうのは確定済みでした。
もちろんその破滅にヒナタも巻き込まれますが、ヒナタの魂はクロエに取り込まれ、そのままクロエのユニークスキル「時間旅行(トキノタビビト)によって2000年前の過去に逆行します。
その間ヒナタはクロエのなかで生き続けており、クロエの旅を支える理解者となりました。
しかしヒナタとクロエの苦労は報われず、覚醒魔王になったリムルが誕生した作中に至るまでさんざんバッドエンドを迎えたそうです。
ちなみに「精霊の棲家」でクロエに宿ったヒナタによく似た精霊は未来で死んだクロエの別人格クロノアで、クロノアが宿ったあの瞬間、クロエは時間を飛び越える能力を身につけたといわけです。
ある意味運命共同体とも言えるヒナタとクロエですが、リムルの活躍によってその運命は変わります。
ヒナタは力を失うものの蘇生し、クロエはそのヒナタの力を受け継いで真なる勇者に覚醒、そしてループは止まりました。
まとめ
「数学者」ヒナタ・サカグチのユニークスキルは、「大賢者」の一部特化版
ヒナタ・サカグチとシズ、クロエの関係は、「地球での母代わり」と「ループ相棒」
「ヒナタ・サカグチの能力と強さをネタバレ解説!」
楽しんでいただけましたでしょうか!
アニメも再開され、マンガ版に追いつくかもしれませんね。
ぜひ、事前にマンガも合わせせて読んだり、原作Web小説も読んでみることをおすすめします。
そうするとまた違う絵が見えてくることでしょう。
この記事が皆さんの雑談の種になることを、祈ってます。それではまた!
感想
リムルを圧倒する強さと、切れ者の雰囲気はいままでの転スラ1押しキャラと感じました。
転生前のエピソードは、キャラクターの造形もそうですけれど、化物語の戦場ヶ原ひたぎを彷彿させますね。