ドラマ

ウィッチャー人物解説:ボンハート(最強の殺し屋はシリラを求める)

レオ・ボンハートは最強の殺し屋。
老レオ・ボンハートと呼ばれるくらい年齢は高齢である。
最強というのも、大袈裟ではない。
なぜなら、彼はウィッチャーを少なくとも3人ーー猫、グリフォン、そして狼ーーは殺しているからだ。
殺しだけでなく商売もしている。

所属国

エビング(ニルフガード最大の俗国)

キャスト

不明

活躍

Netflixドラマ

シーズン1

未登場

シーズン2

多分登場しない。
登場し次第記載。

原作小説

ウィッチャー原作小説3巻炎の洗礼

ニルフガード帝国管財官モリフクロウからシリラ暗殺の依頼を受けます。
語り部ストリボグによって、「シリラとボンハートは運命づけられていた」と語られます。

ウィッチャー原作小説4巻ツバメの塔

シリラが行動を共にしていた盗賊団<ネズミ>を皆殺しにします。
そしてシリラ(ファルカ)は捕らえられます。
しかし、ボンハートはモリフクロウとの約束を反故にし、シリラを殺しません。
それどころか、ボンハートはシリラに名刀<ツバメ>を与えます。
ボンハートは、シリラにどうしようにもなく引かれていたのでした。
男が女に抱くそれであるかは、別の話ですが。
しばらくして、ボンハートはシリラを闘技場の見せ物とします。
その後、ボンハートは、リエンス(ヴィルゲフォルツ)と、モリフクロウと交渉し、シリラの引き渡しに一度は応じますが、力を取り戻したシリラが脱走。
氷上の決戦では、シリラに苦湯を飲まされ、シリラに逃げ切られてしまいます。

ウィッチャー原作小説5巻湖の貴婦人

イェネファーを拉致したヴィルゲフォルツの居城でシリラを待ち受けます。
シリラを助けにきたゲラルト一行と交戦。
カヒルを殺害します。
その後、シリラと戦い、シリラへの想いを吐露し、敗れ、死亡します。

ショートストーリー:蠱毒の孤独

「音楽、スタート!」
今日も殺人開始の合図をボンハートは叫んだ。
合図とともに、相手の鼓動は大きく跳ね上がり、脈打ち始める。ドラムのように。

ボンハートは、最強と謳われる殺し屋である。
最強の殺し屋と呼ばれるまで、彼はどんな人生を歩んできたのだろうか。
彼が殺してきた死体を埋めれば、ドル・ブサンナですら埋め尽くすことができるとまで揶揄されているほど殺しに殺して殺し続けてきた。
そしてそれは、つまり、生きに生き生き続けてきた、ということだ。

生き残り続けてきた。

そして気づけば、老レオ・ボンハートと呼ばれる歳になっていた。
傭兵も殺し屋も、蠱毒の壺に入れられた毒虫のようなものだ。

殺すための生き物。
殺されるための生き物。

表裏一体。
なのに、だ。

ボンハートは殺し続けた。
ボンハートは生き残り続けた。
ボンハートは殺されず、殺し続け、生き残り続けた。

そんな彼には他の人間には見えないものが見えるようになっていた。
いや、あるいは初めから見えていたのかもしれない。
何が?
それは相手の脅威レベルだ。

東方で天下無双と名高い剣豪が書き記した兵法書にもあるように、蠱毒の壺で強くなる秘訣はただ一つ。
誰より強くなるため、鍛え続けること。
違う。
己を磨くため、強者を打ち倒すこと。
それも違う。
いや、まるで逆だ。

剣豪はいう。
蠱毒で強くなるただ一つの方法。
それは、生き残ること。

どんなに才能を秘めている天才だとしても、その才能を発揮するまえに死んでしまっては意味がない。
ゲームではないのだから。
試合ではないのだから。
負ければ、それですべてが終わる。
それが、蠱毒の、傭兵の、殺し屋の、戦争のルールだ。

だから、剣豪はいう。
天下無双になるための、ただ一つの才能があるとするならば。
それは、「己より強い相手と戦わないことだ」と。

天下無双。
ボンハートは、老レオ・ボンハートもその名にふさわしい剣客であった。

それは逆説的に、今までの人生で、自分より強い相手と一切戦ってこなかったということの証明でもある。
また、それを可能にしたのが、彼の才能であり、彼の眼だ。

ボンハートの眼には、相手の脅威レベルが、目には見えない力が見える。
そして、それが自分を凌駕するものなのかを即時に判断することができるのだ。

そんな相手の力量を器を見通す眼はいつしか死んだ魚のようになっていった。
見るもの全てが興味を持てない。
見ただけで、自分がどうすべきか、わかってしまう。

戦うべきか、引くべきか。

そして、答えのわかった選択肢をただ選び続けるだけの人生だった。
どれだけ殺しても、恐怖されても、賞賛されても。
充実感などどこにもなかった。

が、しかし。

彼は、ボンハートは、老レオ・ボンハートと呼ばれる齢になって、自分の眼ですら計り知れない生き物に遭遇した。

<ネズミ>のファルカ。

そう。

シリラ・フィオナ・エレン・リアノン。
古代の血脈にして、<源流>を身に宿した少女だ。

彼女との出会って、レオ・ボンハートは理解した。
自分の終わらせ方を。

そして、興奮した。
音楽、スタート。
初めて、ボンハートの鼓動が脈打った。

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