正反対な君と僕 第2期は、性格がまるで違う二人の高校生が、互いを否定せずに少しずつ距離を縮めていく姿を描いたラブコメディの続編です。誰かを好きになるということは、相手の輪郭をなぞりながら、同時に自分自身の形を知っていく作業でもある。この作品が丁寧にすくい上げるのは、そんな不器用であたたかな時間の積み重ねです。

元気いっぱいなのに周りの目が気になって仕方がない鈴木と、物静かでありながら自分の意見をはっきり口にできる谷。ふたりの関係は第1期で確かに一歩前へ進みました。そして2026年7月、物語はクリスマスイヴの夜から再び動き出します。

原作は阿賀沢紅茶が「少年ジャンプ+」で連載した同名漫画。すでに全8巻で完結しており、アニメはその物語を第1期と第2期の全25話でじっくりと映像化していく構成が取られています。派手な事件も、超常的な力も出てきません。ただ、教室と放課後と季節が巡っていくだけです。それでも目が離せなくなるのは、登場人物たちの心の動きが、あまりにも生々しく丁寧に描かれているからでしょう。

正反対な君と僕 第2期の基本情報

まずは公式サイトで確認できる基本情報を整理します。第2期はシリーズ通算で第13話から第25話にあたり、全13話構成です。第1期と合わせるとテレビシリーズ全体で全25話という長さになります。

項目内容
放送開始日2026年7月5日(日)
話数全13話(シリーズ通算 第13話〜第25話)
原作阿賀沢紅茶「正反対な君と僕」(集英社「少年ジャンプ+」連載)
アニメーション制作ラパントラック
監督長友孝和
シリーズ構成・アニメーションプロデューサー内海照子
キャラクターデザインみやこまこ
音楽tofubeats
オープニングテーマ「猫じゃらし」7co
エンディングテーマ「運命の君」Mega Shinnosuke

音楽を担当するのはトラックメイカーとしても知られるtofubeats。青春の細やかな心の揺れを描く物語に、どのような音を重ねてくるのか。作品の質感を語るうえで見逃せない布陣です。

世界観とあらすじ 正反対な二人が歩み寄るまで

舞台は、鈴木と谷が通う高校。いつも元気いっぱいで場を明るくする鈴木は、その一方で周りの目を過剰に気にしてしまうところがあります。対する谷は口数が少なく物静かですが、必要なときには自分の意見をしっかりと言葉にできる人物です。

誰に対しても態度がぶれない谷に、鈴木は憧れを抱いていました。けれども素直に接することができず、つい軽い調子で絡んでしまう。谷のほうも、そんな鈴木に素っ気なく見える返事を繰り返していました。噛み合っていないようで、実はどこかで通じ合っている――そのすれ違いの温度差こそが、本作の出発点です。

物語はこの二人だけにとどまりません。ノリがよく奔放な渡辺、クールで冷静な佐藤、裏表のないムードメーカーの山田、大人びた東、斜に構えた平、極度の人見知りの西、ドライで合理的な本田。それぞれが抱える距離の取り方の癖が、群像劇として重なり合っていきます。

公式が本作に与えているジャンルは、あくまでラブコメディです。ただしその中身は、笑いと甘さだけで構成されているわけではありません。互いを尊重しながらゆっくりと理解を深めていくという主題が一貫して置かれているため、一つひとつのやり取りに小さな緊張と発見が宿ります。相手の言葉をどう受け取るか、自分の気持ちをどこまで開示するか。そうした選択の連続が、そのまま物語の推進力になっているのです。

ここから先は第1期の結末と第2期第1話の内容に触れます。未視聴の方はご注意ください。

第1期は2026年1月から3月にかけて放送され、全12話で幕を閉じました。最終話となる第12話「ほいっぽ」では、鈴木と谷、そして西と山田がそれぞれ横浜へデートに出かけます。鈴木と谷には念願の初キスの機会が訪れ、シリーズは大きな余韻を残したまま次の季節へとバトンを渡しました。

第2期の初回はシリーズ通算第13話「クリスマスイヴ」。鈴木と谷が初めて二人きりで過ごすクリスマスイヴを迎え、ケーキ作りデートを計画します。そしてここでも、初キスの機会が再び訪れることになります。同じ回では、東が人との距離感や関係の始まり方について思いを巡らせる姿も描かれ、第2期が単なる恋愛の進展だけを追う物語ではないことを早々に示してみせます。

制作陣とキャスト

アニメーション制作はラパントラック。監督は長友孝和、シリーズ構成とアニメーションプロデューサーを内海照子が兼務し、キャラクターデザインはみやこまこが手がけています。派手な事件が起きるわけではない日常を、どれだけ豊かな時間として見せられるか。そこにこそ、このスタッフ陣の腕が問われる作品だと言えます。

公式サイトのCHARACTER欄に並ぶ顔ぶれを見ると、鈴木、谷、渡辺、佐藤、山田、東、平、西、本田と、いずれもごく身近な姓で構成されていることに気づきます。特別な誰かの物語ではなく、どの教室にもいそうな誰かの物語であること。キャラクターの名づけの段階から、その姿勢が貫かれているように感じられます。

キャストは以下の通りです。表記は公式サイトのCAST欄に準じています。

キャラクター担当声優
鈴木 みゆ鈴代紗弓
谷 悠介坂田将吾
渡辺 真奈美谷口夢奈
佐藤 葵平林瑚夏
山田 健太郎岩田アンジ
島袋美由利
加藤渉
西 奈津美大森こころ
本田 梨花子楠木ともり

東と平は、公式サイトのCHARACTER欄では姓のみで掲載されています。本記事でも公式表記に合わせ、姓のみで統一しています。

主要キャラクター紹介

鈴木 みゆ(CV:鈴代紗弓)

いつも元気いっぱいで、教室の空気を明るくする存在。しかしその明るさの裏側には、周りの目を気にしてしまう繊細さが同居しています。誰に対しても態度がぶれない谷に憧れを抱きながら、いざ本人を前にすると普通に接することができず、いわゆるダル絡みをしてしまう。その不器用さが、彼女の愛おしさそのものになっています。

谷 悠介(CV:坂田将吾)

物静かで口数の少ない男子。ただし自分の意見はきちんと言葉にできる芯の強さを持っています。軽いノリで話しかけてくる鈴木に対しては、素っ気なく見える返答を繰り返していました。その反応が本当に拒絶なのか、それとも別の何かなのか。読み解く楽しさが、この作品の初期の推進力になっています。

渡辺 真奈美(CV:谷口夢奈)

鈴木と谷のクラスメイト。ノリがよく、いつも明るい女子です。奔放な性格で、思ったことをストレートに表現します。気持ちを内に抱え込みがちな面々のなかで、その率直さは対照的な光を放っています。

佐藤 葵(CV:平林瑚夏)

同じくクラスメイトで、口数が少なめのクールな女子。冷静でしっかり者であり、友人たちの恋愛模様も客観的な視点から見つめています。渡辺とは対照的なポジションにいることで、グループ全体のバランスを生み出しています。

山田 健太郎(CV:岩田アンジ)

いつも明るいお調子者の男子。裏表のないムードメーカーで、人との距離を積極的に縮め、誰とでも仲よくなってしまう性質の持ち主です。飾らずに思ったことを素直に表現する姿勢は、人見知りの西にとって重要な意味を持つことになります。

東(CV:島袋美由利)

大人びた性格の女子。これまでまともな恋愛をした経験がなく、すれた言動が多いのが特徴です。距離の取り方に慣れているように見えて、実は誰よりも手探りである。そのギャップが第2期で丁寧に掘り下げられていきます。

平(CV:加藤渉)

斜に構えた性格の男子。自分に自信を持つことができず、周囲と自分を比較しては気にしたり落ち込んだりすることがあります。強がりと自己評価の低さが同居する姿は、思春期のひとつのリアルな断面として描かれています。

西 奈津美(CV:大森こころ)

鈴木や谷とは隣のクラスの生徒。物静かで控えめですが、実は笑い上戸という一面を持っています。極度の人見知りで、本田以外のクラスメイトとは緊張してうまく話せず、会話に入ろうとしても機会を逃してしまいがちです。

本田 梨花子(CV:楠木ともり)

西と同じクラスのドライな性格の女子。何事も効率的にこなす合理的な思考の持ち主です。西と仲がよく、西が唯一まともにコミュニケーションを取れる相手でもあります。合理性の内側にある優しさが、彼女を単なるクールキャラで終わらせていません。

作品が描くテーマ

タイトルが示す通り、この物語の中心にあるのは「正反対であること」です。ただし本作は、正反対な二人が影響し合ってどちらかに寄っていく話ではありません。公式が繰り返し掲げているのは、互いを尊重し、ゆっくりと理解を深めていくという姿勢です。相手を変えようとしない。自分を偽らない。その前提のうえで、それでも近づきたいと願う。この一線が守られているからこそ、物語は誠実さを失わずに進んでいきます。

もうひとつの軸は、コミュニケーションの難しさそのものです。周りの目が気になってしまう鈴木、自信を持てない平、人見知りが極まった西。彼らが抱えているのは特別な事情ではなく、多くの人が学生時代に一度は通った感覚でしょう。だからこそ、彼らが一歩を踏み出す瞬間の重みが、画面越しにきちんと伝わってきます。

本作の魅力は、恋愛の甘さそのものよりも、人間関係における間合いの取り方を丁寧に扱っている点にあるとみられます。うまく話せなかった記憶、言い出せなかった言葉。学生時代を過ぎた世代ほど、そうした個人的な体験と重ねながら見られる作品ではないでしょうか。

第2期の見どころ

第2期でまず注目したいのは、群像劇としての広がりです。鈴木と谷の関係が進展するのはもちろんですが、MBSの番組紹介では、東と平、西と山田といった関係もさらに進展していくことが示されています。第1期で背景に置かれていた登場人物たちが、それぞれの物語の主役として前に出てくる構成になっているわけです。

次に、季節の移ろいの描き方です。第2期はクリスマスイヴから幕を開けます。冬という季節が持つ独特の距離感、街の明るさと空気の冷たさ。そうした要素が、二人の関係をどう照らし出すのかが見どころになります。

そして主題歌です。オープニングは7coによる「猫じゃらし」、エンディングはMega Shinnosukeによる「運命の君」。劇伴のtofubeatsと合わせ、音楽面の顔ぶれがそのまま作品の空気づくりに直結する構成になっています。

第1期の振り返りとシリーズ全体の構成

第1期は2026年1月11日から3月29日まで放送され、全12話で完結しました。第2期を見る前に第1期を追いかけたいという方も多いはずですが、公式サイトのON AIRページでは第1話から第12話までの配信も案内されています。第2期の第1話がクリスマスイヴという明確な区切りから始まるため、第1期を一気に見てから合流するという楽しみ方も十分に成立します。

パッケージ面では、Blu-rayの第3巻に第13話から第18話、第4巻に第19話から第25話が収録されることが公式に告知されています。この収録範囲からも、第2期が全13話でシリーズを完結させる構成であることが読み取れます。第1期の第1話から数えて全25話という総尺は、原作全8巻を映像化する枠として決して短いものではありません。

第1期と第2期を通して見ると、鈴木と谷を軸に始まった物語が、少しずつ周囲の人物へと視点を渡していく構造になっていることがよくわかります。誰か一人の成長譚ではなく、複数の関係が同時に少しずつ動いていく。この設計こそが、本作を単なる王道ラブコメと区別している要素だと言えるでしょう。

放送・配信情報

第2期の放送・配信スケジュールは以下の通りです。地上波はMBS・TBS系の全国28局ネットで、日曜夕方の枠での放送となります。

放送局放送日時
TBS系(MBS・TBS系全国28局ネット)毎週日曜 17時00分〜(2026年7月5日開始)
AT-X毎週金曜 22時00分〜(2026年7月10日開始)

AT-Xではこのほかに、毎週火曜10時と毎週木曜16時からのリピート放送も編成されています。放送を見逃した場合や、じっくり見返したい場合にはこちらも選択肢になります。

配信については、公式のON AIRページによれば、ABEMAとPrime Videoで2026年7月5日より毎週日曜17時30分からの先行配信が行われています。dアニメストアをはじめとする見放題サービスでは、2026年7月8日より毎週水曜17時30分以降に順次配信されます。

なお、ABEMAについては、オンデマンドでの先行配信(日曜17時30分)とは別に、アニメチャンネルでの無料放送枠が日曜21時に編成されているとみられ、番組表や配信案内によって時刻の表記が異なって見える場合があります。視聴するサービスと視聴方法(オンデマンドか、チャンネル放送か)に応じて確認しておくと確実です。

そのほか、U-NEXT、Netflix、Hulu、ディズニープラス、DMM TV、FOD、バンダイチャンネル、ニコニコ動画、TVer、アニメタイムズ、アニメ放題、milplusといったサービスでの配信も案内されています。ABEMA、ニコニコ動画、TVerでは無料での視聴機会が用意されています。

配信サービスごとの開始曜日・時刻や無料公開範囲は変更される場合があります。視聴前には公式サイトのON AIRページ、および各サービスの作品ページで最新の情報をご確認ください。

原作情報

原作は阿賀沢紅茶による同名漫画で、集英社のウェブマンガサービス「少年ジャンプ+」にて2022年5月2日から2024年11月25日まで連載されました。単行本は全8巻で、すでに完結しています。

アニメを追いかけながら原作も読みたいという方にとって、すでに完結しているという点は大きな安心材料でしょう。公式の作品紹介では、複数の漫画賞を受賞した作品として触れられています。連載期間はおよそ2年半。ウェブ連載作品としては長すぎず短すぎない、密度のある分量にまとまっています。

テレビシリーズは第1期と第2期を合わせて全25話。原作全8巻という分量に対してこれだけの話数が確保されていることからは、腰を据えた映像化が意図されているとみられます。

まとめ

正反対な君と僕 第2期は、第1期で丁寧に積み上げた関係性を、さらに広い視野で描き直そうとする続編です。恋愛の進展を追いかける楽しさと、それぞれが自分の弱さと折り合いをつけていく過程の手応え。その両方が同じ密度で用意されています。

  • 放送開始: 2026年7月5日(日)よりMBS・TBS系全国28局ネットで毎週日曜17時から放送中
  • 話数: 全13話(シリーズ通算第13話〜第25話。第1期と合わせて全25話)
  • 制作陣: アニメーション制作ラパントラック、監督長友孝和、シリーズ構成内海照子、キャラクターデザインみやこまこ、音楽tofubeats
  • 主題歌: オープニング「猫じゃらし」7co、エンディング「運命の君」Mega Shinnosuke
  • 主演: 鈴木みゆ役に鈴代紗弓、谷悠介役に坂田将吾
  • 配信: ABEMA・Prime Videoで日曜17時30分先行配信(ABEMAアニメチャンネルの無料放送枠は日曜21時とみられる)、dアニメストア等は水曜17時30分以降順次
  • 原作: 阿賀沢紅茶「正反対な君と僕」(少年ジャンプ+連載・全8巻完結)

正反対だからこそ、相手のことがよくわからない。わからないから、知ろうとする。その繰り返しが人と人との関係を育てていくのだという当たり前の事実を、この作品は驚くほど誠実に描き続けています。クリスマスイヴから始まった第2期が、彼らをどこまで連れて行くのか。日曜夕方の放送を、静かに楽しみに待ちたい作品です。