Buckshot Rouletteは、12ゲージのショットガンでロシアンルーレットをするテーブルホラーゲームです。地下のナイトクラブで、プレイヤーは不気味な「ディーラー」と向き合い、実弾と空砲が見えない順番で込められた銃を、相手か自分に向けて撃ちます。

開発は個人開発者のMike Klubnika、販売はCRITICAL REFLEXです。2023年12月末にitch.ioで公開されたのち、2024年4月4日にSteam版が発売されました。本記事では、Steamストアと公式ニュースで確認できる情報を中心に、ルール、アイテム、モード、評価、購入前の注意点を整理します。アイテムの効果など細かな仕様は攻略Wiki・攻略ガイドの情報を含むため、出典を分けて記載します。

作品概要

項目内容
タイトルBuckshot Roulette
開発Mike Klubnika
販売CRITICAL REFLEX
Steam版発売日2024年4月4日(itch.io版は2023年12月末に公開)
価格(Steam)通常価格350円(2026年10月28日時点は50%オフの175円)
ジャンル(Steam)アクション、インディー、シミュレーション
1回のプレイディーラーと3ラウンド戦う。所要時間はSteamストアの説明文で15〜20分
プレイ人数シングルプレイ(対ディーラー)、オンライン対戦(最大4人)
対応言語17言語。日本語はインターフェイスと字幕に対応(音声の対応表記はなし)
プラットフォームSteam版はWindows・Linux(SteamOS + Linux)。Macは非対応。ほかにitch.io版、Xbox版(2026年7月8日発売)
その他(Steam)Steam実績、Steamランキング、トレーディングカード、部分的コントローラサポート。DLCの販売はなし(サウンドトラックは本編に同梱)
ストアページSteam – Buckshot Roulette

Steamのシステム要件(最低)は、Windows 10(64ビット)、Intel Core i3、メモリ2GB、ストレージ500MBです。グラフィックは「Vulkan support required」と明記されており、Vulkanに対応したグラフィックカードが必要です。ストアページに早期アクセスの表記はありません。

世界観・ストーリー

舞台は地下のナイトクラブです。Steamストアの説明文は、ドラムマシンのリズムに合わせて店内の金属部品が振動している場所として描写しています。開発者がSteamコミュニティに掲示した公式FAQでも、本作は「12ゲージのポンプアクション・ショットガンで行うロシアンルーレットを、卓上ホラーとして描いた作品」と説明され、クラブの奥でプレイヤーを冷酷なディーラーが待ち受けるという導入が添えられています。

Steam版の発売告知には「席に着き、免責同意書(release of liability)に署名してほしい」という一文があり、ゲームは書類への署名から始まります。Steamコミュニティの攻略ガイドによると、署名欄にはプレイヤーが名前を入力します。主人公の素性や、なぜこの勝負に参加したのかは、公式の説明文では語られていません。物語は会話や長い説明ではなく、クラブの空気とディーラーとの勝負そのもので進む作りです。

ゲームシステム・遊び方

基本ルール:実弾と空砲を読み合う

公式FAQによると、ショットガンには実弾(live)と空砲(blank)が見えない順番で装填されます。攻略ガイドや解説動画によれば、装填の前にディーラーが実弾と空砲の数を示すので、プレイヤーは「残り何発のうち何発が実弾か」を数えながら、ディーラーと自分のどちらを撃つかを選びます。

Buckshot Rouletteの1回の装填で起きることを示した図
図1:1回の装填で起きること(Steam公式FAQ、Steamコミュニティの攻略ガイド、プレイ解説動画をもとに作成)

図1を参照してください。攻略ガイドの説明では、自分を撃って空砲だった場合は手番がもう一度続き、実弾だった場合は自分がダメージを受けて相手の手番になります。相手を撃った場合は、実弾なら相手にダメージ、空砲ならダメージなしで手番が移ります。自分を撃つのは危険ですが、空砲だと読めているなら手番を続けられるので、残り弾数を数えることがそのまま勝ち筋になります。レビューサイトGameGrinも、ルールを「撃った弾の数を数えておくべき」と紹介しています。

弾を撃ち切ると再び装填され、どちらかのライフが尽きるとそのラウンドの決着です。YouTubeの解説動画(ありわら これゆき)では、1ラウンド目に敗れたプレイヤーが蘇生され、そのまま勝負に戻される様子が確認できます(プレイヤー報告)。

アイテム:運を戦略に変える道具

攻略Wikiや解説動画によると、通常モードではアイテムは2ラウンド目から配られます。手番中に撃つ前に使え、弾の中身を確かめたり、相手の手番を飛ばしたりできます。itch.io版からあるアイテムに加え、Steam版では「ダブル・オア・ナッシング」モード用に新アイテム4種が追加されました(公式FAQ)。

英語名(攻略Wikiの表記)効果(攻略Wiki・解説動画による)登場
Magnifying Glass薬室の弾が実弾か空砲かを確認するitch.io版から
Handcuffs相手の次の手番を1回飛ばすitch.io版から
Cigarette Packライフを1回復するitch.io版から
Beer今の弾を撃たずに排出するitch.io版から
Handsaw薬室の弾が実弾ならダメージが2倍になる。空砲を含め、その弾を発射・排出すると効果は終了するitch.io版から
Inverter薬室の弾の実弾・空砲を入れ替えるSteam版(v1.2)で追加
Burner Phoneこの先のどれか1発が実弾か空砲かを知らせるSteam版(v1.2)で追加
Expired Medicine確率でライフが2回復するか、1減るSteam版(v1.2)で追加
Adrenaline相手のアイテムを1つ奪って使うSteam版(v1.2)で追加

表の英語名と効果は非公式資料によるもので、日本語版での表示名は確認できていません。公式のパッチノートで確かめられる数値もあり、2024年4月9日のv1.2.1では、Expired Medicineの確率が60/40から50/50に変更され、初期ライフが2のときは1ラウンド目にHandsaw(パッチノートの表記は「Hand saws」)が配られなくなりました(対象のモードはパッチノートに書かれていません)。

ポイント:YouTubeの紹介動画(BBB ~ゲーム紹介・攻略~)は、実弾1発・空砲1発の場面でも、Magnifying Glassで中身を確かめれば確実に相手へダメージを与えられる例を挙げています。運が大きく左右する点は変わらないものの、アイテムを使う順番で勝率を上げられるというのが、本作が「ただのロシアンルーレット」と違う部分です。

ダブル・オア・ナッシング(エンドレスモード)

公式FAQによると、ダブル・オア・ナッシングはバージョン1.1で追加された無限モードで、ライフ・アイテム数・弾数がランダムになります。ゲーム開始時に薬(pills)を使うと入れるモードで、FAQは「初回プレイには推奨しない」としています。攻略ガイドや解説動画(いざやのゲームチャンネル)によれば、薬が使えるのは通常モードを一度クリアした後です。ディーラーに3ラウンド連続で勝つと、賞金を持ち帰って終えるか、さらに3ラウンドに挑んで賞金の倍増を狙うかを選びます。途中でラウンドを落とすと賞金は得られません。Steam版発売時の告知では、このモードのディーラーのAIも強化されたと説明されています。

マルチプレイ(最大4人)

2024年10月31日の公式ニュース「Multiplayer Out Now」で、オンラインのマルチプレイが配信されました。ストアの説明文にある「新たな4人用テーブルに座れ。取り引き、泣き付き、裏切り、唯一の勝者となれ」がこのモードの紹介文です。告知では新アイテム、新曲、新しい顔ぶれ(new faces)の追加が挙げられています。同じ告知は、接続がピアツーピア方式であることから、ベータ期間中に見つかった問題の修正を進めているとも書いていました。2024年11月16日の更新では試合設定のカスタマイズやフリールックが加わり、12月10日には公開ロビーの検索が追加されています。

発売からの展開

Buckshot Rouletteのitch.io版から家庭用機版発表までの年表
図2:itch.io版から家庭用機版の発表まで(Steam公式ニュース、itch.ioの開発ログ、Gematsuの報道をもとに作成)

図2を参照してください。本作はitch.ioで公開された小規模な作品から始まり、Steam版で多言語対応・コントローラー対応・実績・ランキングなどを加えて発売されました。公式FAQによると、Steam版にはサウンドトラックのデジタル版が付属し、インストールフォルダ内の「Original Soundtrack」フォルダに収録されています。

Steam公式ニュースでは販売の節目が告知されており、2025年5月8日の告知は「Steamでの販売600万本突破」、2026年10月20日の告知は「1,000万人以上のHigh Rollers(プレイヤー)」を記念しています。2026年7月8日にはXbox One、Xbox Series、Xbox on PC、Xbox Cloud向けに発売され、Game Passにも加わりました。同じ2026年10月20日の公式ニュースは、Nintendo SwitchとPlayStation向けの版が「coming soon」だと告知しました。ゲームメディアGematsuは同日、対象をPlayStation 5、PlayStation 4、Nintendo Switchと報じています(発売日は未発表)。

Steamでの評価

2026年8月末時点の集計で、Steamレビュー(全期間)の好評の割合は約95.2%です。

項目数値(2026年8月末時点)
評価ラベル圧倒的に好評
総レビュー数124,556件
好評118,539件
不評6,017件

海外のレビューサイトGameGrinは8.5/10を付け、Inscryptionを思わせる不気味な演出や低解像度のグラフィック、運よりも戦略が結果を左右する点を評価しています。一方で、慣れたプレイヤーなら短時間で終わる短さ、ディーラーがMagnifying Glassなどを使う場面以外は運任せで動くこと、各ラウンドでプレイヤーが常に先手になる点を指摘しています。WayTooManyGamesのレビュー(7/10)は、初回クリアにかかる時間を10〜15分としています。

販売元の紹介文(Gematsuの記事に掲載)では、Metacriticのスコアを85としています。

こんな人におすすめ

向いている人:短い時間で緊張感のある勝負をしたい人、確率を数えて判断するゲームが好きな人、Inscryptionのような不気味な卓上ゲームの雰囲気が好きな人、友人と最大4人で裏切り合うオンライン対戦を遊びたい人。

購入前の注意点

注意:Steam Deckは、発売時の告知では「対応(ベータ)」とされていましたが、2026年10月28日時点のSteamの互換性表示は「非対応」です。Steam版はMacに対応しておらず、公式FAQも「現時点でMac版の予定はない」としています。Steamのシステム要件では、Vulkan対応のグラフィックカードが必要とされています。日本語はインターフェイスと字幕に対応し、ストアの言語表にはどの言語にもフル音声の表記がありません。itch.io版にはSteam版のマルチプレイとオンラインランキングがありません。銃で人を撃つ描写と流血表現があり、Steamのユーザータグには「ホラー」「ゴア」が付いています。

コントローラーはSteamの表記で「部分的コントローラサポート」です。公式FAQには、Vulkanのビデオドライバーで問題が出る場合に、起動オプションへ「–rendering-driver opengl3」を入力してOpenGLで起動する回避策も載っています。

類似作品

  • Inscryption: Wikipedia英語版は本作をInscryptionになぞらえる評価があると記しており、GameGrinも演出が似ていると述べています。2024年5月のSteam公式ニュースでは、両作をセットにしたバンドルが告知されました。
  • s.p.l.i.t: Mike Klubnikaの作品で、2025年7月24日にSteamで発売されました。Steam公式ニュースでは、ハッキングを題材にした一人称視点の短編ホラーとして紹介されています。

まとめ

  • 遊びの中身: 実弾と空砲の数を数えて撃つ相手を選び、アイテムで読み合うテーブルホラー。通常モードのほか、ダブル・オア・ナッシングと最大4人のオンライン対戦がある。
  • 評価: Steamレビューは「圧倒的に好評」。海外メディアのレビュー(GameGrin)では、短さやディーラーの運任せの行動が指摘されている。
  • 購入前の確認: 通常価格350円。日本語はインターフェイスと字幕に対応。Steam DeckはSteamの表示で非対応、Macも非対応。