【Supermarket Simulator】遊び方・評価・日本語対応・DLCまとめ

Supermarket Simulatorは、自分のスーパーマーケットを一人称視点で切り盛りする経営シミュレーションです。ゲーム内のコンピューターで商品を発注し、届いた箱を開けて棚や冷蔵庫に並べ、レジで商品をスキャンして代金を受け取る。Steamストアの説明文が並べるのは、こうした店の裏方から接客までの仕事そのものです。
もとは一人の開発者が作り始めたプロジェクトで、2024年2月20日にSteamで早期アクセスを開始し、2025年6月19日に正式版になりました。Steamのユーザーレビューは8万件を超え、評価は「非常に好評」です(2026年10月27日取得のデータ)。
作品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Supermarket Simulator |
| 開発・販売(Steam版) | Nokta Games |
| 発売日(Steam正式版) | 2025年6月19日(早期アクセス開始は2024年2月20日) |
| 価格(Steam) | 2,300円(2026年10月27日取得時点、割引なし) |
| ジャンル(Steam) | カジュアル、インディー、シミュレーション |
| プレイ人数 | シングルプレイ/オンライン協力プレイ(ストア説明では「最大4人の友達」とチームを組める) |
| 対応言語 | 20言語。日本語はインターフェースが対応(音声・字幕の日本語対応表示はなし) |
| プラットフォーム | Steam(Windows/macOS)、Xbox Series X|S(2025年10月8日発売)。PS5・Nintendo Switch 2は2026年11月12日にデジタル版発売予定 |
| Steamの主な機能 | Steam実績、フルコントローラサポート、Steamクラウド、ファミリーシェアリング。2026年10月のパッチ1.7.2でSteam Deck「Verified」 |
| 公式サイト | supermarketsimulator.com |
開発元のNokta Gamesは、公式サイトによると2017年に活動を始め、2019年に最初の作品「Toy Of War」を出し、その後はハイパーカジュアルゲームを作ってきたスタジオです。開発元のSteamニュースでは、本作は2023年11月に「Market Simulator」の名前で発表され、同年12月にマーケティング上の理由で現在の名前に変わったと告知されています。
正式版リリース時のSteamニュースには、制作者のYusuf (Cannias) Toptan氏のメッセージが載っています。それによると、本作は4か月で作った一人での制作から早期アクセスに入り、反響を受けてチームを作り、約1年半をかけて正式版に仕上げたとのことです。
Steamでの動作環境は、最低がWindows 10(64ビット)、メモリ8GB、NVIDIA GTX 1050/AMD R9 270X、ストレージ5GB。推奨はメモリ16GB、グラフィックはNVIDIA GTX 2070/AMD 5700 XTとストアに記載されています。
ゲームの舞台と目的
Steamストアの説明文には、主人公の名前や生い立ちを語る物語は書かれていません。説明文が示す目的は、控えめな店舗から始めて、客の満足と店の財政のバランスを取りながら大きな小売店に育てることです。プレイヤーは店主として、店の中だけでなく街にも出ていきます。
街の要素は早期アクセス中に段階的に広がりました。開発元のSteamニュースによると、2025年3月の「Map Update」で街のマップが大きくなり、2025年4月の「Local Market Update」で街のローカルマーケット(地元の仕入れ先)、車両、マップとミニマップが加わっています。正式版ではオンライン注文が入り、注文の品を客へ届ける仕事も生まれました。
ゲームシステム・遊び方
基本の流れ:発注から再投資まで
Steamストアの説明文に沿うと、1日の仕事は次のように回ります。ゲーム内のコンピューターで商品を発注し、届いた箱を開けて倉庫で整理し、棚・冷蔵庫・冷凍庫に陳列します。価格は市場の相場が変動するなかで自分で決め、レジでは商品をスキャンして現金とクレジットカードで支払いを受けます。たまった利益は店舗スペースの拡張や内装のアップグレードに回します(図1を参照)。

品ぞろえは商品ライセンスを買って増やします。攻略サイトgameplay.tipsのライセンス一覧(2024年3月10日公開)では、ストアレベル1の商品はシリアル、スライスパン、小麦粉、食用油、パスタ、粉砂糖の6種類で、レベル3以降に冷蔵庫向けの商品などが続きます。2026年6月のパッチ1.4.0では、買ったライセンスを個別に有効・無効にして、発注画面や価格画面から商品を隠せる機能も加わりました。
値付けと仕入れ先
ストア説明文では、価格が下がったときに仕入れ、客の満足と利益率のバランスを見て売値を決めることが、経営の要として書かれています。2025年5月の「Items On Sale Update」で値札やゲーム内の価格設定アプリから割引を設定できるようになり、開発元はこれで来客を増やせると説明しています。2026年8月のパッチ1.6.0では、市場価格を基準にした%のプリセットボタンと、複数の商品をまとめて値付けする一括価格設定が入りました。
仕入れ先はコンピューターだけではありません。2024年10月の「Tablet Update」ではタブレットからの発注が可能になり(ライセンスを3つ以上解放し、タブレットを購入すると使える)、2025年4月からは街のローカルマーケットへ自分で出向いて割安な商品を仕入れられます。2025年3月には、まとめ買いの割引や、薄利で大量に売って現金化する卸売(Wholesale)の取引も追加されました。
店の作り込みとカスタマイズ
棚や冷蔵庫の配置は自由で、ストア説明文では通路の管理まで含めて店舗をデザインすると書かれています。2024年6月の「Customization Update」で店名の変更、入口の位置変更、壁と床の塗装、新しい棚・冷蔵庫・冷凍庫と色違いが追加されました。2026年7月のパッチ1.5.0では、家具をグリッドに沿ってそろえられるスナップ/グリッド配置機能が入っています。
従業員の雇用
作業を任せる従業員も雇えます。Steamニュースによると、2024年3月に補充係、2025年2月に清掃員が雇えるようになりました。補充係は当初、倉庫ラックの箱を使って品出しをする仕様で、2024年6月の更新で床に置かれた箱も扱えるようになりました。レジ打ちを店員に任せられることは、AUTOMATONの2024年2月の記事でも紹介されています。2026年9月のパッチ1.7.0で雇用タブが作り直され、従業員のレベルと賃金の上昇、作業を速めるブーストの再設計、従業員への名前付けが加わりました。2026年10月のパッチ1.7.3では、オンライン注文の配達員を雇えるようになり、店舗レベルが上がると最大2人まで雇えます。
清掃・万引き対策・オンライン注文
店の外回りの仕事もあります。2024年12月の「Cleaning Update」で清掃が加わり、開発元は店を清潔に保たないとストアポイントを失うと告知しています。2025年1月の「Shoplifter Update」では、客を装って商品を盗む万引き犯と、その対策となる警備員・防犯カメラ・アンテナが追加されました。万引き犯は設定で無効にできます。正式版で加わったオンライン注文は、注文を受けて梱包し、客に届ける仕組みです。2026年8月のパッチ1.6.0からは、オンライン注文と卸売注文を設定でオフにすることもできます。
協力プレイ
2025年10月8日の「CO-OP Update」で協力プレイが加わりました。ストア説明文では、最大4人の友達と組み、棚の補充、来客対応、オンライン注文、配送、トラックの運転、掃除、価格設定までをリアルタイムで分担できるとしています。開発元はこのアップデートの告知で、完成済みのゲームに協力プレイを後から加えるのは大きな挑戦だったと振り返っています。
序盤のコツ(プレイヤー報告):早期アクセス期の2024年3月に公開された「哲GACKTのゲーム実況チャンネル」の解説動画では、店舗の規模が大きくなるほど賃料や維持費の請求が上がるため、序盤に急いで拡張するのは勧めないと話しています。商品は発注画面の並び順に合わせて棚に置くと、足りない商品を見つけやすいとも紹介しています。現行版とは数値や仕様が異なる可能性があります。
アップデートの経緯とDLC
本作は早期アクセスの約1年4か月のあいだに、補充係、カスタマイズ、タブレット発注、清掃、万引き対策、はかりで計量する野菜と果物などを順に追加してきました。正式版以降も協力プレイ、DLC、操作性の改善が続いています(図2を参照)。

2026年3月6日には有料DLC7種が配信されました。開発元のSteamニュースとSteamストアで確認できた内容と価格は次のとおりです。
| DLC | 内容(Steamニュースの説明) | Steam価格 |
|---|---|---|
| Bakery DLC | パン類の商品、焼くためのオーブン、雇えるパン職人 | 800円 |
| Ice Cream DLC | アイスクリームスタンドと、雇える手伝い | 800円 |
| Vending Machine DLC | 街に自動販売機を置き、在庫がある限り収入を得る | 580円 |
| Clothing DLC | 衣料品と陳列棚 | 235円 |
| Electronics DLC | 電子機器の商品 | 235円 |
| Essentials DLC(Everyday Essentials) | 日用品の商品 | 235円 |
| Hardware DLC | ハードウェア(実用品)の商品 | 235円 |
価格は2026年11月2日にSteamの日本ストアで確認した値です。家庭用ゲーム機向けには、販売元Silver Lining Interactiveが2026年10月15日のプレスリリースで、本編とDLC7種をまとめた「Fully Stocked」版を用意し、パッケージ版「Fully Stocked Physical Edition」を2026年12月4日に発売すると発表しています。
Steamでの評価
Steamレビューでは、総レビュー数84,508件のうち好評が77,751件、不評が6,757件で、評価ラベルは「非常に好評」です(2026年10月27日取得)。好評の割合は約92%にあたります。
発売直後の様子について、ゲームメディアのAUTOMATON(2024年2月24日の記事)は、執筆時点のSteamレビューが690件中94%好評で、「忙しいが覚えることが少なめで、楽しく働けるゲーム」として好評を得ていると紹介しています。
Steamのユーザーレビュー(「最も参考になった」順の上位)を見ると、一部の好評レビューでは、レジ打ちや品出しの達成感、シンプルながら中毒性があること、開発元の更新の多さ、タブレットなどの快適さを高める追加が挙げられています。一方、一部の不評レビューでは、2026年3月に出た有料DLCの価格と内容への不満、長く残る不具合、繰り返し作業の単調さが書かれています。日本語の不評レビューには、2024年3月の投稿で、発注した商品を倉庫へ運ぶ作業を自動化できず単純作業が増えるという指摘もあります。いずれも投稿時点のバージョンへの評価です。
海外メディアでは、Thumb Culture(2025年7月2日)が「Thumb Culture Gold Award」を付け、効果音を「spot-on and really satisfying」と評価する一方、キー割り当ての変更ができない点を問題に挙げていました。この点は2026年5月のパッチ1.3.0でキー割り当て機能が追加されています。Sirus Gaming(2025年9月2日)は10点中9点を付け、80時間遊んでも作業に飽きなかったとしつつ、レベル63を過ぎると終盤が間延びすると指摘しています。
こんな人におすすめ
向いている人:発注・品出し・レジ打ちといった単純作業の積み重ねで店が育っていく過程を楽しみたい人。棚の配置や壁・床の色まで店づくりにこだわりたい人。友人と役割を分けて店を回したい人(オンライン協力プレイ対応)。物語の展開よりも、自分のペースで経営を続けるタイプのゲームを探している人。
購入前の注意点
日本語訳について:日本語はインターフェースのみの対応で、音声・字幕の日本語対応表示はありません。早期アクセス期の2024年に書かれた日本語のプレイ記事では、訳語が不十分で違う商品が同じ名前で表示される例が指摘されていました。開発元はその後もローカライズの修正を続けており、2026年8月のパッチ1.6.0で未翻訳だったUIの翻訳を追加、2026年10月のパッチ1.7.2と1.7.3でもローカライズの問題を修正したと告知しています。現行版でどこまで改善したかは、実際の画面で確かめるのが確実です。
類似作品
| 作品名 | 開発元/Steam発売日 | 特徴(Steamストアの説明より) |
|---|---|---|
| Supermarket Together | DeadDevsTellNoLies/2024年8月9日 | 基本無料のマルチプレイ対応スーパー経営。補充、従業員の雇用、万引き犯の追跡などを仲間と行う |
| Megastore Simulator | Yolo Games Studio/2026年2月2日 | 一人称視点で2階建ての大型店を築く。11部門・1,000種類以上の商品、フォークリフトでの倉庫管理。シングルプレイ |
| TCG Card Shop Simulator | OPNeon Games/2026年9月14日 | カードショップの経営。ブースターパックを仕入れて開封・収集し、価格設定やスタッフ雇用、イベント開催で店を広げる |
まとめ
- どんなゲームか: 発注・開梱・陳列・値付け・レジ・再投資をくり返して店を育てる、一人称視点のスーパーマーケット経営シミュレーション
- 基本情報: 開発・販売はNokta Games。Steam正式版は2025年6月19日、価格は2,300円。日本語はインターフェースが対応
- 要素の広がり: 早期アクセス中に補充係・清掃・万引き対策・ローカルマーケットなどを追加し、正式版でオンライン注文、2025年10月に最大4人の友達との協力プレイが加わった
- DLC: 2026年3月にベーカリーや自動販売機など7種を配信(Steam価格は235〜800円)
- 評価: Steamレビューは84,508件で「非常に好評」(好評77,751件・不評6,757件)
- 今後: PS5・Nintendo Switch 2のデジタル版が2026年11月12日に発売予定
Steamストア:Supermarket Simulator











発注から品出し、レジ打ちまでを繰り返すうちに店が少しずつ育っていく手応えは、このゲームの核としてよくできていると思います。棚の配置や壁・床の色まで決められる自由度も、単純作業に自分の店らしさを添えています。ただ、日本語対応がインターフェースのみで、音声・字幕には及んでいない点は惜しいところです。店の中の作業を見守るゲームだからこそ、言葉の手触りも欲しくなる場面がありそうです。
「店が育つ手応え」って、冷静に褒めてる割に、その手応えの値段はさらっと流すんだな。DLC7種で3,120円。本編の2,300円を超えてる。ベーカリーのオーブンやアイスの屋台を足すたびに、棚が埋まっていくのが自分の段取りじゃなくて財布の厚さに見えてくる。単純作業の気持ちよさに値札を付けすぎない方が、このゲームらしいと思うけどな。
本編が2,300円なのに、DLC7種を全部そろえると3,120円になる。店を育てる楽しさを売りにするなら、拡張の値段が本編を超えるのは引っかかる。ベーカリーや自販機の目玉DLCを買い足すほど、棚を埋めるのが自分の腕じゃなくて財布の中身に見えてくる。単純作業を気持ちよくさせる作りなら、その気持ちよさに値札を付けすぎない方が、このゲームらしいと思うけどな。
カイの言う「値札の強さ」は、確かに気になるところです。ただ、本編の2,300円だけで発注、品出し、レジ、棚配置、協力プレイまで一通り遊べます。店を育てる手応えは、本編の中で十分に完結していると感じます。
DLCは、ベーカリーや自動販売機のように売り場を広げる任意の拡張として切り分けて考えられそうです。遊び足りなくなった人が選ぶものと見れば、育成の気持ちよさがそのまま財布に結びつくとまでは言い切れないように思います。
そのうえで、店の作業を見守るゲームだからこそ、音声や字幕の日本語対応にも期待してしまいます。言葉の手触りが加われば、単純作業の反復もさらに心地よく感じられそうです。