【Lobotomy Corporation】怪物管理シミュの遊び方・評価・日本語対応を紹介

Lobotomy Corporation | Monster Management Simulationは、韓国のProjectMoonが開発・販売する、モンスターを管理するローグライク(Rogue-Lite)シミュレーションゲームです。プレイヤーは「アブノーマリティ」と呼ばれる怪物を収容するロボトミー社の管理人となり、職員に作業を命じて怪物からエネルギーを引き出し、毎日のノルマを達成していきます。
Steamの公式説明によれば、ロボトミー社は独自の技術でアブノーマリティを収容し、そこから無尽蔵のエネルギーを生み出す新エネルギー企業です。ただしそれはあくまで「表向きのイメージ」とされ、本当の姿は入社して確かめるよう促されています。掲げられた言葉は「私たちの新たな技術は、人類を救うだろう」です。
開発チームは、SCP財団、映画『キャビン』、ドラマ『ウェアハウス13 〜秘密の倉庫 事件ファイル〜』から着想を得て、「これらのモンスターが本当に実在し、それらを管理する会社があったらどんな感じだろう?」という考えを広げて本作を作ったと説明しています。以下、Steamストアの公式情報を中心に、攻略Wikiやユーザーレビューの情報は出典を分けて紹介します。
作品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Lobotomy Corporation | Monster Management Simulation |
| 開発・販売 | ProjectMoon(韓国) |
| 発売日(正式版) | 2018年4月9日(2016年12月から早期アクセスで配信) |
| 価格 | 通常価格2,570円(2026年10月7日時点は66%オフの873円) |
| ジャンル | インディー、シミュレーション(公式説明ではローグライク・シミュレーション) |
| 日本語対応 | あり(インターフェイス・字幕。フル音声はどの言語も非対応) |
| 対応言語 | 英語、韓国語、日本語、中国語(簡体字・繁体字)、ロシア語、ブルガリア語、スペイン語-ラテンアメリカ、フランス語、ポルトガル語-ポルトガル、ポルトガル語-ブラジルの11言語 |
| プラットフォーム | Steam(Windowsのみ)。Steam Deckの互換性表示は「プレイ可能」 |
| プレイ人数 | シングルプレイヤー |
| Steam実績 | なし |
| 最低動作環境 | OS:Windows(詳細は「注意点」を参照)、Intel Core i5-3570、メモリ8GB、GeForce GTX 550 Ti / Radeon HD 6570、空き容量6GB |
| ストアページ | Steamストア(Lobotomy Corporation) |
Steamの公式告知を見ると、本作は2016年12月に早期アクセス版として配信が始まり、2017年11月のver 0.2.0.4で中国語・日本語の公式対応が告知されました。正式版はストア表記で2018年4月9日です。正式版のあとも翻訳の修正や言語追加が続き、確認できた最後のパッチノートは2021年11月のver 1.0.2.13f(フランス語・ポルトガル語・ブラジルポルトガル語の公式対応)です。現在のストアページに早期アクセスの表記はありません。
世界観・ストーリー
Steamの説明では、ロボトミー社は一般的な会社と同じように複数の部門で構成され、エネルギーを多く集めるほど使える部門が増えていくとされています。部門が増えるほど、より効率的な管理が求められます。
施設には「アンジェラ」や「セフィラ」と呼ばれるAIが存在し、業務を円滑に進めるために管理人をサポートします。英語版ストアの説明文の末尾には「Hello, X.」「I give you a warm welcome to Lobotomy Corporation.」という台詞があり、管理人が「X」と呼ばれることがうかがえます。
ゲームは作業パートとストーリーパートに分かれています。作業パートでノルマを達成するとその日が終わり、ストーリーパートではアンジェラを含むセフィラたちとの物語が進みます。公式説明によれば、プレイヤーはAIから下される任務をこなしながら会社に隠された真実に近づき、ときには質問を迫られたり、質問への返事を迫られたりします。そして会社の秘密や管理人の正体、あるいはそれ以上の真実を知っていくとされています。ストアに掲げられた「管理人、答えてください。 あなたに願いはありますか?」という問いかけも、この物語パートにつながるものです。
ゲームシステム・遊び方
正体の分からない怪物に「作業」を命じる
本作の中心は、収容したアブノーマリティへの作業です。Steamの説明によれば、プレイヤーは最初、アブノーマリティについてほとんど情報を持っておらず、分かるのは姿と管理番号くらいです。勘や推測を頼りにどの作業が合うかを予想し、その作業が得意な職員に命令して経過を見守ります。管理を重ねるとそのアブノーマリティの情報が得られ、どの作業をしたかで獲得できるエネルギー量は大きく変わります。
日本語攻略Wikiによると、基本の作業は「本能」「洞察」「愛着」「抑圧」の4種類です。職員には「勇気」「慎重」「自制」「正義」の4つの能力値があり、勇気はHPと本能、慎重はSPと洞察、自制は作業成功率・作業速度と愛着、正義は攻撃速度・移動速度と抑圧の作業ランクに関わります。アブノーマリティの危険度は、攻略Wikiでは低い順にZAYIN、TETH、HE、WAW、ALEPHの5段階に分けられています。
1日の流れ
日本語攻略Wikiは、1日の流れを4つのフェイズに整理しています(図1を参照)。新たに収容するアブノーマリティを選ぶ「アブノーマリティ選択フェイズ」、アンジェラやセフィラとの会話が進み部門開放や研究を行う「ストーリーフェイズ」、職員の雇用・配属や装備の付け替えを行う「配備フェイズ」、そしてアブノーマリティに作業を命じてエネルギーを集める「運営フェイズ」です。業務を終えると業務成績に応じてLOBポイントが入り、職員は行った作業に応じて能力値が上がります。

攻略Wikiによると、施設運営は50日間で、日数が進むほど1日に必要なエネルギー量は増えていきます。セーブは配備フェイズと運営フェイズの開始時に自動で行われ、1日目と、以後5日ごと(6日目、11日目、16日目…)に「記憶貯蔵庫」のチェックポイントが記録されます。
職員とE.G.O装備
日本語攻略Wikiでは、職員はプレイヤーが操作できる「エージェント」と、操作できない「オフィサー」に分けられています。エージェントは配備フェイズにLOBポイントを使って雇用・強化します。アブノーマリティからは「E.G.O」と呼ばれる装備も得られ、攻略Wikiは武器・防具・ギフトの3種類を挙げています。武器と防具はアブノーマリティから得たPE-Boxで作り、ギフトは作業のあとに一定の確率で職員に付与されると説明されています。
10の部門とセフィラ
施設は上層・中層・下層の3層、計10の部門で構成され、日本語攻略Wikiによると各部門をセフィラが担当しています(図2を参照)。最初に使えるのはコントロールチームで、部門は日数の経過とともに開放されていきます。下層の設計チームは46日目から登場し、担当セフィラの名はストーリー中では明かされないと攻略Wikiは説明しています。

脱走・汚染・試練
Steamの説明は「これは決して平和な経営シミュレーション ゲームではありません」と明言しています。拘束に不満を持ったアブノーマリティの中には収容室から脱走する個体がいて、職員を攻撃したり、他のアブノーマリティの収容室の扉を開けたりします。特定のアブノーマリティに侵食・汚染された職員は周りにも深刻な影響を与え、洗脳されて他の職員を無差別に攻撃したり、精神の汚染が広がって職員全体が命令を受け付けなくなったりすることもあります。管理人は職員に制圧・避難・処分などを指示して会社を守ります。即座に対応しなければ状況はさらに悪化して会社全体が混乱に陥るとされ、公式説明は「災いが災いを呼び、最後はすべてが混沌に包まれることでしょう」と書いています。
日本語攻略Wikiによると、運営フェイズでは「試練」と呼ばれるイベントも起こります。試練は「黎明」「白昼」「夕暮」「深夜」の4つの時間帯に分かれ、時間帯が遅いほど難易度が上がり、6日目から発生する可能性があると説明されています。
Steamでの評価
| 項目 | 数値(2026年10月7日取得) |
|---|---|
| 総合評価 | 非常に好評 |
| レビュー総数 | 57,320件 |
| 好評 | 54,020件(約94.2%) |
| 不評 | 3,300件(約5.8%) |
個別のレビューを見ると、評価する点と不満点が同じレビューに並ぶこともあります。一部のSteamレビューでは、ゲームの理不尽なほどの厳しさを認めつつ物語の作り込みを評価する声や、装備などの持ち越し要素が多く次第に先へ進めるようになるという声があります。一方で、終盤に施設の状況が手に負えなくなること、メモリリークによるクラッシュ、インターフェイスの分かりにくさを挙げる否定的なレビューも見られます。
こんな人におすすめ
こんな人に向いています:SCP財団のような「異常存在を収容・管理する組織」の設定が好きな人/失敗から学び、試行錯誤で攻略法を見つけていくゲームが好きな人/経営シミュレーションに会社の秘密へ迫る物語が加わった作品を探している人/続編の『Library Of Ruina』『Limbus Company』の世界観の始まりを知りたい人
注意点
購入前に確認したい点:対応OSはWindowsのみで、Mac・Linuxには対応していません。ストアに載るゲーム本体の最低要件はWindows 8.1以降ですが、同じストアページには「2024年1月1日(PT)以降、SteamクライアントはWindows 10以降のバージョンのみをサポートします」との注記があり、Windows 8.1環境はSteam自体のサポート対象外です。公式説明が「決して平和な経営シミュレーション ゲームではありません」と書くとおり、職員の死亡や施設の混乱と隣り合わせのゲームです。あるSteamレビューでは、放置を除いてフルコンプリートまで150時間くらいかかったと書かれています。日本語訳は早期アクセス期間から正式版後まで公式の修正が重ねられてきましたが(確認できた最後の日本語訳修正は2018年5月のver 1.0.2.9)、一部のSteamレビューでは言葉の抜けや、簡体字・繁体字とみられる漢字の混在、ハングルがそのまま残っている箇所が指摘されています。Steam Deckは「プレイ可能」の判定ですが、ボタン表示がDeckと一致しないという項目があります。
関連作品・類似作品
ProjectMoonは本作のあと、同じ世界観の作品を発表しています。開発関係は図3を参照してください。

| 作品 | 本作との関係 |
|---|---|
| Library Of Ruina(2021年8月10日) | ProjectMoonの作品。ストア説明では「ロボトミーコーポレーションでの結末から続くアンジェラとセフィラ、ローランの物語」 |
| Limbus Company(2023年2月26日、基本プレイ無料) | ProjectMoonの作品。ストア説明では「前作の《Lobotomy Corporation》,《Library of Ruina》から続く」世界観 |
| LobotomyCorporation_ArtBook(DLC、2018年7月13日) | PDF形式のデジタル画集(158ページ)。ストア説明ではPDFは韓国語・英語・簡体字中国語で書かれ、セフィラと試練の内容は含まない |
類似作品としては、開発元が挙げた着想元であるSCP財団関連の作品があります。2017年のInside Gamesのインタビューで、開発者はSCP Containment Breachにも触れ、SCPを題材にした作品にはアクションが多いのでシミュレーションと組み合わせたという趣旨を話しています。施設管理シミュレーションとの比較では、海外メディアのCliqistが2016年に「Prison ArchitectとFallout Shelterの要素を組み合わせた」と紹介しました。Steamコミュニティの「似たゲーム」を尋ねるスレッドでは、Prison ArchitectやRimWorldが挙がっています。なお、Steamでサウンドトラックは単独販売されていません。
まとめ
- 作品の骨格: 怪物「アブノーマリティ」を収容するロボトミー社の管理人として、職員に作業を命じてエネルギーを集め、毎日のノルマを達成するローグライク・シミュレーション
- 手探りの管理: 最初に分かるのは姿と管理番号程度。本能・洞察・愛着・抑圧の4種の作業(攻略Wiki)を試しながら、怪物ごとの扱い方を探る
- 連鎖する危機: 脱走や職員の汚染が施設全体に広がり、管理人は制圧・避難・処分を指示して会社を守る
- 物語: アンジェラとセフィラとの会話を通じて会社の秘密と管理人の正体に近づく。物語は『Library Of Ruina』『Limbus Company』へ続く
- 評価と購入条件: Steamレビューは57,320件で「非常に好評」。日本語対応、Windows専用。2026年10月7日時点は66%オフの873円(通常2,570円)










「ロボトミー社」という社名、少し不穏な響きだよね。ちなみに、ロボトミーは実際に行われていた精神外科手術の名前なんだ。当時は治療法として広まったけれど、人格に深刻な影響を与えると批判され、今の標準的な治療では使われなくなった。その負の歴史を社名にしているから、「新しい技術は人類を救う」という言葉がどこか薄気味悪く聞こえてくるのが面白いところ。セフィラの名前も、ユダヤ神秘主義の生命の樹に由来するという説がある。
正体の分からない怪物に作業を試し、結果から情報を得ていく設計がよくできていると思います。管理そのものが不安と謎を育て、会社の秘密を追う物語と手触りが重なっています。ただ、管理を誤れば脱走や汚染が一気に広がるため、序盤の手探りは損失が重く感じられそうです。そこで離れる人も少なくないのではないでしょうか。
序盤の手探りで離れる人が多いってのは分かる。管理の緊張感そのものは、この作品の良さだと思う。でも、その緊張感が伝わる前に、言葉の抜けや韓国語が残ったままの箇所で文章が読めず、足が止まるんじゃないか。不安を育てる作品なのに、不安の正体が読めないのは別の不安だろ。離脱の原因は難しさより、まず翻訳の方じゃない?
「非常に好評」の94%を見ると、物語を褒める声が多いのも分かる。でも、会社の秘密を文章で追わせるゲームなら、翻訳の粗さは作品の中身にそのまま響くんじゃないか。レビューには言葉の抜けや、ハングルが残ったままの箇所を指摘する声もある。日本語対応を買う理由にするなら、そこが一番気になるとこだろ。
翻訳の粗さが物語の受け止め方に響く、という指摘はその通りだと思います。文章で秘密を追う作品ほど、言葉の抜けは読み手の不安を増幅させてしまいます。ただ、序盤の手探りの重さは翻訳とは別に、管理そのものの設計から来るものです。言葉が整っていれば、その緊張感も謎の一部として素直に届いたのではないでしょうか。