うちの弟どもがすみませんは、母の再婚によって、ある日突然4人の弟の姉になった少女の物語です。血のつながらない家族が、戸惑いと衝突を重ねながら、少しずつ本当のきょうだいになっていく――そのささやかで確かな時間を描いた本作が、2026年7月3日(金)24:00より、TOKYO MXほかにて連続2クール・全24話で放送されています。

家族になるということは、最初から仲が良いということではありません。同じ食卓につき、同じ屋根の下で朝を迎え、それでもまだ距離がある。その距離が縮まる瞬間の温度こそが、この作品の核心にあります。原作は集英社「別冊マーガレット」連載のオザキアキラ作品。実写映画化を経て、いよいよアニメーションとして動き出しました。

うちの弟どもがすみません 作品概要

まずは公式に発表されている基本情報を整理します。

項目内容
作品名うちの弟どもがすみません(英題: Please Excuse My Younger Brothers)
放送開始2026年7月3日(金)24:00より TOKYO MXほか
話数連続2クール・全24話
原作オザキアキラ(集英社「別冊マーガレット」連載)
制作Lay-duce
監督難波日登志
シリーズ構成清水恵
キャラクターデザイン平岩栞・福島陽子
音楽吟(BUSTED ROSE)
オープニングテーマ「アイコトバ」DISH//
エンディングテーマ「Clover」汐れいら

注目すべきは、少女漫画原作としては珍しい連続2クール・全24話という尺の取り方です。1クールでは主人公と長男の関係を追うだけで手一杯になりがちですが、24話という枠であれば残る3人の弟それぞれにも相応の話数を割ける計算になります。この規模感は、本作のアニメ化を語るうえで外せない要素です。

キャラクターデザインが平岩栞・福島陽子の2名体制で発表されている点にも注目です。成田家の5人に加え、学校の友人や先輩まで登場人物の数が多い群像劇であることを踏まえた座組みとみられます。

世界観とあらすじ

物語の出発点は、ごく個人的な出来事です。母の再婚により、成田糸は新しい父と4人の弟と暮らし始めることになります。舞台は魔法も異世界もない、私たちの日常と地続きの場所。それだけに、家族というものの手触りがまっすぐ伝わってきます。

ここから先は第1話・第2話の内容に触れます。まったく予備知識なしで観たい方はご注意ください。

第1話「ようこそ成田家へ」

新しい家に迎えられた糸は、姉として家事に励み、弟たちと仲良くなろうと努めます。しかし、無愛想な長男・源とはなかなか打ち解けられません。家族として同じ家にいるのに、心の距離だけが縮まらない。この最初のもどかしさが、全24話を貫く関係性の起点になります。

第2話「嘘つきは家族のはじまり」

新生活が始まった直後、父の北海道転勤が決まります。家族が離れ離れになることに悩む糸に対し、源は「北海道へ行けばいい」と突き放す。傷ついた糸は、両親についていこうと考えます。まだ「家族」と呼ぶには浅い関係のなかで、去るのか残るのかという選択を突きつけられる――序盤の大きな山場です。

この選択の先で、両親が北海道へ赴任し、きょうだいだけの生活が始まります。以降は、5人での共同生活を軸に、学校生活や夏休み、文化祭といった季節の行事を重ねながら物語が進行していきます。公式サイトのSTORYページでは、2026年8月30日時点で第9話までのあらすじが公開されています。

制作陣とスタッフ

本作を手がけるスタッフ陣を確認しておきましょう。

役職担当
原作オザキアキラ
監督難波日登志
シリーズ構成清水恵
キャラクターデザイン平岩栞・福島陽子
音楽吟(BUSTED ROSE)
制作Lay-duce

主題歌にも触れておきましょう。オープニングテーマはDISH//の「アイコトバ」で、2026年6月にノンクレジット映像が公開されています。エンディングテーマは汐れいらの「Clover」で、こちらは2026年7月にノンクレジット映像が解禁されました。バンドと女性シンガーソングライターという対照的な組み合わせが、作品の二つの側面を受け持つ構成です。

キャスト一覧

公式サイトのCAST欄に掲載されているキャストは以下の通りです。

成田家

キャラクター声優
成田糸大空直美
成田源増田俊樹
成田洛八代拓
成田柊小野賢章
成田類寺澤百花
成田勲小野大輔
成田さほ遠藤綾

成田家を取り巻く人々

キャラクター声優
相楽郁人阿座上洋平
行友朋之松岡禎丞
遠藤リオ大地葉
沢木萌音加隈亜衣
本間央太天﨑滉平
宝生恵安齋由香里
宇田川真冬福山潤

主役の糸を演じるのは大空直美。世話焼きで一生懸命という主人公像を、どう声で立ち上げるかが作品全体の印象を左右します。長男・源役は増田俊樹。無愛想に見えて誰よりも家族思いという二面性を持つキャラクターだけに、台詞の表面と本心のずれをどう表現するかが聴きどころになります。

脇を固める顔ぶれも厚く、父・勲役に小野大輔、母・さほ役に遠藤綾、源の友人役に松岡禎丞と阿座上洋平と、キャリアのある実力派が並びました。糸の友人・幼なじみ枠にも大地葉、加隈亜衣、天﨑滉平、安齋由香里が配され、家庭の外側の人間関係にも相応の厚みが用意されていることがうかがえます。

主要キャラクター紹介

成田家の5人はそれぞれ性格が大きく異なり、その組み合わせがドラマを生み出しています。公式サイトのCHARACTERページに掲載されている紹介をもとに、それぞれの人物像を見ていきましょう。

成田糸(CV: 大空直美)

成田家の長女で、本作の主人公。母の再婚によって突然4人の弟の姉になります。家事が得意で、何事にも一生懸命。人のために動く世話焼きな頑張り屋という人物です。誰かの役に立とうとする姿勢はそのまま彼女の長所ですが、同時に「自分は人に頼れない」という一面にもつながっていきます。

成田源(CV: 増田俊樹)

成田家の長男。不器用で人に甘えるのが苦手なタイプです。無愛想で冷たく見えるものの、実際は誰よりも家族思い。糸との関係は序盤から一貫して物語の中心にあり、二人の距離がどう変化していくかが最大の見どころとなります。

成田洛(CV: 八代拓)

成田家の次男。冷静沈着で爽やかな頭脳派です。周囲をよく観察し、成田家のバランスを取る役回りを担っています。感情が先走りがちな兄と、突っ走りがちな姉の間に立つ調整役として、群像劇の潤滑油になっている存在です。

成田柊(CV: 小野賢章)

成田家の三男。ミステリアスで、家族の前にもなかなか姿を現しません。同じ家に住んでいるのに姿が見えないという設定そのものが、彼が抱えているものを物語っています。糸が家族として彼にどう向き合うかは、序盤から中盤にかけての重要な流れです。

成田類(CV: 寺澤百花)

成田家の四男。元気で甘え上手な一家のアイドルです。人懐っこく、どこでもかわいがられる人気者。上の3人が抱えるそれぞれの複雑さに対して、類の屈託のなさは物語の呼吸を整える役割を果たしています。

成田家を取り巻く人々

物語は家庭内だけで閉じません。源の友人として、感情が表情に出にくいタイプの相楽郁人(CV: 阿座上洋平)と、元気いっぱいだがあまり空気を読まない行友朋之(CV: 松岡禎丞)が登場します。対照的な二人が、家では見えない源の別の顔を引き出す役割を担います。

糸の側にも、彼女を取り巻く人々がいます。糸の友人で源推しの遠藤リオ(CV: 大地葉)と沢木萌音(CV: 加隈亜衣)は、推しを遠くから見守るギャルという立ち位置。糸の幼なじみである本間央太(CV: 天﨑滉平)と宝生恵(CV: 安齋由香里)は、成田家に来る前の糸を知る存在として物語に関わってきます。

さらに、文化祭実行委員会で糸と一緒になった先輩・宇田川真冬(CV: 福山潤)は、恋愛に奔放で軽い性格の持ち主として、糸と源によくちょっかいをかける立場です。外部からの視線が家族の関係に揺さぶりをかける、物語の起爆剤的な役どころと言えます。

4人の弟は「長男は無愛想」「次男は頭脳派」といった記号的な配置に見えて、話数を重ねるごとにそれぞれの内側が描かれていきます。2クールという尺のなかで、一人ひとりの掘り下げがどこまで進むかは見どころのひとつです。

作品のテーマ

本作が扱っているのは、「家族はどうやって家族になるのか」という問いです。血縁でも法的な手続きでもなく、日々の積み重ねによって関係が変質していく過程そのものが主題になっています。

興味深いのは、序盤で両親が北海道へ赴任し、きょうだいだけの生活が始まるという構造です。大人という緩衝材が抜けたことで、5人は否応なく互いと向き合うことになります。逃げ場のない共同生活が、結果的に関係を前へ進めるという設計になっているわけです。

もうひとつの軸が、家族としての情と恋愛感情の交差です。少女漫画としての本作は、糸の内面に芽生える気持ちを丁寧に追っていきます。「家族として大切」と「一人の相手として好き」の間で揺れる心情は、単純な恋愛ものにはない緊張感を生んでいます。この二つの軸が同時に走っているところが、本作を単なるホームコメディにも単なるラブコメにもしていません。

そして、登場人物の多くが「素直になれない」という共通の課題を抱えている点も見逃せません。人に甘えられない源、人に頼れない糸、姿を見せない柊。それぞれが違う形で不器用であり、その不器用さが少しずつほどけていく過程に、30代以上の読者ほど自分を重ねやすいはずです。

見どころ

放送中の本作について、押さえておきたいポイントを整理します。

個性の異なる4人と、頑張り屋の姉による群像劇

最初から仲の良い家族ではないところが本作の出発点です。戸惑いや衝突を経ながら、少しずつきょうだいになっていく。タイプの違う4人と糸が織りなすにぎやかな共同生活が、作品全体の基調になっています。誰か一人が物語を引っ張るのではなく、5人それぞれの反応の違いが場面を動かしていく構造です。

季節の行事を通じた関係の変化

中間テスト、夏休みの里帰り、文化祭、誕生日。学校生活と家庭生活の行事を追いながら物語が進むため、時間の経過が視聴者にも実感として届きます。1話ごとに大事件が起きるタイプの作品ではありませんが、その分、少し前の話数と比べたときの関係性の変化がはっきり見えてきます。

連続2クールならではの余裕

公式が発表しているのは連続2クール・全24話という話数までで、原作のどの範囲を映像化するのか、どのエピソードを描くのかについては明らかにされていません。それでも24話という尺そのものは、1クール作品より多くの時間を使えることを意味します。糸と源の関係だけでなく、洛・柊・類それぞれの事情や成長、家族全体の変化にまで描写が及ぶことは、原作ファンとして期待したいところです。

本作は2024年12月6日に畑芽育主演で実写映画化されており、そこから約1年7か月後の2026年7月にアニメ化となりました。実写版を観た方は、同じ物語がアニメーションという表現でどう変わるかを比べる楽しみ方もできます。

主題歌がドラマを押し上げる

DISH//の「アイコトバ」と汐れいらの「Clover」という組み合わせは、家族ものとしての温かさと、思春期の揺れの両方を受け止める人選です。特にエンディングは、その回で描かれた感情を静かに引き取る役割を果たしています。

放送・配信情報

2026年8月30日時点の放送・配信スケジュールをまとめます。

テレビ放送

放送局放送日時
TOKYO MXほか2026年7月3日(金)24:00より放送開始
BS11毎週金曜24:00(土曜0:00)
ABCテレビ毎週水曜26:45(木曜2:45)

配信開始日時が確定しているサービス

配信スケジュールのデータで開始日時まで確定しているのは、以下の4サービスです。いずれも毎週火曜12:00からの配信となっています。

配信サービス配信開始
U-NEXT毎週火曜12:00
FOD毎週火曜12:00
バンダイチャンネル毎週火曜12:00
アニメ放題毎週火曜12:00

配信はあるが開始日時が未確定のサービス

次のサービスでも本作は配信されていますが、取得時点の配信スケジュールデータでは曜日・時刻が確定情報として得られていません。テレビ放送との時間差や毎週の更新タイミングは、公式サイトのONAIRページと各サービスの作品ページで確認してください。

配信サービス備考
dアニメストア配信あり/開始日時は公式確認中
ABEMA無料視聴枠あり/開始日時は公式確認中
Netflix配信あり/開始日時は公式確認中
Amazon Prime Video配信あり/開始日時は公式確認中
Hulu配信あり/開始日時は公式確認中
DMM TV配信あり/開始日時は公式確認中
Lemino配信あり/開始日時は公式確認中
アニメタイムズ配信あり/開始日時は公式確認中
ニコニコ動画無料視聴枠あり/開始日時は公式確認中
TVer無料視聴枠あり/開始日時は公式確認中
milplus配信あり/開始日時は公式確認中

無料で視聴できる枠が用意されているのは、ABEMA・ニコニコ動画・TVerの3サービスです。ただし対象となる話数や視聴できる期間はサービスごとに異なり、配信スケジュールのデータからは無料枠があること以上の条件は分かりません。無料で試したい場合は、各サービスの作品ページで対象と期限を確認するのが確実です。

配信の開始時刻や無料枠の条件は編成の都合で変更される場合があります。視聴前に各サービスの作品ページで最新の情報を確認することをおすすめします。

原作情報

原作はオザキアキラによる漫画で、集英社「別冊マーガレット」2020年2月号から連載が始まりました。単行本は2026年8月30日時点で既刊15巻。第15巻は2026年6月25日に発売されています。

評価面では、日本出版販売が主催する「全国書店員が選んだおすすめ少女コミック2021」で第3位を獲得。書店員という、日々多くの新刊に触れる立場からの支持を得た作品です。コミックスの累計発行部数は2026年5月時点で300万部を突破しており、少女漫画として長く読み継がれてきたことがうかがえます。

メディア展開も活発です。2021年にはボイスコミックが制作され、2024年12月6日には畑芽育が成田糸役で映画初主演を務める実写映画が公開されました。そして2026年、Lay-duce制作による連続2クールのTVアニメへ。原作を追ってきた読者にとっては、待望の映像化と言えるでしょう。

アニメから入った方は、放送に追いつかれた段階で原作へ進むのもおすすめです。単行本は2026年8月30日時点で15巻まで刊行されており、連載も継続しています。なお、全24話のアニメが原作のどこまでを描くのかについては、公式からの発表はありません。

まとめ

「うちの弟どもがすみません」は、家族という関係を最初から与えられたものとしてではなく、少しずつ作り上げていくものとして描いた作品です。最後に要点を整理します。

  • 放送情報: 2026年7月3日(金)24:00よりTOKYO MXほかで放送開始。連続2クール・全24話
  • 制作陣: 制作はLay-duce、監督は難波日登志、シリーズ構成は清水恵、キャラクターデザインは平岩栞・福島陽子、音楽は吟(BUSTED ROSE)
  • 主要キャスト: 成田糸役に大空直美、長男・源役に増田俊樹、次男・洛役に八代拓、三男・柊役に小野賢章、四男・類役に寺澤百花
  • 主題歌: オープニングはDISH//「アイコトバ」、エンディングは汐れいら「Clover」
  • 物語: 母の再婚で4人の弟の姉になった糸が、両親の北海道赴任を経てきょうだいだけの生活を送るなかで、家族としての絆と自身の心の揺れに向き合っていく
  • テーマ: 血縁ではなく日々の積み重ねで家族になっていく過程と、家族への情と恋愛感情が交差する繊細な心理描写
  • 原作: オザキアキラによる集英社「別冊マーガレット」連載作品。2026年8月30日時点で既刊15巻、コミックス累計300万部突破
  • 視聴方法: U-NEXT・FOD・バンダイチャンネル・アニメ放題は毎週火曜12:00から配信。dアニメストア・ABEMA・Netflix・Prime Videoなどでも配信されており、ABEMA・ニコニコ動画・TVerには無料視聴枠あり

2クールという長い時間をかけて、5人がどこまで家族になれるのか。派手さで押す作品ではありませんが、毎週少しずつ関係が変わっていく手触りを味わえる一本です。まだ追いかけていない方は、配信サービスで第1話から確かめてみてください。