『異世界拷問姫』の1話をネタバレしつつ、あらすじ解説します。
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実の父に殺されたカイトは異世界に召喚された。目覚めたカイトの前にいたのは「拷問姫」と恐れられる美少女・エリザベートだった。カイトはエリザベートから「執事」か「拷問」かの二択を迫られる。
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1分で『異世界拷問姫』のあらすじネタバレ解説
「殺せ!、殺せ!、殺せ!」荒野に不気味な声が響いています。
「?」その中で一人の少年が怯えています。
彼の心の中に「処刑される前に善行を成せ」という言葉が浮かびました。
場面は変わり、一人の少年が男から暴行を受けています。
「残念だったなぁ櫂人!楽にはさせてやらねぇよ!」男は少年に水をかけました。
「そうだお前…もう要らねぇよなぁ?」男は櫂人の首を絞め始めます。
こうなることは、櫂人には分かっていました。
彼は、今まで生きてこられたのが奇跡と思っています。
17歳と3ヵ月、それは気まぐれで扱われ、気楽に壊される人生でした。
櫂人は薄れゆく意識の中で、食肉にされることを知りながら、逃げることもできなかった家畜のような日々を思い返します。
それでも彼は心の中で(死にたくない死にたくない死にたくない)と叫んでいます。
こうして、櫂人は死にました。
意識を取り戻した彼は、古びたドームの中にいました。
(ここは…死の国とは思えないな…)彼は仰向けのまま見回します。
そこに1人の女性が現れました。
「残虐に凄惨に殺されし『罪なき魂』よ、これより貴様は従者として余に仕えよ」
彼女の名は「拷問姫」エリザベート・レ・ファニュです。
エリザベートは誇り高き狼にして、卑しき雌豚でした。
「改めて言う、余に仕えよ」
「断る」
随分と速い決断に、エリザベートは面食らいます。
櫂人は死体の山の映像を見ており、それが彼女の仕業だと思いました。
「もしや召喚されたとき、余の記憶でも見たか?」
「そんなことより…ここはどこなんだ?なぜ俺はここにいるんだ?」
何より彼は死んだはずでした。
「うむっその通り!貴様は確かに死んでいる」
しかし、彼はエリザベートに魂を召喚され、人形の体で新たに生を得たのでした。
「滅多に受けられる恩恵ではないぞ」彼女は櫂人に存分に喜ぶように言います。
「人形」と聞き、櫂人は自分の体を触り始めました。
彼の魂はエリザベートが造ったゴーレムの体の中に入っており、大魔術師にして技術者でもある彼女の逸品だと言います。
彼女の言葉が分かるのもそのせいでした。
丈夫さも折り紙つきで、体の半分を破壊されるまで不死でいられます。
「だが体格や髪色はなにも変わってないんだが」櫂人が突っこむと、「救いがたい間抜けか、貴様」エリザベートは呆れます。
生前の姿とかけ離れた体に魂を織り込むと、下手すれば違和感で狂うからです。
改めて彼女は従者になるように言いますが、櫂人に断られます。
「貴様は第二の人生を放り出し、そのまま死を望むのか?」
「ああその通りだ、俺はもう十分すぎるほど人に弄ばれる人生を生きてきた」
彼が学校に通えたのは数年で、あとは各地を転々としながら、父親の非合法な仕事を手伝わされました。
仕事が上手く回らなくなり、人材が必要でなくなった時点で殺されるという、隅から隅まで反吐の出る一生だったわけです。
今思えば、栄養失調と痛みで脳を回らなくされ、逃げる気力を奪われて殺されたと推測できます。
「俺はもう疲れたんだリタイアだ」櫂人は虚ろな目でエリザベートを見上げました。
「貴様には嫌でも我が執事を務めてもらう」
従者の召喚を続けていては、教会につまらない勘繰りをされかねないからです。
なにより、エリザベートには時間がありませんでした。
それは、皇帝を除き、13の悪魔と契約した騎士たちを惨殺しなければならないからです。
すると、巨大な馬に跨った騎士らしき者が現れました。
但し、それは騎士の従者で、元は人間だと言います。
そしてエリザベートはその従者を、「鉄の処女(アイアンメイデン)」で仕留めました。
その残虐ぶりに、櫂人は怖気づきます。
「貴様がどうしても死にたいと言うのならば仕方がない」
但し、再び殺す場合はエリザベートの方法で処理すると言います。
「どうする?選べ、執事か肉か」
「執事でお願いします」櫂人は即答するのでした。
『異世界拷問姫』の感想と考察
いきなり不気味なシーンから物語は始まりました。
「殺せ!」とは穏やかでありませんね。
それは、主人公の運命を暗示していると思われます。
そして、いきなり凄絶なシーンとなりました。
その時、主人公の櫂人は完全に判断能力を失っていました。
抵抗する力も残っておらず、家畜のように殺されてしまいます。
それは彼が望んだことですが、心の奥底には「死にたくない」という本心が隠れていました。
それだからこそ、エリザベートは櫂人を召喚したのかもしれません。
可愛らしいいで立ちに対して、「拷問姫」とは真逆な感じがしました。
また、自分を「卑しき雌豚」と称することから、何かエロい雰囲気も感じられますね。
さらに、エリザベートは大魔術しにして、優れた技術者でした。
彼女は櫂人に見事な体を与えており、その腕前の確かなことが分かります。
但し、立派な体を貰っても、櫂人にとっては嬉しくもなんともありません。
それだけ、彼は生きることに疲れています。
一方、エリザベートは「拷問姫」の名に違わぬ残虐さを兼ね備えていました。
突然現れた騎士の従者を「鉄の処女」でじわじわなぶり殺しにします。
それを見せられたら、櫂人としても執事にならざるを得ません。
これもエリザベートの作戦だったのかもしれませんね。
まとめ
今回は『異世界拷問姫』についてあらすじをネタバレしつつ、感想、考察をまとめました。
第一話を読んで『異世界拷問姫』へ興味もってもらえたら、ぜひマンガで読んでみてくださいね。U-Nextならかんたんに続きを見ることができますよ!