いまさら異世界転生ってどうよ?
“ひとりぼっち”の高校生・遥はクラスメイトとともに異世界へ召喚される。しかもスキル獲得は早い者勝ちで、すでに取り尽くされていた。そして……「おぬしにすべてをくれてやるのじゃぁぁぁ!!」暴走した神により、売れ残りのバッドスキルを全て押し付けられることに!?異世界HARDモードの“ぼっち”が紡ぐ異世界冒険譚、第一幕!
普通男子
学校で昼の休憩中本を読んでいる男の子。
最初から学校でも1人ぼっちであり友達もいなかった。
だから声をかけてくれる人もいないし、声をかける相手も殆どいない。
何故1人なのかというと男の子が同じクラスの人と接点を持ちたくないからである。
教室では「ギャハハ」という男性同士の笑い声や「ヤダ」という女性同士の笑い声が聞こえてくる。
どの人も何かしら親が有名であったり一流企業に勤めている親である。
普通である男の子はどうしてもクラスに話しかけづらい。
そんなとき床に魔法陣が現れた。
魔法陣の形は男の子が本で読んだのと同じものだった。
魔法陣とあまり関わりたくない男の子は教室から逃げようとしたが、魔法陣は男の子の近くに寄ってきた。
真っ白な壁の部屋におじいさん
転生されたら真っ白で何もない部屋に移動した。
男の子は周りに誰もいないし少しおかしいなと考えていた。
ぼんやり考え事した後もう1度前を見るとおじいさんが1人いた。
おじいさんは転生先で迷っていると考え事をしていたら突然話しかけられた。
「何でこんなところにおるんじゃ。」
食事なら済ませたという顔で男の子はおじいさんを見つめていた。
「食べとらんわい。」
おじいさんは男の子の心を読んでいた。
男の子はあれこれ考えだすと、どの思考も全ておじいさんに読まれていた。
1つの集団として異世界に男の子は呼ばれたのだが、男の子が呼ばれた人達と別の所にいたことを不思議に思った。
おじいさんは男の子の考えを読みただひたすらつっこみを続けていた。
スキルを覚えろ
「他の者は準備を済ませて行ってしもうた。」
とおじいさんは突然話を切り出した。
おじいさんの考えでは男の子が転生で呼ばれた他の人と合流することを願っていた。
合流するにはスキルが必要だとおじいさんは話す。
男の子はちょっとだけ憧れていたがおじいさんが「早いもん順だ」と言い返したため、男の子とおじいさんは喧嘩になった。
「残りもんには福があるかもしれんじゃろうが。」
「じゃちょっと見せてみろよ。」
そうお互い言い返すと男の子の目の前に黒板のようなものが現れた。
しかし黒板の文字は漢字で書かれているものの、どんなスキルなのかはっきり読めなかった。
おじいさんの話によると男の子は現在50ポイント残っていると言う。
ポイントを使えるのがステータスの振り分け、装備、武技、スキルは健康、歩行、体操、温度、移動など数種類あった。
男の子はしょんぼりしてしまった。
残ったスキル
一方おじいさんもしょんぼりしていた。
今までは30人程度だったが今回は43人転生者がいたため、いいスキルが残っていなかったと説明する。
突然おじいさんが大きなことを言いだした。
「こうなったらお主に全てをくれてやるのじゃ。」
全てのスキルを覚えるように言い、おじいさんは逃げてしまった。
スキルを覚えさせた後男の子はどんよりした森に転生させられた。
森にはおじいさんもいないしまた1人ぼっちになってしまった。
突然おじいさんは消えたため男の子は一瞬慌て出した。
これからどうすればいいかも分からないまま男の子は困っていた。
スキルの中には貧乏やひきこもり、ニートもあったため、男の子は地獄に落ちるのではないかずっと心配していた。
感想
男の子の名前が書かれていなかったためずっと気になりました。
元々男の子にはオタクっぽいところもあり、スキルの画面で引きこもりやニートと書かれていたためこれから先心配になりました。
スキルはいいものばかりではなくよくないものもあるから男の子のこれからが気になります。
きっといい人生とよくない人生をかけ合わせた人生になると考えます。
普通の男の子として過ごすかハプニングがありそうな男の子として過ごすか、男の子にとってはどちらが幸せになるのでしょう。
もし私ならハプニングがある人生を選びます。
ハプニングのある人生は確かに敵から狙われることもありますが、友達も増えたり思い出に残ったりいい人生を作れると思います。
ただあのおじいさんは何者なのか少し気になりますね。