週刊少年マガジンで連載中「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)のあらすじをネタバレ解説します。
前回のあらすじ
トナリと和解したフシは、ボンからノッカーは悪であるという同意を得る。
ミズハの下へ戻ったフシは剣を構え、もう人間ごっこは終わりだと戦闘態勢を取るのだった。
「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)のネタバレ解説
ここからは、結末、登場人物、あらすじ、感想と考察、まとめの順番で「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)の解説をします。
時間がない人は、結末だけ読んでもらえれば、次回に置いてかれずにすみますよ!
あらすじを読む際は、ぜひ、登場人物を一読して、イメージ膨らませてから読んでもらえるとうれしいです。
「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)の結末
ミズハに懇願され、ニセモノのミズハの母に愛を示され、フシはけっきょくノッカーを殺すことができなかった。
そして、それをボンに力なく報告するのだった。
「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)の登場人物
フシ、主人公。不滅の人。
ミズハ、カハクの生まれ変わり。ノッカー。
ミズハの母、ミズハに殺され、中身はノッカーになっている。
カハク、500年前守護団長。
トナリ、褐色の少女。ジャナンダ島で出会った。
ボン、霊能力王子。ボンボン。
「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)のあらすじ
ニセモノの母
フシは殺すためにミズハの下を訪れた。
殺害対象。
それは、ミズハの母だった。
正確に言えば、ミズハの母に成り代わったノッカーを、だ。
フシからすれば、ノッカーが本性を表し抵抗することをのぞんでいたのかもしれない。
ノッカーは悪。
悪でなければならない。
ノッカーが悪でないのなら、ノッカーの敵対者である自身はなんなのか。
人類への害悪は、世界への害悪はどっちなのか。
アイデンティ。存在意義。
すべてが瓦解してしまう。
しかし、ノッカーは抵抗しない。
どころか、ミズハを庇うように立ち居振る舞う。
それでもフシは止めない。
昔世界に張り巡らせた根を使い、ミズハの母の身体の中に根を生やし、それを焼けた鉄にし、滅ぼすと言う。
ミズハはフシに止めるよう懇願した。
根に足を取られ、転び、どしゃぶりのなか、ずぶぬれになり、土まみれになりながら。
「キミはニセモノを選ぶっていうのか」
フシは眉間にしわをよせながら、必死な形相のミズハを見下ろした。
ミズハは肯定した。
あれやれこれやれいわない
怖い顔してわたしをおいつめない
自分のためにわたしの時間を使ったりしない
「わたしの大切な人を傷つけないで」
と泣く。
そんなミズハに、よりそいニセモノのミズハの母は、全身に根を張られた苦しい状況であるにもかかわらず「もういいは、ミズハありがとう」と感謝の言葉を告げ「愛してる」と抱きしめた。
フシはもう、なにがなんだかわからない。
虚無感。
なにも告げず、ミズハの母を解放し、その場を去った。
ホンモノの母
その様子を見ていたホンモノのミズハの母の魂は
無表情のまま涙を流しているのだった。
フシはボンの下を訪れ報告した。
「殺せなかった」
「ああ、それでいい」
ボンはやさしくそれに応えるのだった。
「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)の感想と考察
いよいよ、フシも危ういかんじになってきましたね。
物語はどのような方向へ進むのでしょうか。
またボンが潜在的メンターのようになってきていることも、おもしろいポイントかもしれません。
現世編になってから、純文学的な要素が強くなってきているように思えます。
善悪の対立構造から、善悪ではない対立構造へ。
どちらかといえば、それが入れ子になっているような、構造といったらよいのでしょうか。
死ぬことは悪い、いや、悪いともいいきれない。
ノッカーは悪い、いや、悪いともいいきれない。
死ぬことはむしろ、いいことかもしれない。
ノッカーはむしろ、いいやつかもしれない。
望まないいいこと
望んだわるいこと
どちらがいいことで、どちらが、わるいことか
ひとのありかたとは。
興味深いですねー
「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)のまとめ
今回は、週刊少年マガジンで連載中「不滅のあなたへ」140話:ひとのふり(2)のネタバレをまとめました!
ぜひ、マンガでも読んでみてくださいね!
マンガを読んだ上でのコメントや、考察お待ちしてます!