不滅のあなたへのニナンナの少女にして、フシのママ! マーチついて解説します。
不滅のあなたへ人物紹介:ニナンナの少女マーチを解説
プロフィール
性別:女性
出身:ニナンナ
年齢:不明
誕生日:不明
声優:引坂理絵
人物
ニナンナの少女。
黒髪、長髪。食事のときには、間違えてヤノメから伝わった文化、箸を耳に乗せて食べる。
おままごとに夢中なことから、2~3歳だと思われる。
ポジティブな少女で、フシと出会い、その母性は強まる。
母性が強い幼女というなかなかギャップのある人物。
ヤノメのハヤセの矢で絶命するが、その後、マーチのファイ(魂)は楽園へ向かうことなく
ずっとフシといっしょに旅をしつづけた。
ウラリス王国編で復活したあとも、自由奔放なところや、ママ気質は変わらなかった。
何百年とフシといっしょに旅をしていたが、ファイは良い意味でも、悪い意味でも成長しなかったらしい。
現世編でも器をもって復活。
ユーキの家に居候し、フシたちと仲良く幸せに暮らしている。
まだ現世にノッカーがいることを知らずに・・・。
ママになる夢。
叶うといいね。
活躍
ニナンナ編で初登場!ウラリス王国編で復活し、現世編でも復活した登場人物であるマーチの活躍をまとめます。
初登場
2話。フシが少年の身体を手に入れ、放浪し、生き死にを繰り返している描写のあとに、場面が切り替わり、おままごとをしているシーンで登場。
ニナンナ編
ニナンナでいつもおままごとをして過ごしていました。
ニナンナでは幼少期顔にスミを入れる習慣、日本でいばアイヌ民族のような習慣があります。
マーチはいつも、スミがとれきれいに着飾るおねえさんたちを見て、あこがれて、いつか自分もそうなることを疑わず過ごしていました。
村で一番仲が良いのは、パロナという女性でした。
女だてらにひとりで狩りをして過ごしている彼女は、いつもマーチのおままごとの相手でした。
父親役です。
その日も、いつもと同じようにおままごとをして過ごしていましたが、
幸せな日々は突然終わりを告げました。
オニグマ様への生贄として選ばれてしまったからです。
ヤノメからの特使がニナンナ地域の安泰と繁栄を与える神、オニグマへの感謝の儀として
毎年、少女を1名生贄として選ぶ習慣があり、
今年は3人。
その中で、選ばれたのがマーチだったのです。
※この時選んだ占い師はニセ占い師で、今後、重要人物となるピオランです。
マーチは死ぬということは、大人になれないということ。
だから、死にたくない。
勝手に自分の未来を決めないで!
必死に抵抗しますが、
マーチが生贄にならなければ、他の誰かが生贄になると知り、運命を受け入れることにします。
父親とマーチのこの表情が涙腺にきますね。
しかし、祭壇まで移動中、パロナが作ってくれたチャンスにおもわずマーチは脱走します。
そして転がり、落ちた池の水で顔のスミを落とし、
生きることへ強い意志をもった、自分で決断をした、大人の顔になります。
その池で、マーチはフシと出会うのでした。
マーチはフシについていくことに決めましたが、
フシは言葉を話すことができず、自我らしい自我もまだもたない状態でした。
マーチはフシに果物を与えます。
フシはすっかりマーチになつきました。
「あなたのママじゃないんだからね」
という苦言とは裏腹に、マーチは幸せそうに笑うのでした。
そして、フシをフシと名付けたのも、マーチでした。
しかし、けっきょくハヤセに見つかってしまい、連行されます。
もうパロナにもどうすることもなく、着飾らせられ、祭壇に磔にされました。
オニグマがやってきます。
パロナも助けに入りましたが、どうすることもできませんでした。
そこへひょっこりやってきたのはフシ。
オオカミの姿に変身し、オニグマをやっつけてしまうのでした。
その不都合な事実を隠すため、
儀式は成功したこととして、ヤノメでマーチたちは暮らすようハヤセから提案されました。
マーチたちは提案にのりヤノメへと向かいます。
ヤノメ編
道中マーチたちは、エセ祈祷師でありマーチを選んだピオランと馬車で同乗しました。
そして、ニナンナの儀式の真相を聞くこととなります。
ハヤセのいうことは聞かないフシでしたが、マーチのいうことは聞くのでした。
このとき、ハヤセはなにを思ったのでしょうか。
守護団ノッカーへ「フシがほしければやさしくしないとだめ」といった発言はここからきているのかもしれませんね。
ヤノメについたマーチは、何でもある、活気にあふれた町に興奮しました。
手紙を送る郵便屋もあり、生きていることを両親へ伝えようとしますが、
文字がかけないことで、ハヤセに笑われます。
そこで、元気に手形を打ち「マーチはげんきっていみよ!」と見栄をきります。
食事中、箸の使い方を笑われ、怒るマーチでしたが、
怒りは長くは続きませんでした。
ハヤセが食事にまぜた「ニシアサガオ」つまり、睡眠毒の効果で意識が途絶えたからです。
マーチたちはこうして、ハヤセたちヤノメ人に囚われたわけですが、
フシをどうにかコントロールしたいハヤセは、マーチを教育係に任命します。
マーチはフシに人間のあれやこれやを教えながら、
同じく捕縛されているオニグマの治療をします。
懸命な介護も虚しく、オニグマは死にました。
しかし、その死を刺激にフシはオニグマの器を手に入れることができました。
看取った後、かねてよりパロナが立てていた計画どおり
マーチたちは脱走しました。
脱走中の馬車のなか、マーチは未来への希望を語ります。
しかし、ハヤセたちの追撃にあい、パロナとハヤセの戦闘に巻き込まれ、矢を受け、マーチはその短い一生を終えました。
パロナに願いを託しながら。
願いは現世編でかなったように思えます。
パロナの子孫がハンナであるなら、パロナはママになったということなのですから。
ちなみに、
楽園?で大人になったマーチをちょっとだけみることができました。
ただこのあと、違和感を憶えていたので、そこで踏みとどまり、楽園にいかず、フシとともにマーチのファイは歩んでいったのだとおもいます。
タクナハ編
出番なし。
ジャナンダ島編
出番なし。
サールナイン島編
出番なし。
ウラリス王国編
王都レンリルを防衛しているなか、フシが仲間を蘇らせる手段を知ったことで、マーチは蘇らせた。
レンリルを攻めるノッカーとの戦いで心身ともに疲弊し、憔悴していたフシが、守護団6代目継承者カハクに宿る守護団ノッカーに次々と器を取り上げラ得ていく中、復活したマーチは、フシに呼びかけ助けようとするのだった。
努力虚しく、フシは最初の球に戻ってしまう。
しかしマーチは諦めなかった。器を奪いカハクを離れ逃げ去った守護団ノッカーを追いかけ、馬とともにフシを取り戻すために健闘する。
そして、球になったフシのもとへ、ボンを連れてくるのだった。
それが幸いして、ボンの英断によりフシは復活することとなる。
ボンの能力を手に入れたフシは、たとえ器を奪われても
器のファイがフシのそばにいれば、すべての刺激を取り戻し
また器のちからを取り戻すことができるようになったのだ。
ここに、マーチの200年にわたりフシのそばで見守り続けた偉業は成就した。
レンリルを無事防衛し終えたフシは、
レンリルより外へもレンリルにしたのとおなじように、根を伸ばし、
どれだけ時間をかけてもすべてのノッカーを駆逐することを宣言する。
それはせっかく生き返ったマーチたちとフシの別れを意味していた。
マーチはフシと一緒に生きたかった。
時間を重ねたかった。
だから、動かなくなったフシの隣で薬を使いそっと永眠した。
また、次に目を覚ました時、幸せな世界で、フシと過ごせることを願って。
現世編
マーチは、いまの日本にそっくりな現世に、フシによって蘇らせられた。
すでにニナンナの民はなく、歴史資料として保存されている博物館にひとり復活し、マーチはさまようことになる。
その後しばらくは、親切な家族に保護され幸せな生活を送る。
その後、フシによる復活者たちは、ボンが生前準備していたテイスティーピーチ財団の助けで
フシの下へ続々と集まる。
もちろん、マーチも一緒に。
ママになりたかった少女。
ニナンナのマーチは、やっと平和な世界で、フシたちと幸せに
暮らすことができるのでした。
しかし、マーチはまだ知らない。
この現世にまだノッカーがいるということを。
そして、黒いの、ミスターブラックことサトル少年曰く、
フシたちが敗北したということも。