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不滅のあなたへ人物紹介:タクナハのグーグーを解説

不滅のあなたへのフシの兄貴分。タクナハの火吹き男グーグーについて解説します。

不滅のあなたへ人物紹介:タクナハのグーグーを解説

プロフィール

出身:タクナハ
外見:仮面をいつもつけている。
性格:明るい→暗い→兄貴
年齢:
声優:白石涼子

人物

フシの兄貴分であり、酒爺に改造されたお腹にたまった酒を使い、火を吹く。
元々はやさしげな顔の少年だったが、リーンを助け、死にそうになったところを、酒爺に改造され
化物のような顔になってしまう。
以来、ずっと仮面をして生活するようになる。
ただひとりの親族である兄に裏切られたことから、人間不信。
しかし、フシと意気投合し、自分が兄のように振る舞うようになるなかで
自分らしさを見つける。
ノッカーと戦い死亡。
しかし、グーグーのファイはその後もフシとともにあり、
ウラリス王国編でノッカーとレンリルで攻防しているなか、復活を果たす。
現世にも復活しており、フシたちとユーキの家で暮らしている。
ノッカーが現世にもいることはまだ知らない。

活躍

グーグーはタクナハ編の主人公です。
ほかには、ウラリス王国編、現世編にて登場しています。

初登場

14話。
お金持ちを夢見て、兄のシンといっしょに健気に働き、
夜空をながめいているシーンで初登場しました。

大今良時/講談社

ニナンナ編

出番なし。

ヤノメ編

出番なし。

タクナハ編

グーグーは兄のシンと暮らしていました。
孤児で、子どもふたりで生計を立てています。

お金をためて、いつかでかい家にすもう。

それがグーグーとシンの夢でした。

グーグーは市場へ野菜を売りに行きます。
そこで、グーグーの想い人となる大金持ちの令嬢リーンと出会います。

大今良時/講談社

家に帰って、グーグーは違和感を憶えます。
シンとふたりでためていたお金が減っているのです。

シンは知らないといいます。
最近、ガラの悪い連中とシンがつるんでいるのを知っているグーグーには答えがわかっていました。

でも。
兄を信じました。信じたということにしました。

「また働いてためればいいだけだ」

自分に言い聞かせるようにひとりつぶやきました。

その夜、捨て犬を拾ったグーグーでしたが、
翌日市場で、リーンが探している犬が、グーグーが拾った犬だということがわかります。

リーンはお礼に、と高価な指輪をくれます。
「これを売れば、一生仕事しなくていいわよ」と、屈託のない笑顔で。

リーンのきれいな手にふれることですっかり有頂天になってしまうグーグーでした。

いいことがあったんだ!
グーグーは喜びを兄のシンと共有しようと、家に帰るなり大声をだしました。
しかし、返事はありません。

なんとなくわかっていた。

ふたりでためたお金は空になっていました。
お金の代わりに、お金が入っていた箱には、手紙が入っていました。

(運命に抗うことにした)

そんな理由で、兄は全財産を持ち逃げしたのです。

茫然自失。

グーグーはひとり歩きます。

(なんで僕なんだろう)

悩んでいると、荷馬車の事故が起こります。

偶然通りかかったリーンめがけて転がる丸太。

グーグーは身を挺して、リーンを守りました。
リーンは軽症ですみましたが、その代わり、グーグーは顔面がひしゃげて瀕死の重傷を負うのでした。

大今良時/講談社

死んだ。

自分でもそう思っていた、いや、思う間もなかったグーグーですが、
酒爺に助けられ、一命を取り留めました。

その代償。

ひしゃげた顔はもとには戻りませんでした。
「これじゃあ、まるで」

バケモノミタイジャナイカ

グーグーは自分以外のなにものかになってみたかった。
夢はかなったのです。

ただ、屋敷に住むお金持ちに、ではなくて、
怪物になってしまいました。

しかし、酒爺は「あの状態から助かるなんて運がいい!」と陽気に話しかけてくるのでした。

踏んだり蹴ったりのグーグー。

しかし、しばらくして、グーグーも改造された身体で、酒爺の手伝いをすることにもなれたころ、
運命の時がやってきます。

ピオランに連れられて、フシがやってきたのでした。

きれいな顔をした少年に見えたフシでしたが、
言葉もろくにしゃべれないことを知り、グーグーはフシの兄のように振る舞うようになりました。

「怪物同士なかよくやろうぜ」

フシとした最初の約束でした。

それから使用人としての仕事と、人としての生活をフシに教えました。
何もしらないフシにグーグーはいいました。

「知らないとういことは幸せだ」
「絶望しなくてすむ」

おまえがうらやましいよ、と。

しばらくして。

グーグーは店番をしていると、リーンと再会します。

大今良時/講談社

フシのことをとても気に入ったリーンは、度々酒爺の店を訪れるようになりました。
フシのことばかり気にするリーンに、グーグーは凹みます。

しかし、そこへやってきた酒爺の言葉を期に、グーグーは肉体改造を始めます。

大今良時/講談社

筋トレです。
「オレの取り柄をつくる!」
毎日グーグーはがんばることにしました。

しばらくして、フシがモノを作り出せることに気づいたグーグーは、
フシが作れるもの、作れないもの。
作れるようになる方法について、フシと確認します。

フシがそれらを意識するようになったきっかけを、刺激を与えてくれたのはグーグーでした。

しばらくして。
リーンからまだ傷が消えてないと聞いたグーグーは、
酒爺に、なにかあげられるものはないか、相談しました。

すると、酒爺は、ホースを取り出し、
グーグーの鼻から差し込みます。

シュコシュコ

液体を取り出し、この高純度の酒を塗ってやるといい、と笑顔でいうのです。

グーグーは恐る恐る訊きました。
なぜ、自分から酒が取れたのか。

酒爺は喜々として答えました。
「臓器をひとつふやした」人間の腹で保管した酒がどうなるのかしりたかった。

酒爺は、グーグーを助けたわけではなかったのです。
人間樽を作りたかった。
それだけだったのです。

その結果、グーグーは助かっただけだとしり、家を飛び出すのでした。
裏切られた気持ちでいっぱいでした。

グーグーはひとりで生きていくことを決意します。
そのためにもまず働かなければ。
畑仕事を斡旋してくれていた親方の下へグーグーは戻りました。

親方は良くしてくれました。
一緒に暮らさないかともいってくれました。

しかし、仮面をとると、親方の子どもたちは「怪物!」と悲鳴をあげました。
親方も引きつった顔をします。

しかたがないことです。
これは反射なのです。
人間に備わった驚異に対する、異形に対する反応なのです。

それでも仕事はまたきてくれ、と優しく声をかけてくれました。
うれしくて、かなしかった。

帰り道、子どもたちに仮面を奪われ、「怪物!」と罵られます。
(これがなければ、人間ではないのか)

グーグーは、仮面を投げ捨て、仮面なしで畑仕事に戻りました。
親方は迎え入れてくれましたが、みんな怖がり、子どもから「もうくるな」「迷惑だ」と強く言われます。

グーグーはよくしてくれている親方に迷惑をかけたくないと、畑を去りました。

どうしようかかんがえたあげく、
なんとなく質屋で、リーンがむかしくれた指輪を売ろうとしましたが、
質屋の反応からとても高価なものだとわかり、売るのを止めます。

その帰り道、兄のシンがやせ細り、路上で倒れているところを見かけました。
ギャンブルですべてを失い、そのギャンブルすら失ったところでした。

グーグーは兄の手に、リーンの指輪をそっとおくと「これを売ったら」たくさんご飯たべれるよ、とその場を去るのでした。

朦朧とした意識の中、シンが「グーグー?」と
去るグーグーの背中に話しかけますが、「ぼくに兄ちゃんはいない」とだけ言い残し、
グーグーはまたテントぐらしを始めるのでした。

が、その夜、怪物の話しに目をつけた悪党が、グーグーを見世物にするために、さらおうとしました。
落ちる時はどこまでも落ちるもの。

しかし、やはり生を、自由を諦めることはできませんでした。

(だれかたすけて!)

グーグーが心の中で叫んでいると、
犬のジョアンに変身したフシは、匂いからグーグーを見つけ、ニナンナの守り神の獣、オニグマに変身し、悪党を追い払い、助け出すのでした。

グーグーは、犬の姿のフシの手を握り「怪物ばんざい!」とふたりで喜ぶのでした。

それから、グーグーはフシとふたりで暮らしました。
きづけば、何も食べておらず、倒れてしまったグーグーに、フシは食べモノを作って与えます。

フシは食べたものを作れる。

これもグーグーがフシに教えた新しい情報でした。
そして、死んだ人に変身することができるということも。

「いいなそれ」とグーグーは笑いました。
死んでも、おまえにだけは”想っててもらえる”ってことだろ、と。

加えて、フシに実験とはいえ、傷つけたことをあやまりました。

そして、「おれが死んだら」オレになって。
といって、グーグーは眠りにつくのでした。

永眠。
悲しい別れの時。

かとおもいきや、ただ寝ているだけでした。
想い人のりーんが突然あらわれ、「いた!」という声をきいて、飛び起き、顔を隠すグーグーでした。

リーンが無理やり連れて帰ろうとするけれど、
グーグーは拒否しました。

それからふたりでしばらく会話。
リーンの傷のこと、リーンがなぜ外出したがるのか、いろいろと話しをしました。
リーンはグーグーのことを知ろうとしました。
そして、怪物でも人間でも構わない、といいました。
「どっちもあなたなんでしょ?」と。
調子がいいもので、
リーンの言葉に浮かれてグーグーは、
仮の被り物をして、フシもまたずにいっしょに酒爺のもとへ帰るのでした。

帰り道、フシと合流しました。
仮面を返してもらい、これで元通り、道を急いでいると、
リーンを追いかけてきている使用人たちと出くわします。

気を利かせたフシがマーチに変身して、気をそらしているうちにグーグーとリーンはその場から逃げようとしました、が、違和感を感じ取り、ひとりもどるグーグー。

そこには、フシが倒れていました。

ノッカーにやられたのです。

すべての器を奪われ、石にまで戻ってしまったフシでしたが、
グーグーはの腹の酒を利用して発射する火炎放射で、
ノッカーを退治します。

ノッカーが退治され、フシにはすべての器が帰ってきました。
グーグーとフシはじゃれあい、喜びを共有しました。

そして、酒爺のもとへと帰るのでした。

4年後。
グーグーは青年になりました。
身体も大きくなり、トレーニングの成果もあり、筋骨隆々。
(なんでぼくはぼくなんだろう)
少年のころかんがえていた悩みも、笑い飛ばせるようになりました。
それだけの取り柄を手に入れたからです。
腕のちからこぶを見て、うっとりするグーグー。

リーンも、フシもみんな4年分歳を取りました。

幸せな日常。
グーグーのもとへ思いも寄らない人物が訪ねてきました。

兄のシンでした。
今更なにしに来た!

グーグーは怒ります。

しかし、兄のシンは農具を売る仕事が人を雇うほどには成功していること、
グーグーがわたしたリーンの指輪を売っていないことを、伝えました。

そして、いっしょに暮らそう、と。

しかし、グーグーは断ります。

いまの生活が奇跡であり、大切な財産だ、と。

兄のシンはグーグーを連れて変えることを素直に諦めます。
そして、帰りにリーンの指輪をグーグーにわたすように、酒爺たちに帰すのでした。

指輪をみて、リーンははじめて気づきました。
あの市場でであっていた少年が、グーグーだったことに。

リーンは気持ちが高揚して、
勢いで、グーグーに自分に結婚をせまるよう持ちかけます。

寝起きのグーグーにはなんのことやらわからず
パニックになり、ヒドイ断り方をしてしまいます。

しかし、リーンは来月の自分の誕生日会には絶対来るように、顔を赤くして照れながらも、怒りながらも、その場を去っていきました。

そんな失意のグーグーに酒爺は、プレゼントを持ってきました。
あたらしい仮面です。
ノッカーと戦うために仮面だけで、火炎放射を可能にしたものでした。
この日から、グーグーはずっとこの仮面をかぶることとなります。
死ぬまでも、死んでからも。

リーンの誕生日パーティーに参加したグーグー。
場違いであることを感じずにはおれず、帰ろうとするが、
リーンに止められる。

そして、あの日、丸太からリーンを救ったのがグーグーであること。
助けた相手がリーンであること、助けたせいで、グーグーは顔がつぶれたこと。

すべてがふたりの共通見解となり、
すべてがふたりの身分の壁を超えるきっかけとなりました。

リーンは意を決してグーグーに何かを告げようとしたとき、
ノッカーが襲撃してくるのでした。

ノッカーの襲撃で多くの人命が失われました。
リーンも瓦礫の下敷きになりそうになったとき、グーグーは身を挺してかばいます。

そして、死に際に、リーンにやっと素直に想いを伝えられるのでした。

「リーン、君がすきだ」

はじめてのキス。

美女と怪物。

次の瞬間、フシがグーグーの姿になっていました。

それはグーグーが死んだ証拠でした。

ジャナンダ島編

出番なし。

サールナイン島編

出番なし。

ウラリス王国編

王都レンリルを守るためノッカーと戦っていたフシは、
ウラリスの王子ボンの器を手に入れることで、グーグーを蘇らせることに成功しました。
200年。グーグーは、死んでからずっと、魂だけは、フシといっしょに過ごしてきていたのです。

大今良時/講談社

レンリルでノッカーたちに勝利したあと、
フシが世界を包み、ノッカーを駆逐するまでの間、
グーグーは、仲間たちと過ごしましたが、反フシ派との戦いで重傷を追い、マーチを同じ方法で安楽死しました。
平和になった世界で、またフシと会えることを願って。

大今良時/講談社

現世編

グーグーはフシの手で、現世に復活しました。
仲間たちといっしょに、ユーキの家で居候しています。
グーグーもまだ平和になった世界にノッカーが存在していることは知りません。

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