週刊少年ジャンプ新連載!
『アイテルシー』第1話のネタバレあらすじ解説です。
ネタバレ1話『アイテルシー』の結末まであらすじ
“ストーカー”
タレントの田亀敦は好感度ランキング一位の人気俳優。
ある日、彼は一人のファンに握手を求められる。
小柄で白い長髪の赤いチェックの服が印象的な女性。
頼まれては断れないと握手に応じようとするが、女性は急に「やっぱり大丈夫です、また会いましょう」と踵を返して立ち去ってしまう。
その姿は妙に印象に残った。
その女性は帰宅すると大量の男の写真が飾られている壁に、田亀の写真を加えた。
「田亀さん愛しの人……愛してる」
そう呟きながら。
翌日、田亀は二月右近、二月左近と名乗る兄弟刑事に呼び出され事情聴取される。
数日前、タレントの篠宮遥が自宅で殺害されたのだ。
マネージャーが自宅が訪れると、血まみれで椅子に座っている篠宮を発見。
頭部を刃物で一突きされての即死。部屋の窓は割られており、犯人はそこから侵入したと思われた。
被害者との間にトラブルなどなかったかと尋ねられた田亀は、トラブルはなかったが篠宮がストーカー被害に悩んでおり、それを相談されていたと答える。
篠宮はストーカーからゴミ袋をあさられ、そこからシャンプーを特定され、同じシャンプーにしたと書かれた手紙を送り付けらるなどの被害にあったいた。
そのストーカーに心当たりはあるかと尋ねられた田亀は、ふと前日出会った小柄で、白い長髪の女性の事を刑事に話す。
すると、それを聞いた弟の左近刑事が突然席を立って走り出した。
戸惑う田亀に兄の右近刑事は「犯人はもうすぐ逮捕されますよ」と謎の言葉を残して立ち去るのだった。
事情聴取が終わり一息付く田亀だったが、その時嗅ぎ覚えのあるシャンプーの臭いが鼻孔をかすめる。
「お揃いのシャンプーにしてみました」
そんな声が聞こえた気がした。
ゾッとしながら周りを見回すが誰もいない。
すぐ近くに例の小柄で白い長髪の女性が潜んでいたが、田亀がそれに気付く事はなかった。
忍び寄るストーカーの魔の手
翌日、目覚めた田亀は妙に携帯の充電の減りが早い事に気付く。
寝る前には確かにあったはずなのにと、疑問に思っているところにインターホンが鳴らされる。
インターホンを鳴らしたのは捜査一課を名乗る黒髪でメガネの女性、篠宮殺害の凶器の件で話があると言う。
自宅に上がった刑事はこう語った。
現場から破れたレシートが発見され、凶器がナイフである事、ナイフの購入店舗が分かった。
購入店舗のカメラを調べると、レシートの購入時刻にナイフを買った小柄な人物が写っていた。
この人物に見覚えはないか?
分からないと答える田亀を、演技上手ですねと褒め称える刑事。
会話の節々に自分への奇妙な執着を感じて不気味に思う田亀。
その時、前日事情聴取を行った左近刑事から電話がかかってくる。
もう一度事情聴取をしたいという左近。今まさに事情聴取されているのにどういう事かと問う田亀に左近は答える、何の事ですか、と。
ストカーの正体は
その瞬間、田亀は気配もなく女が後ろに立っていた事に気付く。
驚いて女は突き飛ばすと、よろけた女から眼鏡とカツラが落ちる。
そこにいたのは、小柄で白い長髪の女。よろけた先で偶然田亀の衣類にぶつかった女は狂ったようにその匂いを嗅いだ。
一心不乱に自分の服の匂いを嗅ぐ女性、恐怖した田亀は部屋から飛び出した。
逃げないと殺される。屋上に逃げた田亀だったが、追ってきた女性に追い詰められる。
何なんだお前は、僕をどうするつもりなんだと叫ぶ田亀に女性は笑顔でこう答える。
「篠宮遥さんの殺害の犯人、貴方ですよね」
彼女の名前は相生りさ。警視庁刑事部捜査第一課の刑事だった。
彼女はうっとりしながら語った。
「犯行現場でしたシャンプーの香りは貴方と一緒でした」「好きな人の香りって瞬時に判りますよね?」「貴方は私の白馬の犯人です」と。
愛
レシートは偽造されたもの、お揃いのナイフを買いに行ったら、レシートの印字が違うので気付いたと。
被害者は後ろから刺されていた、家に呼ばれるくらい親しい者の犯行だろう。
昨晩貴方のスマホを開いたら、ネットにナイフの購入履歴が残っていた。
貴方が犯人ですと。
言い逃れできない、しかも異常な追及に田亀は違法捜査だと呟くも、相生は毅然とこう答えた。
「愛です」と。
相生は犯罪者を犯人というだけで愛する。
その異常な愛で犯人を追い回し、過去いくつも事件を解決してきた。
相生の異常な愛に追い詰められた田亀は警察に自首をした。
犯行の動機は逆恨み。篠宮のストーカーは田亀本人であり、彼氏がいた事を知り逆上しての殺害だった。
事件は解決したが、左近は納得がいかなかった。これは明らかに越権行為だと。
左近は相生に宣言する、これからは自分が目が光らせる、今後同じような事を出来ると思わないで下さいと。
ネタバレ1話『アイテルシー』感想と考察
『キミを侵略せよ!』の稲岡和佐先生の最新作!
てっきり狂ったストーカーに追われるホラーサスペンスと思いきやまさかのどんでん返し、想像以上の狂気でした。
週刊少年ジャンプと言えば熱血で正義感のある正統派主人公のイメージがある方も多いでしょうが、今作の主人公はストーカーの違法捜査官。
結果的に犯人は逮捕されてるとはいえ、中々ぶっ飛んだ主人公です。
そんな彼女を止めようとする熱血で正義感がありそうな正統派っぽい左近刑事、正反対の組み合わせですが、この先どうなっていくのでしょうか。
タイトルは『アイテルシーi tell cー』
cが意味深ですね。刑事でありストーカーである彼女を指して、I tell see(私は見ている)、I tell Crime(犯罪を告げる)などとかけているのでしょうか。
アイシテイル、ではなくアイテルシ。しかも別の意味が含まれていそうなのが、まだ狂気を感じます。
先がどうなるか全く予想が付かず、ワクワクします。来週が待ち遠しいですね。
『アイテルシー』まとめ
『アイテルシー』についてあらすじをネタバレしつつ、感想、考察をまとめました。
第一話を読んで『アイテルシー』へ興味もってもらえたら、ぜひマンガで読んでみてくださいね。