週刊少年ジャンプで絶賛連載中! アニメも大好評だよ! 呪術廻戦の考察記事です。
『呪術廻戦』伏魔御厨子は『王の財宝』説を検証
宿儺の領域展開である伏魔御厨子は、王の財宝であり、それぞれの術式は、ゲート・オブ・バビロンでいうところの所蔵されている宝具にあたる、という説を検証します。
術式はひとり1つの縛りの破り方
「■」の読み方は「ボックス」
宿儺は安倍宿禰晴明説
宿儺の術式は、金烏玉兎集
伏魔御厨子は『王の財宝』説まとめ
『呪術廻戦』伏魔御厨子は『王の財宝』説の結論
宿儺の術式は「■」(はこ)であり、「■」は、「金烏玉兎集」を保管している。
「金烏玉兎集」は、すべての呪術が収められており、宿儺はすべての呪術を、「■」から引き出すことができる。
『呪術廻戦』伏魔御厨子は『王の財宝』説:術式はひとり1つの縛り
基本、術式は体に刻まれているもので、ひとり1つです。
これはFateの魔術回路がとても似ている表現だとおもいます。
そして、Fateでは魔術師に刻まれた相伝の魔術回路の他に、過去の英雄が英霊として召喚されたサーヴァントが持つ宝具というものも基本的にひとり1つの宝具です。
術式、魔術回路、宝具。
ひとりひとつ。
この縛りを乗り越えているものが存在します。
そうです。
宿儺です。
彼は、「解」「捌」「開」と、いまのところ3つの術式を披露していることと、それらを伏魔御厨子という形で、同時に際限なく再現して見せています。
無限の剣成がごとく、無限に生成します。術式を。
なぜ、宿儺はひとり1つを無視することができるのでしょうか?
それは伏黒恵にヒントがあると考えました。
『呪術廻戦』伏魔御厨子は『王の財宝』説:術式はひとり1つの縛りの破り方
伏黒恵もひとり1つの縛りを破っているように思えます。
それはなぜか?
複数の式神を使役し、複数の術式を行使しているがごとくだからです。
玉犬 たよれる相棒わんこ
鵺 困った時はまずこいつ、稲妻しびれる憧れる!
大蛇 でかいけど地味!
蝦蟇 釘崎がカエルで、仲間のもとへ帰る
不知井底 式神合体ヌエガ!
満象 ぞうさんジョウロ
脱兎 多段ヒット
八握剣 異戒神将 魔虚羅 調服知らずの無敵式神
こんなにも多くの能力を使っているのです。
「ひとり1つなのに術式こんなにたくさんずるい!」
ではないんです。
あくまで伏黒恵の術式は、
十種影法術
1つなんです。
つまりこういうことです。
複数術式を行使する(行使している)ように見える呪術師は、複数の能力を持つ術式を保有している。
だから、宿儺も「解」「捌」「開」と複数の術式を使っているように見えて、実際には、「■」というひとつの術式の中からそれらを取り出してつかっているだけではないかということです。
『呪術廻戦』:「■」の読み方は「ボックス」
芥見下々先生は過去作品週刊少年ジャンプ2015年46号に読み切りで「No9」という作品を書いています。
それにでてくる主人公
「九十九恢勝」
(見た目は五条悟、名前は九十九由基
は、まさに、「■」を使う青年なんです。
その際の読み方は「□」(ボックス)、そして、「開」(フーガ)です。
あるいは、後述しますが、晴明の石櫃を開いた言葉と同じ「うつ」かもしれないですね。
『呪術廻戦』:伏魔御厨子と王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)の共通点
そんな類似点が多くみられるFateの中で、伏魔御厨子ととても似た宝具があります。
そうです。
英雄王ギルガメシュの王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)です。
ギルガメシュ。
最古の王にして、最強の英霊。
そんな彼でも、持っている宝具は1つだけです。
「いやいや、ギルはすべての宝具の原典をもってるんだから、ひとつじゃねーよ笑」
と言う声も聞こえてきそうですが、そうではないと考えています。
あくまでギルガメシュの宝具は1つなんです。
王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)だけが、彼の宝具なんです。
で。
それら原典は、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)に保管されている。
保管されているものを取り出して発射している。
それが、彼の戦闘スタイルです。
「は? 乖離剣エアがありますけど?」
そうですね、ありますね。
だけど、乖離剣エアも、王の財宝に所蔵されている宝具のひとつなんです。
つまり、
ギルガメシュの王の財宝=宿儺の伏魔御厨子=■(ボックス)であり、
ギルガメシュが宝具を王の財宝から取り出すように
宿儺は伏魔御厨子(■ボックス)から術式を取り出して利用しているということです。
『呪術廻戦』宿儺は安倍宿禰晴明説
ここで急にまた、宿儺が安倍晴明説を説明するのにはわけがあります。
実は、安倍晴明、あるいは蘆屋道満は
「■」(ボックス)を所有していたのです。
そして、それの中に保管されていたものこそ、
そのあと陰陽道の基礎となった、安倍晴明の秘術のすべて
陰陽道すべての「原典」が保管されていたのです。
なんか王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)っぽくなってきません?
『呪術廻戦』宿儺の術式は、金烏玉兎集
で、その箱というのがこれです。
晴明が中国に渡っていた3年間で、道満は晴明の妻梨花と情を交わす関係となっていた。あるとき道満が梨花に「晴明は中国で何か並大抵ではない書典を伝えられたというが」と問うと、梨花は「何かは知らないが、四寸四方の金の箱と五寸四方の栴檀の箱を、石の唐櫃に入れて鍵をかけ、北西の蔵にしまっている」と答えた。
中に入った2つ箱を取り出すが、蓋が開かない。そこで蓋に「一」という文字が書いて叩いたところ、「一」は「うつ」と読めるので蓋は開いた。一方の箱には伯道上人から伝えられた『金烏玉蒐集』が、もう一方の箱には吉備公から譲られた『簠簋内伝』が入っていた。道満を両書をすべて書き写し、元のよう石櫃に納めた。
石の唐櫃
中身は、『金烏玉蒐集』だったそうです。
『金烏玉蒐集』には、陰陽道の秘術のすべてが記載されていたとか。
つまり、陰陽道の、呪術の、秘術の、すべてが、原典がそこにはあったということです。
『呪術廻戦』伏魔御厨子は『王の財宝』説まとめ
伏魔御厨子 = 石の唐櫃 = 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
呪術の原典 = 金烏玉兎集 = 宝具の原典
宿儺の術式は「解」「捌」「開」は一部にすぎない。
すべての術式の原典をすべて所有している。
原典、根源にアクセスするために「■」を使い、それを「開」き取り出し使用する。
ちなみに、開くには「開」(フーガ)を使うか、
「解」「捌」のように、線を引く「ー」(うつ)、晴明の石櫃を開けた言葉、あのかもしれませんね。
みなさんは、どうおもいますか?
ぜひ、コメントでみなさんの考察を教えて下さい!