【転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます】グリモ(CV ファイルーズあい)ネタバレ解説|禁書の魔人グリモワールの正体、ヴィルフレイとの裏切りと帰還、最新話まで

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますは、魔術を愛する第七王子ロイドを主人公にした謙虚なサークルのWeb小説です。グリモは、そのロイドの右手のひらに「口」として住む使い魔の魔人です。本来の名は魔人グリモワール。城の地下書庫の禁書に封じられていたところをロイドに解放され、自慢の古代魔術を見切られたうえに数百回の攻撃魔術を浴びて、土下座して使い魔になりました。
この記事では、原作のWeb版(小説家になろう版)の本文をもとに、グリモの正体、使い魔になった経緯、ロイドの体を狙う独り言の変化、学園編での本来の主ヴィルフレイとの関係と帰還、最新話までの歩みを整理します。
ネタバレ警告:この記事はWeb版の第1話から最新の第257話までの重大なネタバレを含みます。特に学園編でのグリモの裏切りと帰還(第165〜178話)に触れます。TVアニメ(第2期まで)で描かれたのは教会編(ギタン戦)までです。
この記事の基準:話数と台詞は、小説家になろう版(作品コードN5657FV)の本文で確かめたものです(2026年10月26日に全257話を取得)。書籍版・漫画版・アニメでの扱いは後半の節で分けて紹介します。
グリモの正体(結論)
- 禁書に封じられていた魔人:本来の名は魔人グリモワール。魔界から来た魔人で、数百年前に禁書に封印され、城の地下書庫で眠っていた(第150話の地の文)。古代魔術の使い手
- 魔人の格は「三級」:魔人には一級から十級までの格があり、グリモは三級(第60話の本人の説明)。魔人は魔族の奴隷のような存在だという
- 使い魔になった経緯:古代魔術を見切られ、数百回の攻撃魔術を浴びて降参(第8話)。ロイドの右手のひらに住み、「グリモ」の呼び名を自分で提案した(第9話)
- 本来の主はヴィルフレイ:数百年前にグリモを拾ったのは魔軍四天王「緋のヴィルフレイ」。学園編でその命令に従い、ノアとガゼルの茶に毒を盛ってロイドのもとを離れた(第168〜169話)
- 帰還と現在:第177話でヴィルフレイの手を払ってロイドの側に戻り、罰はデコピン一発。第257話でも使い魔としてロイドに同行し、天宙城に潜入している。誰に封印されたのかは明かされていない
グリモと周囲の人物の関係をまとめたのが図1です。

基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前の表記 | 魔人グリモワール(第6話の名乗りは「俺様は魔人グリモワール。よろしくな」)。呼び名の「グリモ」は第9話に本人が提案。ヴィルフレイは「グリカス」「クソグリ」と呼ぶ |
| 立場 | ロイドの使い魔。右手にグリモ、左手に天使ジリエルが宿る |
| 初登場話 | Web版第6話「魔人と遭遇しました」。使い魔の契約は第8話「魔人が使い魔になりました」 |
| ロイドとの関係 | 主人と使い魔。右手のひらの皮一枚に宿り、そこに開いた口で詠唱を手伝う |
| 格・年齢 | 三級(第60話)。本人いわく「千年は生きている」(第247話) |
| 外見 | 封印が解けた直後は、青い肌、額の二本の角、コウモリのような翼、竜のような尾、山羊のような下半身(第7話)。手のひらから出るときは黒い山羊や子ヤギの姿 |
| 能力 | 古代魔術(黒閃砲、螺旋黒閃砲、極黒螺旋撃など)、魔力の性質変化、詠唱用の「口」。鍛冶にも詳しく「鍛冶師グリモワールといやぁ魔界じゃちょっとは名が売れてましてね」と言う(第21話) |
| アニメの声優 | ファイルーズあい(公式サイト)。第1話の変身前のグリモワールは大塚明夫(アニメイトタイムズ 2024年2月3日の記事) |
正体:禁書に封じられていた古代魔術の魔人
国を滅ぼしかけた魔人という噂と、本人の言い分
第5話でアルベルトは、城の地下書庫の禁書の中には「昔この国を滅亡寸前まで追い込んだ魔人が封印されたものもあるらしい」と話します。忍び込んだロイドの前に現れたグリモは、「この国の魔術師どもに封じられたわけだからな」と、封印が破れたら国を滅ぼすと脅しました(第6話)。ところが封印をかけ直されそうになると、「封印されたのだってちょっとイタズラしただけなんだよぉ!」と言い出します(第7話)。噂と本人の言い分のどちらが本当なのかは、本文では明かされていません。
魔人の格は「三級」
格を明かすのは、魔族ギザルムと向き合った第60話です。「魔人には一級から十級までの格がありやす。ちなみに俺は三級でパズズは八級」「一級の魔人を百人集めたって、魔族には手も足も出やしねぇ」。魔人は魔族にとって「ただの奴隷。いや、家畜みたいなもんでさ」と言い、「この大陸にいる魔人は殆ど向こうから逃げて来た連中ですよ。俺も含めてね」と吐き捨てています。第121話では、生まれてきた意味に悩むイドを「俺のいた魔界では弱者の命に価値なんてものは微塵もなかった」と叱りつけました。
誰に封印されたのか
グリモを封じた人物は、第257話の時点でも明かされていません。本人の言葉でわかるのは、封じたのが「この国の魔術師」(第6話)で、何百年も前の人間(第7話)だということだけです。第199話でロイドに「グリモもウィリアムに封印されたのか?」と聞かれると、グリモは「……いいえ、俺は全然知らねー奴にでさ」と答えました。魔術の始祖ウィリアム=ボルドーのことは「我々にとっての死神でしたぜ」と振り返っており、ジリエルには「貴様のような雑魚魔人、かのウィリアム=ボルドーが手を下すまでもあるまいよ」と笑われています。
使い魔になった経緯(第6〜9話)
グリモは封印を解かせようと黄金や不老不死を持ちかけますが、ロイドは興味を示しません。最後に「何百年も前の古代魔術だ!」と、教えることを条件にすると、ロイドは「――面白い」と答えて封印を解きました(第7話)。ところが自由になったグリモの『黒閃砲』は、ロイドの自動展開の魔力障壁に防がれます。第8話では、自分の手のひらに開いた口との二重詠唱で最大の魔術『螺旋黒閃砲』を放ちますが、ロイドは指先で魔力波を止めて構造を観察し、螺旋にも黒色にも特に意味はないと見抜きました。「何十年努力を重ねたと思ってやがる」と震えるグリモに、ロイドは「――うん、さぞかし楽しかっただろう」と返しています。
さらに「魔人である俺様を魔術で倒すことはできねぇよ!」と豪語したため、ロイドは本当かどうか確かめようと、思いつく限りの攻撃魔術を数百回ぶつけます。グリモは土下座して「使い魔にでも何でもなります!」と降参し、契約が結ばれました(第8話)。同じ夜、地下書庫を片づけながら、ロイドは「じゃあ俺の身体に住むといい。右手を貸そう」と言いますが、体内の魔力が濃すぎて、グリモは「掌の皮一枚が限界だった」。こうして右手のひらに口として住みつき、「自分の事はグリモでいいっすよ!」と、呼び名も自分で決めました(第9話)。
能力・技
| 技・能力 | 内容 | 主な話数 |
|---|---|---|
| 黒閃砲・螺旋黒閃砲 | 古代魔術。黒閃砲は本人いわく五年の修行で身につけた。螺旋黒閃砲は自分の手のひらの口との二重詠唱 | 第7〜8話 |
| 焦熱炎牙・極黒螺旋撃 | 学園編の決闘で使用。極黒螺旋撃は「グリモの使う古代魔術の中で最も破壊力に特化したもの」 | 第165話 |
| 爆炎黒閃砲・獄焔黒閃砲 | 漆黒の閃光に炎を加えた一撃。ロイドは、グリモが魔力体を部分的に炎に変えていると見る | 第248〜249話 |
| 天魔双牙 | ジリエルとの合体技。白と黒の魔力の牙で、ロイドは自分の『灰魔神牙』にそっくりだと言う | 第249話 |
| 魔力の性質変化 | 「術式ではなく魔力を生み出す際に行うんですよ」とロイドに教えた | 第30話 |
| 詠唱の「口」 | 右手の口で詠唱を重ねる。左手のジリエルの口と合わせると三重詠唱になる | 第9・91・177話 |
| 魔力を食べる | 消えゆく魔人パズズの魔力を吸い込み、「力がかなり戻ってきやがった」と喜ぶ | 第33話 |
| 人形の操作 | 精神体をロイドそっくりの人形(木形代)に宿し、身代わりを務める | 第10・165話 |
| 『黒羊』 | ロイドが作った腕型の形代「術装魔力腕」の右手に宿る。名前はグリモの提案 | 第195話 |
第177話でロイドが神聖魔術・封印魔術と三重詠唱で混ぜ、『灰魔神牙』を生んだ古代魔術は「以前グリモが見せてくれたもの」でした。自分の魔力をそのまま増幅してぶつける単純な構造だからこそ魔族の攻撃に近い、とロイドは説明します。グリモ自身も腕を上げており、第248話のロイドは「グリモの奴、以前に比べてかなり魔力の扱いが上達しているな」と感心しています。
人間関係
- ロイド:主人。乗っ取りを狙いながら仕えてきたが、第177話で自分の意思でロイドの側を選び直す
- 緋のヴィルフレイ:数百年前にグリモを拾った本来の主。グリモを「グリカス」と呼んで踏みつけた(第169話)。詳しくは緋のヴィルフレイの正体ネタバレ解説で扱っています
- ジリエル:左手の使い魔の天使。互いに「クソ天使」「バカ魔人」と呼び合う。魔族への対抗手段として神聖魔術を勧めたのはグリモで(第67話)、それがロイドとジリエルの出会いにつながった。グリモの裏切りをロイドに伝えたのもジリエルだが、地の文は「なんだかんだで二人は仲が良い」と書く(第169話)
- ノアとガゼル:ウィリアム=ボルドーの子孫の兄弟。グリモはヴィルフレイの命令で二人の茶に毒を盛った(第168話)
- シルファ:グリモは「シルファの姉御」と呼ぶ(第35話)。身代わりの人形に入っていたときに、剣術ごっこで「ズタズタのボコボコ」にされた(第17話)
物語での歩み①:使い魔としての日々(第10〜164話)
グリモの登場から最新話までの主な出来事を話数順に並べたのが図2です。

使い魔になったグリモは、人形に入ってロイドの外出をごまかす身代わり役を任され(第10話)、魔獣狩りではロイドに魔力の性質変化を教えます(第30話)。暗殺者ギルドの一件では、魔族ギザルムに「奴は魔人じゃあねぇ……魔族だ!」とおびえつつも(第59話)、背後からの攻撃に気づいてロイドの手ごと動き、直撃をかわさせました(第62話)。大暴走の章の山賊討伐では、魔力が尽きかけたロイドに迫るマルスの剣の前へジリエルとともに飛び出し(第137話)、礼を言われると「魔人である俺が思わず飛び出した、なんて言えるかよ……」と顔を赤らめました(第139話)。
学園編:本来の主ヴィルフレイと裏切り(第165〜178話)
決闘の芝居と夜の問答(第165〜166話)
学園でロイドは、対立する生徒会(ノア)と愚連隊(ガゼル)の両方に入り浸るため、人形に入ったグリモと決闘の真似事をします。ところがグリモは術式にわざと罠を仕込み、珍しい術式を見ると結界を解いてでも触るロイドの癖を突いて「絶対触ってくれると思ってやしたぜ。ロイド様ならよぉ」と囁きます。右手のひらに魔力痕を残して利き手を封じ、最大の魔術『極黒螺旋撃』まで突き込みましたが、ロイドが重ねた無数の『風球』に止められました(第165話)。その夜、ジリエルに「貴様ロイド様を殺す気だったろう」と問われたグリモは、「俺はずっとあいつの身体を乗っ取る為に機会を見計らってんだ」と言い返したうえで、「心配せずとも俺は変わらねぇよ。ずっとな。くくっ」と答えています(第166話)。
毒と密会(第168〜169話)
ノアとガゼルを仲直りさせるお茶会で、二人は茶を飲んで倒れます。レンが「枯紅花の毒」と見抜き、すぐの処置で二人は助かりましたが、ジリエルが「グリモが二人に毒を盛る様を!」見たと叫び、グリモはロイドの手のひらから消えていました(第168話)。グリモは先日の深夜、ロイドの体を抜け出して上位の魔族とみられる男と密会していたのです(第169話、ジリエルの証言)。
その男が緋のヴィルフレイでした。黒山羊の姿のグリモを踏みつけ、「毒を入れてこいってのは毒殺して来いって意味に決まってるだろが!」と怒鳴ります。数日前の決闘も、「本気で戦え、さもなくば殺す」という命令によるものでした。ヴィルフレイは「拾った頃はそりゃもー弱くて弱くて、泣いてばっかりいたなぁお前」と笑い、「次に俺を裏切ったら――消すぞ?」と脅します。一人になったグリモはロイドを「好奇心だけで動いてるだけの魔術バカ」と罵りながらも涙を流し、「ちくしょう。もう、会えねぇんだな……」とつぶやきました(第169話)。
「ここで日和ってちゃあ男じゃねぇ」(第174〜178話)
ロイドはヴィルフレイの結界「裏側」に乗り込み、裏切りの罰として何度も細切れにされたうえ、暇潰しにまで痛めつけられていたグリモを見つけます。「お前を倒し、グリモを連れ戻すという選択肢がな」と言い、魔力を注いで傷を治しました(第174話)。炎の魔力体になったヴィルフレイの熱波が迫ると、巨大化したグリモがロイドの前に立ちはだかります(第176話)。耐えられたのはロイドが大量の魔力を注いでいたからで、そのぶんロイドが苦戦する原因にもなっていました(第177話)。
「そこを退け」と凄まれたグリモは、「こうして今までついてきたのだって、いつかその身体を奪おうと思っていたからさ」と本音を明かします。そして差し出されたヴィルフレイの手を握ろうとして、払いました。「――だがなぁ、そんなこの人が、魔術にしか興味ねぇこの人が! こんな俺を助けにきてくれたんだ! ここで日和ってちゃあ男じゃねぇよなぁぁぁっ!」。ロイドは「もちろんだ。戻ってこい。グリモ」と迎え、三つの「口」がそろったことで生まれた三重詠唱『灰魔神牙』でヴィルフレイを消滅させました。名前はグリモの「黒白神牙」とジリエルの「白黒神牙」の間を取ったものです(第177話)。
戦いのあと、罰を求めるグリモにロイドが与えたのはデコピンでした。指に残った灰魔神牙の残滓で額に大きなコブができましたが、グリモは「相変わらず甘っちょろいぜロイド様はよ。……だが、だからこっち側に来てよかった」とつぶやいています(第178話)。
考察ポイント:裏切りの最中も、グリモには迷いが見えます。第169話でヴィルフレイが、ロイドの体を「こっちでの俺の身体として使ってやってもいいかもしれねぇか?」と冗談を言うと、グリモは「ヴ、ヴィルフレイの旦那! そいつは約束が……!」と慌て、ヴィルフレイに「人間如きに随分と懐いたもんじゃねぇかよ」と見抜かれています。ロイドに関わる何かの約束があったとうかがえますが、中身は書かれていません。第166話の「変わらねぇよ。ずっとな」がどちらの意味だったのかも、本文は答えを示していません。
物語での歩み②:魔王・天界・エルフの国(第179〜256話)
学園編の後半では、四天王シェラハの舞にジリエルともども魅了されて「口」として詠唱できなくなり、ロイドが灰魔神牙を使えなくなる場面もありました(第193話)。魔王ベアルとの戦いでは、ロイドが作った腕型の形代「術装魔力腕」の右手に宿り、自分から『黒羊』と名付けています(第195話)。その後も、ロイドとベアルが融合した体ごと天界へ向かい、融合が解けるとロイドの手のひらに戻りました(第216〜231話)。ベアルについては魔王ベアルの正体ネタバレ解説で扱っています。
見せ場が大きいのはエルフの国の世界樹ダンジョンです。長生きを誇る世界樹に「こちとらは千年は生きているっての」と言い返したグリモは、本来の黒い山羊の姿になって『爆炎黒閃砲』で世界樹を焼きます(第247〜248話)。ロイドの魔力を吸って強くなった世界樹には『獄焔黒閃砲』が通じず、閃光に貫かれかけたところをジリエルに救われますが、二人は「ロイド様の度肝を抜こうとして編み出したあの技」、合体技『天魔双牙』で世界樹の左半身を消し飛ばしました。ただし世界樹はすぐに再生しています(第249話)。
最新話(第257話)時点のグリモ
第253話でロイドは、天宙城がロイドから吸い取った魔力で動いているため魔力波長が同じで、「使い魔であるお前たちがその攻撃を直接浴びたら、そのダメージは計り知れない」と、偵察にグリモとジリエルを連れて行かなかった理由を説明しました。それでも最新の第257話「潜入、天宙城。前編」では、グリモはロイドに同行して天宙城の内部に入っています。クラウゼンが放った『黒閃砲』を、ロイドは「まさにグリモの得意魔術だ。まぁそれよりも数段弱かったが」と評しました。第257話は、グリモとジリエルが威圧を放ち、クラウゼンがへたり込んで戦意を失う場面で終わっています。物語全体の流れはWeb版ストーリー全ネタバレ解説にまとめています。
体を乗っ取る野望と、独り言の変化
グリモの名物は、ロイドに聞こえないつもりのつぶやきです。使い魔になった直後から、ロイドの体を乗っ取る計画を何度も口にしてきました。その変化を本文の言葉で並べたのが図3です。

第8〜9話の独り言は、信頼を得てから利用する、眠っている間に乗っ取るといった計画ばかりです。それが第21話で早くも揺らぎ、「グリモを使い魔にしてよかったよ」と言われて「不思議と気分は悪い気分じゃねぇ、だと……?」と戸惑います。口では乗っ取りを言い続けながら、行動は第137話・第177話とロイドを守る方へ向かいました。本文を「乗っ取」「奪」で検索した範囲では、第178話より後に、グリモの台詞とはっきりわかる乗っ取り宣言は出てきません(第184話の「今ならロイド様の身体を乗っ取って……いやいや!」は話者が明記されていませんが、グリモの口調の台詞に続き、地の文が「グリモとジリエルが」と二人を挙げるので、ジリエルの台詞と読めます)。ただし第228話では、ロイドに「なんか……二人が言うとなんか説得力あるな……」と言われ、グリモとジリエルがそろって「ぎくっ!!!」と固まっており、乗っ取りの話は二人の持ちネタとして残っています。
まだ明かされていない謎
考察ポイント:第257話までで答えが出ていない点を挙げます。
・グリモを封じたのは誰か。本人は「この国の魔術師」(第6話)、ウィリアムではなく「全然知らねー奴」(第199話)と言うだけです
・第35話の結びでは、第1話の冒頭で「魔術師の祖、ウィリアム・ボルドー」の言葉として引かれた一節の続きが語られ、直後にグリモが「……なーんて、あの野郎は言ってたっけか」とつぶやきます。「あの野郎」が誰かは書かれていませんが、グリモがこの言葉の主を直接知っていたとも読める描写です
・グリモはいつ、どこでヴィルフレイに拾われたのか。第60話では「この大陸にいる魔人は殆ど向こうから逃げて来た連中」で「俺も含めてね」と言い、ヴィルフレイは第169話で「久々に会った」と言っています。一方でロイドは第184話の地の文で「昔は連中の手下だったっけ」と四天王との関係を振り返り、グリモも第237話で「かつての魔軍進撃でも魔人たちは迷っちまって中に入れなかったんでさ」と当時を知る口ぶりで話します。これらの関係は説明されていません
書籍版・漫画版・アニメでのグリモ
書籍版(講談社ラノベ文庫)
講談社の紹介文では、2巻(2020年12月2日発売)に「城の地下に封印されていた魔人・グリモワールを従えるほどの実力」、4巻(2021年10月1日発売)に「魔人・グリモワールと天使・ジリエルを両手に宿し」とあります。学園編の7巻(2023年12月1日発売)には「グリモがおとなしく従うほどの力を持つヴィルフレイ」という一文があります。11巻(2026年4月2日発売)ではグリモたちもロイドとともに魔界へ招かれますが、Web版にない展開です。
漫画版(マガジンポケット)
漫画単行本の紹介文では、4巻(2021年8月6日発売)で魔族ギザルムが「グリモを遥かに上回る強さを見せる!」とされ、教会編の10巻(2023年2月9日発売)に「地上に放たれたキメラはグリモ達の活躍により退けられた!」とあります。漫画版は2026年10月24日配信の第226話「大いなる魔術師の片腕」の時点で学園編に入ったところです。読者の感想ブログ(BLACK SWAN 2nd GIG)によると、第225話「歩く地獄」(2026年10月10日配信)では、ヴィルフレイ率いる魔族の一団が学院に入り込み、ロイドに化けて学院内を歩き回っていたグリモをヴィルフレイが見つけています。Web版のようにグリモがヴィルフレイに従って裏切る場面が描かれたかどうかは、確かめられていません。
TVアニメ
グリモを演じるのはファイルーズあいです。公式サイトのキャラクター紹介は、グリモを「かつてサルーム王国を滅亡寸前にまで追いやった古代魔術を操る魔人」とし、ロイドに圧倒されて屈服したのち「かわいらしい使い魔の姿に身を変えてロイドに仕えるようになった」と説明しています。アニメイトタイムズ(2024年2月3日)は、第1話に「グリモの変身前・グリモワール役」で大塚明夫が出演すると伝えました。公式サイトのあらすじでは、第23話で「人型のグリモ」が「大・螺旋黒閃砲」を放ちますが、相手の黒竜は、漫画版の構成に沿ったアニメの教会編に出るキメラで、Web版にはグリモが黒竜と戦う場面はありません。
人気投票での順位
マガポケのキャラ人気投票(漫画版の読者投票)では、第3回(2024年5月実施)で3位・1,985票(4位タオとは2票差)、第4回(2025年5月実施)で5位・841票でした。
まとめ
- 正体:魔界から来た三級の魔人グリモワール。数百年前に禁書に封じられていた古代魔術の使い手で、封じた人物は第257話時点でも不明
- 使い魔に:古代魔術を見切られ数百回の魔術を浴びて降参(第8話)。右手のひらに住み、「グリモ」の呼び名を自分で提案(第9話)
- 学園編:本来の主ヴィルフレイの命令で毒を盛ってロイドのもとを離れたが、第177話でヴィルフレイの手を払って帰還。罰はデコピンだった
- 成長:灰魔神牙の材料になった古代魔術、『黒羊』、魔力体を炎に変える『爆炎黒閃砲』、ジリエルとの『天魔双牙』と技を広げている
- 最新話:第257話でロイドに同行して天宙城に潜入し、ジリエルと威圧してクラウゼンの戦意をくじいた
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