鎧真伝サムライトルーパー 第2クールは、2026年7月7日(火)より放送・配信が始まった、サンライズ制作のTVアニメ第2クールです。「疾れ――それぞれの信念の為に」というキャッチコピーとともに、物語は妖邪界との戦いが続くなかで新たな局面へと進みます。そして公式が告げる第2クールの敵は、これまでの妖邪とはまったく異質な存在――「神の使い」。立ち向かうのは、鎧を纏った五人の少年たちです。

1988年に放送された『鎧伝サムライトルーパー』は、五つの鎧と五人の若者という図式で、当時の視聴者の記憶に深く刻まれた作品です。あれから作中時間で35年。守られた世界の上に、次の世代が立っています。第2クールは、その世代交代の物語に「神の使い」という新たな軸が加わり、世界そのものの在り方が問われていく12話です。

鎧真伝サムライトルーパー 第2クールの基本情報

まずは公式サイトで確認できる基本情報を整理します。本作は全24話構成で、第1クールが第1話から第12話、第2クールが第13話から第24話にあたります。

項目内容
第2クール放送開始2026年7月7日(火)
話数全24話(第2クールは第13話から第24話の12話)
原作矢立肇
アニメーション制作サンライズ
監督藤田陽一
シリーズ構成・脚本武藤将吾
メインキャラクターデザイン室田雄平
ヴィランキャラクターデザインことぶきつかさ
音楽片山修志(Team-MAX)
第2クールOPテーマ「BAD遺伝子」Dannie May
第2クールEDテーマ「ばけもん」カラノア

注目したいのは、キャラクターデザインが主人公側と敵側で分けられている点です。メインキャラクターデザインを室田雄平が、ヴィランキャラクターデザインをことぶきつかさが担当しています。ヒーロー側の造形と敵側の造形にそれぞれ専任を置く体制は、鎧と妖邪という異質なビジュアルが同居する本作の性格をよく表しています。

シリーズ構成・脚本は武藤将吾が単独で手がけています。第1クールから第2クールまで一人の書き手が通しで担当する座組みであり、第2クールで新たな勢力が加わっても物語が分断されにくい体制と言えるでしょう。

世界観とあらすじ

本作の舞台は、人間界と、そこに接する異界である妖邪界からなる世界です。35年前、妖邪界の襲撃によって人間界は甚大な被害を受け、初代のサムライトルーパーたちがこれを迎え撃ちました。その戦いを教訓として発足したのが、防衛特殊事案対策本部――略称DSTです。ナスティ柳生を中心に立ち上げられたこの組織は、妖邪界の再侵攻に備えた防衛体制の構築と、次世代のサムライトルーパーとなる資質を持つ若者の育成を担ってきました。

そして物語の冒頭、人間界と妖邪界をつなぐ「門」が突如として出現します。再び始まった侵攻を率いるのは妖邪帝王・羅真我と、その配下である十勇士。迎え撃つのは、DSTが見出した新世代の五人です。彼らはそれぞれ、灼熱・蒼穹・水簾・荒野・閃光というヨロイギアを纏い、妖邪と戦うことになります。

第1クールで描かれるのは、この五人がサムライトルーパーとして立ち上がっていく過程です。まだ十代半ばの少年たちが、自分の意思とは関係なく資質を見出され、鎧という力を託される。その戸惑いと、戦いの中で少しずつ形になっていく連帯が、序盤の核になっています。

ここから先は第2クールの導入部に触れます。第1クールの結末を知りたくない方はご注意ください。

第2クールでは、妖邪界との戦いが続くなかに、まったく新しい勢力が加わります。それが「天導界」です。公式が第2クール本PVとともに公開した告知によれば、サムライトルーパーたちは人間界を守るために妖邪界へ出向き、十勇士と再び対峙します。そこへ立ちはだかるのが天導界という新たな脅威であり、人間界・妖邪界・天導界という三つの勢力の思惑が交差していく展開が予告されています。公式のキャッチコピーが告げる「敵は神の使い」とは、この天導界を指しています。天導界の頂点に立つヤシマノサグメは、世界を新しく作り替えるために行動を開始する存在として紹介されており、妖邪界のような「侵略者」とは動機の質がまるで違います。第2クールのキャッチコピー「疾れ――それぞれの信念の為に」という言葉が示す通り、ここから先は敵味方それぞれの信念がぶつかり合う構図へと移っていきます。

制作陣とスタッフ

アニメーション制作は、シリーズの原点である1988年版と同じくサンライズです。監督は藤田陽一が務めます。五人の主人公それぞれに見せ場を配分しながら全24話を走らせる構造だけに、群像劇としての設計が問われる作品です。

音楽は片山修志(Team-MAX)が担当します。主題歌は第1クールがblank paper「YOAKE」(OP)とONE OR EIGHT「POWER」(ED)、第2クールがDannie May「BAD遺伝子」(OP)とカラノア「ばけもん」(ED)。クールごとに楽曲を総入れ替えする構成で、第2クールの開幕とともに作品の表情も切り替わりました。

キャストと登場人物

本作のキャスティングで特筆すべきは、新世代の五人を演じる若手・中堅の布陣と並んで、初代サムライトルーパーの五人も名を連ねている点です。ただし全員が1988年版と同じ声優というわけではなく、続投したキャストと本作で新たに配役されたキャストが混在しています。公式のSTAFF&CASTページには、初代の五人が以下の通り記載されています。

初代サムライトルーパーキャスト
真田遼草尾毅
羽柴当麻野島裕史
伊達征士置鮎龍太郎
毛利伸佐々木望
秀麗黄西村朋紘

このうち真田遼の草尾毅、毛利伸の佐々木望、秀麗黄の西村朋紘は1988年版から続投しているキャストです。一方、旧作で竹村拓が演じた羽柴当麻は野島裕史、中村大樹が演じた伊達征士は置鮎龍太郎が本作で担当しています。「初代がそのまま帰ってくる」わけではない点は、旧作を知る視聴者ほど押さえておきたいところです。

DSTの面々も物語の土台を支えます。ナスティ柳生を木下紗華、織田龍成を増田俊樹、新垣美麗をLynnが演じています。旧作から続くナスティ柳生という名が組織の中心にあること自体が、本作が単発の新作ではなく、前の戦いの延長線上に立っていることを示しています。

主要キャラクター紹介

新世代のサムライトルーパーは五人。年齢はいずれも十代で、公式のキャラクター紹介ではそれぞれの日常的な一面が丁寧に添えられています。戦士としてのスペックよりも先に「どんな子どもなのか」を提示する書き方が、本作のキャラクター造形の方向性をよく表しています。

キャラクターヨロイギアキャスト
灼熱石橋陽彩
上杉魁人蒼穹榎木淳弥
北条武蔵水簾村瀬歩
北条大和荒野武内駿輔
石田紫音閃光熊谷健太郎

凱(灼熱のガイ)

14歳。サムライトルーパーとしての資質を見出され、灼熱の鎧を纏って妖邪と戦うことになった少年です。公式紹介では、一般人とは味覚が異なり変わった味を好むという、戦いとは無関係な個性が添えられています。演じるのは石橋陽彩。

上杉魁人(蒼穹のカイト)

15歳。祖母の上杉芳江に育てられた少年で、芳江の影響でロックをたしなみつつ、実はとある趣味を隠しているとされています。蒼穹の鎧を纏って戦います。演じるのは榎木淳弥。

北条武蔵(水簾のムサシ)

14歳。児童養護施設「真理の森」で育ち、資質を認められて水簾のムサシとして活動しています。スマホで占いを確認するのが日課で、ラッキーアイテムや助言を信じるという一面が紹介されています。演じるのは村瀬歩。

北条大和(荒野のヤマト)

16歳。同じく「真理の森」出身で、武蔵の兄貴分にあたります。誰よりも正義感が強く、ヒーローに憧れを持つ人物。ムードメーカーとしてメンバーを支えながら、荒野の鎧を纏って戦います。演じるのは武内駿輔。

石田紫音(閃光のシオン)

18歳。会話の中でよく英単語を使う長髪の青年で、見た目とは裏腹に情に厚く仲間思いな一面を持ちます。閃光の鎧を纏い、年長者としてメンバーを引っ張る立場です。演じるのは熊谷健太郎。

五人のうち二人が同じ児童養護施設の出身、一人は祖母に育てられているという設定は偶然ではないでしょう。「守るべき日常」の形がそれぞれ違うからこそ、彼らが何のために疾るのかという問いに個別の答えが用意されている。第2クールのキャッチコピー「それぞれの信念の為に」は、この設計と地続きです。

敵勢力――妖邪界と天導界

本作の敵は大きく二系統に分かれます。まず妖邪界。妖邪帝王・羅真我(CV:小西克幸)が率いる勢力で、その配下として十勇士が人間界に攻め込みます。十勇士は公式のSTAFF&CASTページに十名が掲載されており、サスケ(CV:佐藤拓也)、サイゾウ(CV:鳥海浩輔)、カマノスケ(CV:寺島拓篤)、セイカイニュードー(CV:杉田智和)、イサニュードー(CV:天﨑滉平)、ネヅ(CV:鈴村健一)、アナヤマ(CV:沢城千春)、ウンノ(CV:竹内良太)、カケイ(CV:遠藤大智)、モチヅキ(CV:熊谷俊輝)という布陣です。真田十勇士を思わせる名が並んでいます。

そして第2クールで前面に出てくるのが天導界です。頂点に立つヤシマノサグメを坂本真綾が演じ、配下の四獣士としてインメイ(CV:子安武人)、ゴメイ(CV:前野智昭)、シメイ(CV:遠藤綾)、ガイメイ(CV:白熊寛嗣)が名を連ねます。ベテランを揃えたこの配役自体が、第2クールの敵の格を物語っています。

妖邪界が人間界を「侵略」する勢力だったのに対し、天導界は世界を新しく作り替えるために動き出すとされています。目的の質が異なる以上、第2クールの戦いは力比べだけでは終わりません。何を守るのか、そもそも今の世界は守るに値するのか――そうした問いが持ち込まれる構図になっています。

作品が描くテーマ

本作の中心にあるのは、継承と世代交代です。35年前に世界を守った五人がいて、その戦いの上に今の平和がある。だからこそDSTという組織が生まれ、次の担い手が育てられてきた。新世代の五人が背負っているのは、単に敵と戦う責務ではなく、前の世代が残した結果そのものです。

同時に、力を託される側の年齢は14歳から18歳と、いずれも十代に設定されています。自分の進路すら決まっていない年頃の少年たちが、世界の防衛という重さを渡される。彼らが何を思い、どこで折れかけ、どこで踏みとどまるのか。鎧という圧倒的な力を描く作品でありながら、視線は一貫して纏う側の内面に向いています。

そして第2クールで加わるのが、正義の相対化という主題です。「神の使い」が世界を作り替えようとするとき、それを止める側の根拠は何なのか。信念という言葉がキャッチコピーに掲げられているのは、答えが一つではないことの予告と読めます。

第2クールの見どころ

第一に、新たな敵勢力が加わることによる作品の質感の変化です。妖邪という土着的で禍々しい造形に、天導界という神格を思わせる勢力が並び立つ。ヴィランキャラクターデザインを専任で置いている本作にとって、これはビジュアル面の大きな見せ場でもあります。

第二に、五人の関係の成熟です。第1クールで出会い、ぶつかり、ようやく形になったチームが、より強大な相手を前にどう機能するのか。ムードメーカーの大和、年長者の紫音、まだ幼さの残る凱と武蔵、隠し事を抱えた魁人。それぞれの立ち位置が変化していく余地は十分に残されています。

第1クールから追っていない方でも、第2クールから合流することは十分可能です。ただし第2クールでも妖邪界との戦いは続くため、十勇士との因縁や天導界という新勢力の登場が持つ意味を味わうには、第1クールを配信で押さえておくのがおすすめです。全24話のうち前半12話ですので、まとめて追いつくのも現実的な分量でしょう。

第三に、初代トルーパーたちの存在感です。真田遼をはじめとする初代の五人が登場し、うち三人は1988年版と同じキャストが続投しています。旧作を知る世代にとっては、単なる顔見せ以上の感慨があるはずです。1988年に彼らを見ていた視聴者が、いま次の五人の物語を追う。そうした二重の視点で楽しめる作りになっていると言えるでしょう。

放送・配信情報

第2クールは2026年7月7日(火)より放送・配信がスタートしました。地上波・BSの放送スケジュールは以下の通りです。

放送局放送時間
TOKYO MX毎週火曜 23時30分から
関西テレビ通常は毎週火曜 深夜1時19分から1時49分(火曜25時19分=水曜1時19分)。回により1時24分開始などに変動
BS11毎週水曜 24時から(木曜 0時から)

配信については、見放題の先行配信が最も早い枠になります。公式告知では7月7日(火)24時、すなわち7月8日(水)0時からの配信開始とされ、以降は毎週水曜更新です。

区分サービス
見放題先行配信dアニメストア、U-NEXT、アニメ放題
見放題配信ABEMA、FODプレミアム、DMM TV、バンダイチャンネル、Prime Video、Lemino、milplus ほか
無料見逃し配信TVer、ABEMA、ニコニコ生放送 ほか

まず無料で試したい方はTVerやABEMAの見逃し配信、最速で追いたい方はdアニメストアやU-NEXTの先行配信、という使い分けになります。海外向けにはCrunchyrollでの配信も確認されています。

放送日時・配信開始時刻は変更される場合があります。関西テレビの通常枠は番組公式ページで「毎週火曜 深夜1時19分から1時49分」と案内されていますが、実際の放送は回ごとに繰り下がることがあり、たとえば2026年8月25日放送の第20話は深夜1時24分から、8月18日放送の第19話は深夜1時29分からと案内されています。視聴前に関西テレビの番組ページや公式サイトのON AIRページで最新情報をご確認ください。

シリーズの背景と原作情報

本作の原作クレジットは「矢立肇」です。これはひとりの作家の名ではなく、サンライズの企画部門が共同で用いる名義として知られています。つまり本作は先行する漫画作品を映像化したものではなく、サンライズ主体のオリジナルアニメ企画という位置づけになります。原作漫画の既刊数を探しても見つからないのは、そもそも漫画原作が起点ではないためです。

シリーズの出発点は1988年放送の『鎧伝サムライトルーパー』で、全39話が制作されました。五つの鎧を纏う若者たちという設定は当時大きな支持を集め、漫画をはじめとするメディアミックス展開も行われました。

『鎧真伝サムライトルーパー』は、この旧作の設定を一から作り直すリメイクではなく、同じ世界の35年後を描く続編として制作されています。初代の戦いは作中で歴史的事実として扱われ、その帰結としてDSTが存在し、初代の面々も登場する。旧作を知らなくても新しい五人の物語として楽しめる一方、旧作を通ってきた人には二重の読み方ができる構造になっています。

まとめ

『鎧真伝サムライトルーパー 第2クール』は、世代を越えて受け継がれてきたシリーズが、新たな局面へと踏み込んでいく12話です。要点を整理します。

  • 放送開始: 2026年7月7日(火)より第2クール放送・配信開始。全24話中の第13話から第24話にあたる
  • 制作陣: 原作は矢立肇、アニメーション制作はサンライズ。監督は藤田陽一、シリーズ構成・脚本は武藤将吾、音楽は片山修志(Team-MAX)
  • 主人公: 灼熱の凱、蒼穹の上杉魁人、水簾の北条武蔵、荒野の北条大和、閃光の石田紫音という新世代の五人
  • 第2クールの敵: 妖邪界との戦いが続くなか、天導界が新たな脅威として加わる。ヤシマノサグメ(CV:坂本真綾)と四獣士が、世界を作り替えるために動き出す
  • 主題歌: OPはDannie May「BAD遺伝子」、EDはカラノア「ばけもん」
  • 視聴方法: TOKYO MX・関西テレビ・BS11で放送。配信はdアニメストア、U-NEXT、アニメ放題が先行、TVerやABEMAでは無料見逃しも用意
  • シリーズの位置づけ: 1988年『鎧伝サムライトルーパー』(全39話)の35年後を描く続編。初代の五人も登場し、真田遼・毛利伸・秀麗黄は旧作と同じキャストが続投

「疾れ――それぞれの信念の為に」。守るべきものも、戦う理由も、五人それぞれに異なります。その差異が敵の信念とぶつかったとき、この物語がどんな答えを出すのか。第2クールは、まさにその答えに向かって進んでいます。