マビノギモバイルは、剣を振るうのと同じくらい、木を切り、羊の毛を刈り、魚を釣り、料理を作ることに時間を使えるオンラインRPGです。肉のマヨネーズ炒めを作りたければ、肉とキャベツとマヨネーズを探して村を走り回る。その途中で野良モンスターと遭遇するのも冒険のうち――ファミ通.comの体験記事は、そんな生活コンテンツ自体がしっかり「冒険」になっている手ざわりを伝えています。この記事では、生活スキルの全体像と、採集・制作・釣りをどこから始めればよいかを、日本語版の体験記事と韓国版の解説をもとに整理します。

出典に関する注記:本記事は日本版サービス開始前日の2026年10月6日時点の情報です。日本版の内容は、4Gamer.net(2026年8月24日)、ファミ通.com(8月24日・9月28日)、電ファミニコゲーマー(8月24日、開発チームへの質疑応答を含む)の体験会記事で確認したもので、いずれも開発段階のビルドでの情報です。始め方の手順や数値は、ネクソンのブログサービス「NEXON PEAK」に掲載された初心者向け記事とプレイヤー投稿(2025年11月・2026年9月)と韓国の攻略コミュニティInvenの記事(2025年4月)、韓国メディア(ゲームトーク、トヨ経済)の記事によるもので、日本版で同じとは限りません。生活スキルの日本語名は、先行体験会をもとにしたGameWithのレビュー(8月24日)の表記に合わせています。韓国版の公式ガイドは国外から閲覧できないため参照していません。

生活スキルは全20種|採集・制作・アルバイト

4Gamer.netの記者は日本語版の体験会で、「生活スキル」が各種採集から制作まで20種あることを確認しています。GameWithの先行体験会レビューは、その20種を日本語の名前で並べています。分類すると図1のとおりです。

生活スキル全20種を採集・制作・その他に分けた図。採集は日常採集、伐採、採掘、薬草採集、羊毛刈り、収穫、鍬さばき、昆虫採集、釣りの9種。制作は鍛冶、木工、マジッククラフト、重甲製作、軽甲製作、裁縫、ポーション調合、料理、ハンディクラフト、錬金術の10種。その他はアルバイト
図1:生活スキルの分類(名称はGameWithの先行体験会レビュー、分類は韓国版のプレイヤー投稿などから整理)
  • 採集(9種):日常採集、伐採、採掘、薬草採集、羊毛刈り、収穫、鍬さばき、昆虫採集、釣り。ネクソン日本のプレスリリースも「ヒツジの毛刈りや牛の乳搾り」を生活系コンテンツとして挙げています。
  • 制作(10種):鍛冶、木工、マジッククラフト、重甲製作、軽甲製作、裁縫、ポーション調合、料理、ハンディクラフト、錬金術。
  • その他:町の住民NPCからの依頼をこなすアルバイト。ファミ通.com(8月24日)は、一定時間ごとにNPCから依頼される「アルバイト」で報酬を得られると紹介しています。

採集 → 加工 → 製作の3段階

開発チームはメディア体験会の質疑応答で、PC版『マビノギ』に20年分たまった膨大なコンテンツをそのまま持ち込むのではなく整理する形で挑み、生活コンテンツについては「採集」「加工」「生産」という3つのカテゴリーに整理したと説明しています。スマートフォンでも生産が難しくならないよう、簡単に操作できる仕組みも多く用意したとのことです(電ファミニコゲーマー)。

生活コンテンツの流れを採集、加工、製作の3段階で示した図。採集で木や鉱石や羊毛などを集め、加工で木材や鉄の延べ棒や革や布にし、製作で装備や道具やポーションや料理や家具を作る。下段に生活力の上がり方を示している
図2:採集→加工→製作の流れ(電ファミニコゲーマー・ファミ通.comの体験会記事と、韓国版のプレイヤー投稿から整理)
  • 採集:フィールドだけでなく狩り場や街中でも、採取できる物に触れて素材を集めます(ファミ通.com、8月24日)。マップで目的の物が採れる場所を探してタップすれば、そこまで自動で移動してくれます(ファミ通.com、9月28日)。
  • 加工:集めた素材を、木材や鉄の延べ棒、革、布、食材などに加工します。ファミ通.comの記者によると、料理などの作業は作業台に任せられますが、完了までに時間がかかります。記者は、その待ち時間をどう使うかで新しい冒険のきっかけが生まれると書いています。
  • 製作:加工した素材で、装備、ポーション、家具、料理などを作ります(ファミ通.com)。家具はマイホームの飾り付けにも使えます。

GameWithの記者は、何をどこで手に入れるかを完成品から逆引きでき、入手場所や加工場所へのオート移動もできるため、遊び始めるまでのハードルは低いと書いています。韓国版のプレイヤー投稿(NEXON PEAK)は、作ったアイテムを取引所で売れることも紹介しています。生活で稼いだお金で別のアイテムを買う、という回し方も生活コンテンツの楽しみ方の一つです。日本版の取引所の仕様は、配信後に確認が必要です。

生活力|戦闘力とは別の「暮らしの成長」

本作には、戦闘の強さを表す「戦闘力」とは別に、生活面の成長を表す「生活力」があります。GameWithの記者も、能力画面で大きく表示される総合的な能力値は「戦闘力」「生活力」「魅力」の3種類だと紹介しています。韓国版のプレイヤー投稿によると、生活力は次のような行動で上がります。

  • 採集・伐採・採掘・収穫・釣りなどをくり返す(数回ごとに少しずつ上がる)
  • 生活スキルのレベルを上げる
  • 生活道具や鞄を装備する(高い等級ほど多く上がる)
  • 製作をくり返す
  • 作業台と加工施設をアップグレードする

同じ投稿は、鉄の延べ棒・木材・革・布・薬品・食材の加工だけでは生活力は上がらないと注意しています。韓国の攻略コミュニティInvenは、作業台と加工施設のアップグレードを、生活力を上げる最も速い方法と紹介しています。一部の楽器や家具の材料(紙やすりなど)は、購入に一定の生活力が必要になる場合もあるそうです(NEXON PEAK・Inven、韓国版の情報)。

生活コンテンツの始め方|韓国版の初心者向け解説から

日本版の開始直後に何から手をつけるか。韓国版の初心者向けの解説を整理すると、図3の流れになります。番号は目安の順番で、3と4は自動で生活スキルを上げたいときの選択肢です。

生活コンテンツの始め方を6段階で示した図。入門用の生活道具を買う、伐採・採掘・羊毛刈りを優先、黄金の素材は自動採集に使う、放置するならのんびり釣り、料理とハンディクラフトも少しずつ、設備をアップグレード、の順に並べている
図3:生活コンテンツの始め方(NEXON PEAKの初心者向け投稿とInvenの攻略記事を整理)

1. 入門用の生活道具を買う

韓国版では、入門用の生活道具を町の店で買えます(購入先は資料によって雑貨店・鍛冶屋と書き方が分かれます)。キャラクターレベル5から装備でき、その上の等級(レベル25・45・75から装備可能)は多目的作業台で製作します(NEXON PEAK)。Invenの攻略記事は、留守にするあいだも採集を続けられるよう、入門用の道具を種類ごとに多めに買っておく方法を紹介しています。

なお、日本語版の体験記事によると、チュートリアルの段階ではまだ鍬などの道具を持っておらず、畑や釣り場のコンテンツは「後のお楽しみ」で、メインストーリーを進めれば採取用の道具も自然とそろう導線になっているとのことです(ファミ通.com、8月24日)。メインストーリーの課題をこなすうちに、採取できる種類も自然と増えていきます(ファミ通.com、9月28日)。

2. 伐採・採掘・羊毛刈りを優先する

韓国版のプレイヤー投稿は、生活をしっかり進めるつもりなら伐採・採掘・羊毛刈りを優先するのがおすすめだとしています。この3つの素材が、作業台と加工施設のアップグレードに使われるためです。別の初心者向け投稿も、生活スキル画面の一番上の列にある基本的な採集に集中するよう勧めています。

3. 「黄金」の素材は自動採集に使う

採集していると、低い確率で名前に「黄金」が付いた特別な素材が手に入ります。韓国版のプレイヤー投稿によると、この素材を1つ持っておき、入手方法から10個集めるように採集を設定すると、10個そろうまで自動で採集を続けてくれます。黄金の素材は出にくいため、ほぼ一日中自動で採集させておけるそうです。忙しい日でも生活スキルを育てられる方法として紹介されています。

4. 放置するなら「のんびり釣り」

釣りには2つのやり方があります。手動でゲージを見ながら一匹ずつ釣り上げる「集中して釣り(집중해서 낚기)」と、自動で釣り続ける「のんびり釣り(느긋하게 낚기)」です(名称は韓国語からの訳)。韓国版のプレイヤー投稿は、黄金の素材がなくても自動で生活スキルを上げたいなら釣りがおすすめで、魚は料理の材料になるため釣りのレベルを上げておくと料理のときにも便利だと書いています。餌は町の雑貨店で売っているそうです。

5. 料理とハンディクラフトも少しずつ

同じ投稿者は、始めたばかりのころ、冒険でよく使う包帯・ポーション・料理・採集道具を自分で作りたくて、ポーション調合・料理・ハンディクラフトに力を入れたと書いています。

  • 料理:雑貨店で空き瓶をまとめて買って水をくみ、鶏から卵を集めて「ゆで卵」を作る。気軽な戦闘で食べられ、料理と採集のレベルも上がる。
  • ハンディクラフト:伐採で手に入る枝や丸太でキャンプファイヤーを作り続けると、ある程度のレベルまで上げやすい。

料理は、戦闘でも生活でも役に立ちます。ファミ通.comの記者は、ステータスアップ効果のある料理を作るために材料を集めて回ること自体が「立派なサブクエスト」だったと書いています。たき火を囲む仲間に料理をおすそ分けすることもできます。

6. 作業台と加工施設をアップグレードする

作業台と加工施設にはレベルがあり、上げると加工・製作できるアイテムが増えます。前述のとおり、生活力を上げる一番の近道でもあります。採集で集めた伐採・採掘・羊毛刈りの素材は、ここで生きてきます。

生活と戦闘は完全には分かれていない:韓国版のプレイヤー投稿は、よく売れる装備を作るにはダンジョンなどの戦闘コンテンツでレシピや素材を手に入れる必要があり、生活を深く楽しむと結局は戦闘も並行することになると書いています。逆に、戦闘中心で遊ぶ人にとっても、料理やポーションは生活コンテンツから生まれます。どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。

韓国版で指摘された不満点

韓国版の生活コンテンツには不満の声もありました。韓国のゲームメディア「ゲームトーク」は2025年8月の記事で、生活は手を広げているが深みが足りないとし、種類は多いのに役に立つ物はごく一部だと指摘しています。加工は町の作業台ごとに一度に一つずつしか進まず時間も長くかかること、主要な素材が釣りでごく低い確率でしか手に入らないことも問題に挙げていました。経済紙のトヨ経済(토요경제、2025年3月)も、採集と製作は単純なくり返しなので、生活コンテンツに興味がない人は飽きやすいと書いています。

これらは韓国版のサービス開始から数か月の時点の評価で、その後どこまで改善されたかは今回の調査では確認できていません。日本版で同じ点がどうなっているかは、遊びながら確かめる部分です。

アルバイト|NPCの依頼で報酬を得る

PC版『マビノギ』でもおなじみのアルバイトは、本作にも用意されています。ファミ通.comによると、一定時間ごとにNPCから依頼される「アルバイト」を受けると報酬が得られます。韓国の攻略コミュニティInvenの記事では、鞄や設備のアップグレード素材の購入に使える「ハートトークン」がサイドクエストやアルバイトで手に入ると紹介されています(名称は韓国語からの訳)。日本版での依頼の内容や報酬は、配信後に確認が必要です。

まとめ

  • 生活スキルは全20種。採集9種(伐採・採掘・羊毛刈り・釣りなど)、制作10種(鍛冶・料理・ハンディクラフトなど)、アルバイト。
  • 生活コンテンツは「採集→加工→製作」の3段階に整理されている。加工を作業台に任せると時間がかかる。
  • 戦闘力とは別に「生活力」がある。採集・製作のくり返し、スキルレベル、道具の装備、設備のアップグレードで上がり、加工だけでは上がらない(韓国版の情報)。
  • 始め方は「入門用の道具を買う → 伐採・採掘・羊毛刈りを優先 → 黄金の素材で自動採集 → のんびり釣り → 料理・ハンディクラフト → 設備のアップグレード」(韓国版の初心者向け解説から)。
  • 日本版では、採取できる種類はメインストーリーを進めるうちに増えていく。開始直後から全部の生活スキルを触れるわけではない。