BOMBANANA!は、「見猿」「聞か猿」「言わ猿」の三猿になった3人が、それぞれ一部の情報だけを手に爆弾解除へ挑む協力型ゲームです。爆弾に触れられる猿には爆弾の色が見えず、マニュアルを読める猿は話せず、爆弾が見える猿には仲間の声が聞こえません。Steamのストアページは「意思疎通し、謎を解き、時間と勝負!爆発前に解除できる?」と紹介しています。

開発はトルコ・イスタンブールの小規模チームLefto Studio、販売はTARKです。2026年9月2日にSteamで発売され、2026年9月28日時点でSteamのトップセラーと人気新作のランキングで上位に入っています。本稿では、Steamストアと開発元の公式告知を中心に、ルール・ゲームモード・評価・購入前の注意点を整理します。

作品概要

項目内容
タイトルBOMBANANA!
開発Lefto Studio
販売TARK
発売日2026年9月2日(正式リリース。早期アクセスではない)
価格1,050円(2026年9月28日時点、Steam)
ジャンルカジュアル、インディー(3人協力の爆弾解除パズル)
プレイ人数3人ちょうど(オンライン協力プレイ)
日本語対応あり(インターフェース・字幕。フル音声の対応表示はなし)
対応言語日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、トルコ語など全15言語
プラットフォームSteam(Windows / macOS)。Steam Deckは「確認済み」(Steamストアに表示されるValveの互換性評価。開発元FAQでも対応を表明)
コントローラーフルコントローラサポート(DualShock / DualSense対応)
Steam実績23個
公式サイトbombanana.leftostudio.com

システム要件(Steamストア)は、Windows版がWindows 10/11 64-bit・メモリー8GB以上、macOS版がmacOS 11.0(Big Sur)以降・メモリー4GB以上です。どちらもブロードバンドのインターネット接続が必要です。開発元のFAQによると、ゲームエンジンはUnityです。購入はSteamストアページから行えます。

三猿の設定と役割分担

Steamストアの説明に物語の筋書きは書かれておらず、設定はシンプルです。三猿になった3人が爆弾を解除できなければ「全員ドカン」。Steamストアの説明文は「友情は爆弾に勝るのか?」と問いかけています。役割は3つで、それぞれに見えるもの・聞こえるもの・できることが違います。

役割できること制約
見猿爆弾に触れて操作できる(操作担当)爆弾が見えず、色や画面表示もわからない
言わ猿爆弾解除マニュアルを読める唯一の役話せない(身振りで伝える)
聞か猿爆弾と仲間のジェスチャーが見え、声で指示を出せる何も聞こえない(ほかの猿の声も届かない)

表はSteamストアの説明と、AUTOMATONの製品版紹介記事の整理に基づきます。AUTOMATONは、マニュアルを読む者・操作する者・その間を取り持つ者に役割が分かれ、3人の情報をつながないと爆弾は解除できない、とまとめています。情報の流れの一例は図1を参照してください。

BOMBANANA!の三猿の役割と情報の流れの図
図1:三猿の役割と情報の流れ(Steamストアの説明・開発者FAQ・AUTOMATONの紹介記事をもとに作成した概念図)

図1は典型的な流れを示したものです。聞か猿が爆弾の様子を声で伝え、言わ猿がマニュアルと照らし合わせてジェスチャーで手順を返し、聞か猿がそれを見猿に指示し、見猿が爆弾を操作します。ただしストアは「解除方法は1つじゃない」と書いており、手を振る・叫ぶ・バナナを投げるなど、伝え方はプレイヤー次第です。

開発元のFAQによると、3役のうち2役はマイクが必要です。言わ猿は話せない役なので、マイクがなくても担当できます。

ゲームシステムと遊び方

パズルモジュールと伝達手段

爆弾には複数のパズルモジュールが組み込まれ、爆弾ごとにモジュールとルールが異なります(Steamストア)。AUTOMATONはケーブルのモジュールを例に挙げています。ケーブルの本数や点灯しているライトの色をマニュアルと照らし合わせ、どのケーブルを切るかを決める仕組みです。開発元の告知「Launch Features!」によると、製品版ではデモ版から14種類の新モジュールが追加されました。内訳は標準モジュール11種と、見猿を忙しくさせる特殊な「CHAOSモジュール」3種です。

伝達手段として、Steamストアと開発元の告知が挙げているのは次のとおりです。

  • ボイスチャット: ゲーム内のボイスチャット。役割によって話せる猿と話せない猿がいる
  • ジェスチャー: 指差し・手振りなどの身振りと、プレイヤーごとのエモートホイール
  • 直接のリアクション: バナナを投げる、仲間をビンタする(ストアは「当然の必須機能」と紹介)
  • 口の動き: ボイスチャットで話すと、自分の猿の口が声に合わせて動く

プレイヤー報告:YouTubeの実況動画(ぽみそしる)では、見猿の画面は真っ黒に近く、配線の色が全く見えないと説明されています。同じ動画では「全員が一度すべての役をやった方がいい」という発言もありました。別の動画(はるみんHQ)では、マニュアルが複数ページに分かれ、配線のページとスイッチのページがある様子が語られています。いずれも動画内の発言で、公式の仕様説明ではありません。

舞台と環境ギミック

解除の舞台は、デモ版からある「おなじみのミニバン」に加え、製品版では飛行機などの新しい環境が加わりました(Steamストア・AUTOMATON)。環境ギミックとして、ストアは停電・障害物・大音量の妨害を挙げています。AUTOMATONによると、停電では暗闇になってマニュアルが読めなくなり、大音量のノイズや危険物の出現もあります。環境内のオブジェクトにも触れられます(開発元の告知)。

3つのゲームモード

モード内容
キャンペーンだんだん難しくなる全30レベル。爆弾を解除すると新しいレベルが解禁される
エンドレス自動生成されるウェーブ制のレベル。徐々に難しくなる。AUTOMATONによると、モジュールを解いて制限時間を延ばしながらハイスコアを目指す
カスタム爆弾の難易度、制限時間、モジュール、環境ギミック、ミスできる回数を自分たちで決めて挑む

メンバー集めとアクセシビリティ

製品版には公開ロビーを探せる「サーバーブラウザ」と「ルームコード」があり、先にSteamフレンドにならなくても一緒に遊べます。ロビーには役割をランダムに割り振るボタンもあります(開発元の告知)。2026年9月10日(UTC)のアップデートv1.0.2では、ソロのプレイヤーがほかのプレイヤーを見つけて参加しやすいよう、マッチメイキングが追加されました。色覚サポートとして、オブジェクトやUIの色が2種類の色覚特性に対応しています(Steamストア)。

開発元と発売までの経緯

開発元のFAQによると、Lefto StudioはUfuk Girit氏(ゲームディレクター)が率いる、イスタンブールの小規模チームです。FAQには、チームのメンバーが『Liars Bar』『We Are So Cooked』などに関わってきたとも書かれています。これはメンバー個人の経歴で、Lefto Studio名義の過去作という意味ではありません。

BOMBANANA!のデモ公開から製品版アップデートまでの流れの図
図2:デモ公開から製品版アップデートまでの流れ(Steamの公式ニュースをもとに作成)

図2のとおり、本作は2026年6月のSteam Nextフェスにデモを出展しました。開発元は発売告知で「最も多くプレイされたNext Festデモ」と紹介し、デモのプレイヤーは600万人を超えたと発表しています(いずれも開発元の発表値)。発売時期は当初8月と案内されていましたが、8月12日の告知で9月2日に決まりました。理由は、機能を増やし、仕上げに時間をかけるためです。同じ告知でウィッシュリスト登録が100万件に達したことも発表されました。デモは当初8月19日終了と案内され、その後の告知で8月20日16時(UTC、日本時間8月21日1時)の終了に変わりました。

発売翌日の9月3日(UTC)にはHotfix v1.0.1が配信され、ボイスチャットの音割れや、一部のプレイヤーが話せない・聞こえない問題が修正されました。AUTOMATONは発売直後の最大同時接続数を1万2043人(執筆時点、SteamDB)と報じています。開発元のFAQは、モバイル版とRoblox版の開発、コンソール版の計画、発売後のMODサポートにも触れていますが、時期は示されていません。

Steamでの評価

2026年9月28日時点のSteamレビューでは、全言語で3,350件のうち好評3,222件・不評128件、評価は「圧倒的に好評」です(2026年9月28日時点の取得データ)。

項目数値(2026年9月28日時点)
総レビュー数3,350件
好評3,222件
不評128件
評価ラベル圧倒的に好評

個別のSteamレビューには、友人と大笑いできた、発売時点でキャンペーン・エンドレス・カスタムがそろっている、色覚オプションが役に立つ、といった声があります。一方、2026年9月10日(UTC)投稿の英語レビューにはカスタムパズル用のSteamワークショップを望む声が、9月7日と9月18日(UTC)投稿の日本語レビューにはモールス信号のモジュールが難しいという声があります。9月21日(UTC)投稿の英語レビューには、言わ猿(Mute Monkey)から聞か猿へ伝える手段が限られていて不満だったとして「おすすめしない」を付けたものもあります。30レベルを5〜6時間ほどでクリアしたという申告もあります(遊ぶグループによって変わります)。

海外メディアでは、Game8が82/100、Wandererが7.5/10のスコアを付けています。Wandererは、音の手がかりを使うモジュールがあり、聴覚に障害のある人には遊びにくい点をアクセシビリティ面の課題として挙げています。

こんな人におすすめ

向いている人:自分を含めてボイスチャットで遊べる3人がそろうグループ/言葉がうまく伝わらないドタバタを笑って楽しめるグループ/配信や動画向けに、見ている側にもわかりやすいパーティーゲームを探している人/1,050円で遊べる協力ゲームを探している人。

購入前の注意点

注意:本作は「3人協力プレイ。以上でも以下でもない」(Steamストア)ゲームで、ソロや2人・4人では遊べません。3役のうち2役はマイクが必要です(開発元FAQ)。フレンドを無料で招待できる「フレンドパス」のような仕組みは、ストアや公式告知では確認できませんでした。3人とも製品版を用意する前提で検討してください。日本語はインターフェースと字幕に対応していますが、フル音声の対応表示はありません。発売直後の告知では、一部環境でのクラッシュが既知の問題として挙げられていました。

開発元はSteamストアの説明で、本作を「アンチ・フレンドスロップ」「口論シミュレーター」と呼び、誤解や責め合いで「友情が危機に陥ること間違いなし」と書いています。役割の制約によるもどかしさがゲームの核なので、落ち着いて謎解きをしたい人より、混乱そのものを楽しめるグループに向いています。

類似作品

  • Keep Talking and Nobody Explodes: 爆弾を操作する人とマニュアルを読む人に分かれる、協力型の爆弾解除ゲーム。Game8・Wanderer・TechTimesなどのレビューや、2026年9月20日(UTC)投稿のSteam日本語レビューが本作と比べています。本作はこれを3役に分け、声が届かない・話せないという制約を加えた形です。

このほかSteamでは、『Dumb Ways to Build』とのセット「DUMBANANA!」など、ほかのパーティーゲームとのバンドルも販売されています。

まとめ

  • 基本情報: Lefto Studio開発・TARK販売、2026年9月2日発売、1,050円。Windows / macOSに対応し、Steam DeckはValveの互換性評価で「確認済み」。日本語はインターフェースと字幕に対応
  • ボリューム: 全30レベルのキャンペーン、ウェーブ制のエンドレス、条件を設定できるカスタムの3モード。製品版で新モジュール14種を追加
  • 評価: Steamレビュー3,350件中3,222件が好評の「圧倒的に好評」。Steamワークショップ対応を望む声やモールス信号のモジュールが難しいという声もある
  • 注意点: ちょうど3人のオンラインプレイ専用で、2役はマイクが必要