週刊少年マガジンで連載中「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)のあらすじをネタバレ解説します。
前回のあらすじ
イズミノッカーがまるで人間のような行動をとったことに
ショックを隠せないフシ。
ボンの下へかえってきたフェン、ニクソン、イズミから、守護団が存続していることと、その18代目団長がミズハであることを知らされる。
なんとか助ける方法を考えていると、ミズハの母イズミは言った。
「助けなくていいわ」ノッカーと共存することを選んだのだから、と。
「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)のネタバレ解説
ここからは、結末、登場人物、あらすじ、感想と考察、まとめの順番で「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)の解説をします。
時間がない人は、結末だけ読んでもらえれば、次回に置いてかれずにすみますよ!
あらすじを読む際は、ぜひ、登場人物を一読して、イメージ膨らませてから読んでもらえるとうれしいです。
「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)の結末
ミズハを助けなくていい。
そういうミズハの母イズミの心中は複雑だった。
ミズハをああしてしまったのは自分なのだから。
イズミはなぜ、ミズハにあんなにきびしかったのか、自分の半生を振り返ったのだった。
「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)の登場人物
フシ、主人公。不滅の人。
ミズハ、ハヤセの子孫。18代目当主。守護団ノッカーの半殽体。
イズミ、ミズハの母。ミズハに殺され、中身はノッカーになっている。全殽体。
ミズハの祖母、17代目当主。
トナリ、褐色の少女。ジャナンダ島で出会った。
ボン、霊能力王子。ボンボン。
ユーキ、ミズハの後輩。フシの居候先の息子。
黒いの、フシをこの世界に落とした本人。4年後人間になってすべてを忘れるという。
フェン、幽霊1、片腕の剣士。
ニクソン、幽霊2、食事泥棒。
みもり、ひろとしの妹。自殺してみもりノッカーとなっていた。フシに救われいまは本人。
「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)のあらすじ
現世のノッカーのボスは、18代目継承者であるミズハだということが判明した。
どうやって彼女を助けるか。
頭を悩ませる間もなく、ミズハの母イズミは言った。
「すくわなくていいわ」と。
イズミは自分よりノッカーに入れ替わったいまの母を選んだミズハに失望していた。
しかし、ユーキは言う。
「諦めないで!」
なにか方法があるはず。
みもりノッカーの例をあげて、ミズハに「生きたい」と思わせることができればどうにかできるはずなんだ、と主張した。
ミズハがああなってしまったわけ。
理由。
それはすべて「わたしがわるい」とイズミは言った。
育て方を間違えた。
それは一般的な意味ではない。
彼女は非凡な人生を生きてきたのだ。
なぜなら、彼女は現世では宗教となっている守護団の末裔。
がんばっても、ほめられても、それは贔屓されているだけ。
周りの目が幼心に辛かった。
宗教、すぐにでもやめてほしかった。
でも、やめてくれるはずもない。
ミズハの祖母の代。
つまり、イズミの母の代まで17代も数百年に渡り続いてきたものなのだから。
「ただのノッカーでしょ」
祖ハヤセに宿った力をイズミが侮辱すると、イズミの父は怒り、経典をなげつけ「もっとよく読みなさい!」と「次期当主を育てるのは君なんだぞ!」と喚くのだった。
けっきょく。
イズミは自分の役割を、教団の勤めを果たした。
そのことに、17代目当主のイズミの母はたいそう喜んだ。
イズミの母が死ぬと、
すぐにイズミには、教団で決めた結婚相手が現れた。
「一族の血を絶やさないために早く出産したほうがいい」
父親からすれば、イズミは継承者を当主を産み、育てるだけの器だったのだ。
限界だった。
イズミはそのまま教団をぬけだし、実家をあとにした。
なんとか生活を立て直し、夫もできた。
子どもにも恵まれた。
自分が正しいと言い聞かすためにも、きびしく育てた。
でも、幸せだった。
そんなミズハの成長を、イズミの夫も喜んでくれた。
「立派な18代目になる」
え?
そう。
恋愛結婚だと思っていた夫も、けっきょくのところ、教団の信者だったのだ。
逃げることはできない。
一生。
自分も、ミズハも。
イズミは自暴自棄になった。
そんなイズミに子どものミズハは訊いた。
「どうしたらママ」死にたくなくなる?
イズミは答えた。
「なんでも挑戦して、全部一番になって」
そうしたら幸せになれる、と。
「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)の感想と考察
数百年続いている宗教なのだから、新興宗教という扱いではないとは思うけれど
ベネット教とかもまだ現世編でも残っているんですかね?
となると、いつまでたっても新興宗教扱いなのかもしれませんね。
ただ、現世編ってヤノメの話しなのでヤノメはハヤセのホームなわけでそれなら、
新興宗教やつかいってこともなくて、意外でもなく根は深いのかもしれません。
1話から見ていると、あのハヤセがいまでは「祖」としてあがめられ
事実は、継承することで捻じ曲げる。
まあ、現実でもそういうこといろいろあるでしょうね。
だれがどこまで信じているのかはおいておいて。
ぼくら日本人で身近な話しだと、天皇陛下には人権がないみたいな話しもありますよね。
あのひとらは神の末裔(ということ)になっているので。
現人神であって人にあらず。
人でないなら人権がない。
むずかしいのは、人権が「ない」なのか
人を縛る法の「適応外」なのか、で解釈もだいぶかわりますが。
神様の子孫なんてありえない!
といってしまうのは簡単なんですけど、それこそそれは定義によりますからね。
神=x
でxがなになのかによっては、神=天皇の公式だってなりたつわけです。
なので、相手とxがなにかの前提をあわせないで
会話をしたら平行線になってしまうわけで、
xがなにか、という話し自体が、認識をあわせることは
思想が違えばほぼ不可能なので
こういう話しはすくなくとも、リアルなコミュニケーションではさけたほうがいいです。
だれも、いいきもちにはならんので。
お互いがお互いを尊重する。
それはとてもいいことです。
ただ、相手を尊重するということは、自分の思想に妥協するということ。
つまり、自分を尊重しないということ。
それはとてもストレスになります。
そうやって他人を尊重し、守護団の勤めを果たし続けたイズミ。
逃げ出して、自分で手に入れたと思った幸せも、孫悟空じゃないですが、すべては釈迦の手のひらのうえ。
そうかんじたときの絶望感たるやなかったでしょう。
そのはけ口に娘をしてしまったことは決して許されるわけではないけれど、
彼女にも救いがあることを祈っています。
「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)のまとめ
今回は、週刊少年マガジンで連載中「不滅のあなたへ」141話:かれらのいえ(2)のネタバレをまとめました!
ぜひ、マンガでも読んでみてくださいね!
マンガを読んだ上でのコメントや、考察お待ちしてます!