【Enshrouded~霧の王国~】Steamで話題のサバイバル建築アクションRPGを徹底紹介|世界観・システム・評価・注意点
Enshrouded~霧の王国~は、ドイツ・フランクフルトのスタジオKeen Games GmbHが開発・販売する、サバイバル・クラフト・アクションRPGです。2024年1月24日にSteamで早期アクセスを開始し、2026年8月30日時点で10万件を超えるユーザーレビューを集め、評価ラベルは「非常に好評」を維持しています。
舞台は、滅びた王国エンバーベール(Embervale)。禁じられた力を追い求めた者たちが世界を破滅へ導き、大地はシュラウド(the Shroud)と呼ばれる霧に呑み込まれました。廃墟の奥に眠るのは、魔法と破滅、そして贖いの物語。プレイヤーはこの世界に残された者として、古のフレイム(the ancient Flame)を呼び覚まし、失われた文明の痕跡をたどっていきます。
本記事では、Steamストアページと公式サイトの情報を軸に、『Enshrouded~霧の王国~』の世界観、ゲームシステム、早期アクセス中に重ねられてきたアップデート、Steamでの評価、そして購入前に押さえておきたい注意点まで整理して紹介します。
一言で言うと:ボクセル建築で地形ごと自由に作り替えられる拠点づくりと、回避・パリィ・魔法を組み合わせた三人称アクション戦闘を、広大なファンタジーのオープンワールドで融合させた作品。最大16人の協力プレイに対応し、ソロでも腰を据えて遊べる設計になっています。
作品概要|基本情報
まずは、Steamストアページで確認できる基本情報を整理します。価格・発売日・対応言語は2026年8月30日時点で取得した内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Enshrouded~霧の王国~(英題:Enshrouded) |
| 開発 | Keen Games GmbH(ドイツ・フランクフルト、2005年設立) |
| 販売 | Keen Games GmbH(同社にとって初の自社パブリッシング作品) |
| 早期アクセス開始日 | 2024年1月24日 |
| 価格 | 3,400円(2026年8月30日時点の通常価格。セール適用なし) |
| ジャンル | アクション/アドベンチャー/インディー/RPG/早期アクセス |
| 視点 | 三人称視点 |
| プラットフォーム | PC(Windows)。Steam版の最低要件はWindows 10(64ビット)。macOS/Linuxのネイティブ版はなし |
| マルチプレイ | 最大16人のオンライン協力プレイに対応 |
| 日本語対応 | インターフェイス(テキスト)対応。Steamの言語表では字幕・フル音声の対応表示なし |
| 対応言語(全15言語) | 英語/フランス語/イタリア語/ドイツ語/スペイン語(スペイン)/日本語/韓国語/ポーランド語/ポルトガル語(ブラジル)/ロシア語/中国語(簡体字)/中国語(繁体字)/トルコ語/ウクライナ語/タイ語 |
| Steamストア | store.steampowered.com/app/1203620/ |
開発元のKeen Gamesは2005年設立の中規模スタジオで、公式サイトのAboutページにはチームメンバー75人と記載されています。過去には同じくボクセル表現を用いたアクションRPG『Portal Knights』を手がけており、本作はその系譜上にある作品といえます。
世界観・ストーリー|滅びた王国エンバーベールと霧「シュラウド」
公式の説明によれば、舞台となるのは失われた王国エンバーベール(Embervale)。禁じられた力を追い求めた者たちが、この世界を滅びへと導いたとされています。その結果として大地に広がったのが、シュラウドと呼ばれる霧です。
シュラウドは単なる背景設定ではなく、ゲームの構造そのものに関わる存在です。Keen Gamesの公式説明では、触れた生命を蝕み変質させるものとして描かれ、その内側には変異した敵や危険が潜んでいます。プレイヤーは地上で装備と力を蓄えたうえで、シュラウドに覆われた領域の奥へと踏み込んでいくことになります。
プレイヤーが操るのは、古代文明に残された最後の希望として目覚める存在Flameborn(公式日本語表記:フレームボーン)です。性別や職業が固定された特定の人物ではなく、プレイヤー自身が戦闘スタイルを組み立てていくアバターとして設計されています。物語上の目的は、シュラウドに抗う力である古のフレイムを呼び覚まし、この世界に再び希望の光を取り戻すこと。
多彩なバイオーム
エンバーベールは複数のバイオームで構成されており、Steamストアの説明文では、燃え盛る灼熱の荒地キンドルウェイスト(Kindlewastes)から、深い闇に包まれた森レベルウッド(The Revelwood)までが挙げられています。早期アクセス期間中のアップデートでは、雪山地域のアルバネーヴェ・サミッツ(Albaneve Summits)や、水を主題としたヴェイルウォーター・ベイスン(Veilwater Basin)などが追加され、探索範囲は継続的に広がってきました。
ストーリーの伝え方:本作の物語は、廃墟に残された痕跡や忘れられた神話を旅の中で拾い集めていく形式で語られます。ムービーで筋を追わせるタイプではないため、探索の過程そのものが物語体験になる設計です。この点は好みが分かれる部分でもあり、後述するレビュー評価の項目でも触れられています。
ゲームシステム|サバイバル・建築・アクションRPGの融合
公式FAQで本作は「協力型サバイバル・クラフト・アクションRPG」と定義されています。オープンワールドの探索、資源収集とクラフト、装備強化、アクションRPG的な戦闘、そして拠点建築という複数の柱が、ひとつのループとして噛み合っている点が特徴です。
ボクセル建築|地形そのものを作り替える
本作でもっとも特徴的なのが建築システムです。公式説明では「強力なボクセル建築ツール」と表現されており、壁や階段といったパーツを置くだけでなく、地形自体を掘削・整形できます。荒れ果てた大地に大規模な建造物を築き、細部まで自由にカスタマイズしていくことが可能です。
建築は見た目だけの要素ではありません。世界の各地で救出したNPCを拠点に迎え入れることで工房が開放され、より上位の装備を製作する手段が広がっていきます。つまり拠点を育てることが、そのままキャラクターの強化に直結する構造になっています。
戦闘とスキルツリー|3つの方向性を自由に混ぜる
戦闘は三人称視点のアクションで、回避・パリィ・武器攻撃・スキル・魔法を組み合わせて戦います。公式ではウィザード/レンジャー/ウォリアーという3つの方向性が示されていますが、これは固定クラスではなく、公式FAQが「巨大でオープンなスキルツリー」と表現するとおり、剣・盾・杖・弓といった系統を自由に伸ばして自分だけのスタイルを組めます。
伝説級の武器や防具をクラフトし、アップグレードを重ねていくことで、シュラウドの奥深くに待ち受ける凶悪なボスに挑めるだけの力が手に入ります。装備収集とビルド構築の幅は、レビューでも評価されているポイントのひとつです。
探索と移動
広大なマップの移動には、グライダーやグラップリングフックといった移動手段が用意されています。地形を掘って進むこともできるため、ルートが一本道に制限されにくく、高低差のある地形を自分なりの方法で攻略していく自由度があります。
協力プレイ
最大16人のマルチプレイに対応しており、仲間と共に探索を進め、拠点を築きながらシュラウドの軍勢に立ち向かうことができます。もちろんソロでのプレイにも対応しており、一人で腰を据えて拠点づくりに没頭するスタイルも成立します。
コアループのまとめ:探索して素材とレシピを見つける → 拠点を拡張しNPCを迎えて工房を増やす → より強い装備をクラフトする → シュラウドのより深い領域に挑む。この循環がテンポよく回るように設計されており、「次の目標が常に見えている」という手触りが本作の中毒性を支えています。
早期アクセスの歩み|8つの大型アップデート
本作は2024年1月の早期アクセス開始以降、名称付きの大型アップデートを重ねてきました。以下はSteam公式ニュースで確認できる主要アップデートの一覧です。
| アップデート | 配信日 | 主な追加要素 |
|---|---|---|
| Update 1「Hollow Halls」 | 2024年3月26日 | 大規模ダンジョン「Hollow Halls」、新たな敵・戦利品、建築素材の追加 |
| Update 2「Melodies of the Mire」 | 2024年6月5日 | 湿地エリア「Blackmire」、NPC「Bard」、演奏可能な楽器、新武器・素材 |
| Update 3「Back to the Shroud」 | 2024年7月29日 | 敵の強さや資源量などを調整できる難易度・ゲームプレイ設定を導入 |
| Update 4「Souls of the Frozen Frontier」 | 2024年11月5日 | 雪山地域「Albaneve Summits」、レベル上限35、低温・凍結システム、ペットや家畜 |
| Update 5「Pact of the Flame」 | 2025年1月28日 | テキスト・ボイスチャット、エモート、一人称建築カメラ、多数の建築装飾品 |
| Update 6「Thralls of Twilight」 | 2025年5月13日 | シュラウドと夜間探索を中心とした新しい敵・遭遇・ロケーション、装備追加 |
| Update 7「Wake of the Water」 | 2025年11月10日 | 動的にシミュレートされる水、新地域「Veilwater Basin」、レベル上限45 |
| Update 8「Forging the Path」 | 2026年4月21日 | 戦闘の大幅なオーバーホール、スキルツリー刷新、Adventure Sharing |
特に注目すべきは、Update 7で導入された動的な水のシミュレーションと、Update 8での戦闘オーバーホールです。前者は動的にシミュレートされる水を導入し、新地域ヴェイルウォーター・ベイスンの追加に加えて既存バイオームにも湖や池を配置した大規模な更新でした。後者は長らく賛否の分かれていた戦闘まわりに正面から手を入れたものです。早期アクセス中に土台部分をここまで作り変えてきた点に、開発の姿勢が表れています。
正式版1.0のリリース予定
Steamストアページには、早期アクセス終了予定日として2026年10月15日が掲載されています。Keen Gamesの公式告知でも、同日にSteamでの早期アクセスを終了し正式版へ移行するとされており、2026年8月30日時点ではまだ早期アクセス期間中という位置づけです。
正式版に向けて開発元が公式に挙げている拡張内容は、新バイオーム・敵・ロケーション、クラフト資源とレシピの追加、装備・武器の上位段階、スキルツリーへのスキル追加、家具・建築素材の拡充、そしてコミュニティのフィードバックに基づく機能改善です。
家庭用機版について:PlayStation 5版は、PlayStation公式ストアの掲載によれば2026年10月15日発売予定です。ただし同ストアではPS5版のオンラインプレイ人数が最大8人と記載されており、PC版の最大16人とは条件が異なります。Xbox Series X|S版は、Keen Gamesが2027年春の発売を目標としていると告知コメントで回答していますが、確定日は未発表です。
見どころ・魅力
数あるサバイバルクラフト作品のなかで、本作が支持を集めている理由を整理すると、次のような点が挙げられます。
- 建築の自由度:ボクセル単位の編集と建築プリセットを併用でき、地形の掘削・整形まで含めて自分の理想の拠点を形にできる
- 拠点と強化の一体化:NPCを迎え入れて工房を開放するという設計により、建築が単なる自己満足で終わらず、装備強化に直結する
- 探索の密度:手作りの広いマップに廃墟や隠された宝が配置され、グライダーやグラップリングフックで高低差を自由に攻略できる
- ビルドの幅:戦士・レンジャー・魔法使いの各系統を混ぜられるオープンなスキルツリーで、自分の遊び方に合わせた育成ができる
- 遊びやすいサバイバル要素:空腹などの要素が即座に死に直結する厳しい仕様ではなく、強化のための仕組みとして機能している
- 協力プレイの懐の深さ:最大16人という枠のおかげで、探索・戦闘・大規模建築を役割分担して遊べる
- 継続的なアップデート:早期アクセス開始から2年半以上にわたり、名称付きの大型アップデートが定期的に配信されている
Steamでの評価
2026年8月30日時点のSteamストアページで確認できるレビュー集計は、以下のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 評価ラベル | 非常に好評 |
| 総レビュー数 | 104,724件 |
| 好評レビュー | 89,860件 |
| 不評レビュー | 14,864件 |
| 好評率 | 約85.8パーセント(上記件数から算出) |
10万件を超えるレビュー数は、インディーレーベルの早期アクセス作品としては相当な規模です。また、データ取得時点のSteamトップセラーランキングでは30位に位置しており、早期アクセス開始から2年半を経てなお売れ続けていることが分かります。正式版リリースが近づいていることも、この動きに影響していると考えられます。
メディア・レビューで語られる長所と短所
ここからはSteamの集計値ではなく、ゲームメディアのレビューやプレイヤーの声で言及される定性的な傾向を紹介します。集計に基づく順位付けではないため、あくまで「こうした指摘が見られる」という参考としてお読みください。
評価されている点
- 建築システム:Rock Paper Shotgunはサバイバルジャンルでも屈指の建築システムとして評価しています
- 世界の美しさ:バイオームごとの景観、遠景、廃墟や村のロケーション、昼夜の雰囲気が高く評価されています
- 探索の楽しさ:寄り道や隠し要素の密度、自由な移動手段による攻略ルートの多様さ
- 協力プレイとの相性:ソロでも遊べる一方、友人と遊ぶとさらに楽しいという論調が目立ちます
指摘されている点
- 戦闘:ロックオンカメラ、回避、パリィ、スタミナ消費の噛み合いに対する不満や、近接武器の個性の弱さを挙げる声があります。Update 8ではこの領域に大きく手が入りました
- 物語の伝わり方:物語の多くがメモやログで説明されるため、感情的な牽引力が弱いという指摘があります
- 反復作業:素材集めから精錬・クラフトまでの連鎖が長く、終盤に作業感が出るという声
- 技術面:PC構成によってフレームレート低下やクラッシュが報告されており、特に初期版で顕著だったとされています。開発元も最適化を正式版の課題として公表しています
- 難易度:Valheimなど同ジャンルの他作品と比べて易しめだという指摘があります。ただしUpdate 3以降は難易度設定を細かくカスタマイズできます
総じて、「建築と探索はジャンルでも上位、戦闘・物語・技術的完成度は発展途上」という総評に落ち着くレビューが多い印象です。
こんな人におすすめ
向いているプレイヤー:
・拠点づくりや建築に時間を溶かすのが好きな方(本作の建築自由度は特に評価が高い部分です)
・広いファンタジー世界を自分のペースで探索したい方
・厳しすぎないサバイバル要素で、じっくり遊べる作品を探している方
・剣・弓・魔法を自由に混ぜてビルドを組むのが好きな方
・友人と長期間続けられる協力プレイ作品を探している方
・『Valheim』『Minecraft』『Portal Knights』といった作品を楽しめた方
逆に、緻密に調整されたソウルライク級のアクション戦闘そのものを目当てにする方や、ムービーで語られる濃密なシナリオ体験を求める方には、期待とのずれが生じる可能性があります。
購入前に知っておきたい注意点
確認しておきたいポイント:
・2026年8月30日時点で早期アクセス中の作品です。Steamストアには早期アクセス終了予定日として2026年10月15日が掲載されており、正式版移行に伴って仕様や価格が変わる可能性があります(Steamの早期アクセス説明には正式版移行時の値上げ方針が記載されています)
・PC(Windows)専用です。Steam版の最低要件はWindows 10(64ビット)で、macOS/Linuxのネイティブ版はありません。Steam Deckでの動作可否については、購入前に必ずSteamストアページの互換性表示をご確認ください
・日本語はインターフェイス(テキスト)に対応しています。Steamの言語表で全15言語に付いているのはインターフェイスのチェックのみで、字幕・フル音声の対応表示はありません
・PC環境によってはパフォーマンス面の不安定さが報告されています。大型拠点を建てた際の負荷も指摘されているため、推奨環境の確認をおすすめします
・価格は地域・セール・正式版移行によって変動します。3,400円は2026年8月30日時点の日本向け通常価格です
類似作品
本作を紹介する記事やレビューでは、以下のような作品が比較対象として挙げられます。それぞれ本作と重なる部分が異なるため、どの要素に惹かれているかで次に遊ぶ作品を選ぶとよいでしょう。
| タイトル | 重なる要素 |
|---|---|
| Valheim | もっとも頻繁に比較される作品。協力型サバイバル、ボス撃破による進行、クラフトと拠点建築という構造が近い |
| Minecraft | ボクセルによる地形掘削とブロック単位の編集 |
| The Legend of Zelda: Breath of the Wild | グライダー、スタミナ制、高低差のある地形の自由な探索 |
| Dark Souls/Elden Ring | ロックオン、回避、パリィ、スタミナを用いる三人称アクション戦闘のトーン |
| Conan Exiles | 大規模建築とNPCを含むオープンワールドサバイバル |
| V Rising | 拠点建築とアクション戦闘、装備による進行 |
| Palworld | 同時期に登場したオープンワールドサバイバルクラフト作品として並べられることが多い |
| Portal Knights | 同じKeen Gamesの過去作。ボクセル建築とアクションRPGという設計上の直接の系譜 |
まとめ
- タイトル:Enshrouded~霧の王国~(英題:Enshrouded)
- 開発・販売:Keen Games GmbH(ドイツ・フランクフルト、2005年設立)
- 早期アクセス開始:2024年1月24日。2026年8月30日時点でも早期アクセス中
- 正式版:Steamストアに早期アクセス終了予定日として2026年10月15日を掲載
- 価格:3,400円(2026年8月30日時点の通常価格)
- ジャンル:協力型サバイバル・クラフト・アクションRPG(三人称視点)
- プラットフォーム:PC(Windows 10 64ビット以上)。PS5版は2026年10月15日発売予定(PlayStation公式ストア掲載)、Xbox Series X|S版は2027年春が目標
- 日本語対応:インターフェイス(テキスト)対応。Steamの言語表では字幕・フル音声の対応表示なし
- マルチプレイ:PC版は最大16人の協力プレイ(PS5版はPlayStation公式ストア記載で最大8人)
- Steam評価:「非常に好評」/総レビュー104,724件(好評89,860件・不評14,864件)
- 強み:地形編集まで含むボクセル建築、広大な世界の探索、自由なビルド構築、継続的な大型アップデート
- 留意点:戦闘・物語・最適化については発展途上との指摘があり、早期アクセス作品である点
滅びた王国エンバーベールを覆う霧の下で、失われた文明の痕跡をたどりながら、自分の手で拠点を築き上げていく――。『Enshrouded~霧の王国~』は、建築の自由度と探索の広がりという2本の柱で、10万件を超えるレビューと「非常に好評」の評価を積み上げてきた作品です。2年半にわたる早期アクセスの集大成となる正式版のリリース予定日が視野に入ってきた今は、この霧に覆われた世界へ足を踏み入れるのに悪くないタイミングといえるでしょう。








