最新話ネタバレ

最新話ネタバレ「なれの果ての僕ら」61話:沈黙

週刊少年マガジンで連載中「なれの果ての僕ら」61話:沈黙のあらすじをネタバレ解説します。

前回のあらすじ

ネズと月岡はそれぞれ、ネズが発見したウソつきーー未来殺しの犯人について語る。
そして、それは坂本の死が関係していた。
坂本はみきおの共犯者だったのだ。
それをたまたま知ってしまった未来殺しの犯人は、
そこから正義感と責任感に後押しされ、悲劇を引き起こしてしまったのだった。

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「なれの果ての僕ら」61話:沈黙のネタバレ解説

ここからは、結末、登場人物、あらすじ、感想と考察、まとめの順番「なれの果ての僕ら」61話:沈黙の解説をします。
時間がない人は、結末だけ読んでもらえれば、次回に置いてかれずにすみますよ!
あらすじを読む際は、ぜひ、登場人物を一読して、イメージ膨らませてから読んでもらえるとうれしいです。

「なれの果ての僕ら」61話:沈黙の結末

嘘つきは、早乙女だと判明した。
しかし、早乙女は犯人ではないようであった。
銃で脅されても黙秘を続ける早乙女。
ネズがとうとう銃で早乙女を殺そうとしたとき、
犯人は自ら名乗り出るのだった。

「なれの果ての僕ら」61話:沈黙の登場人物

残り17人。
あと2人が・・・ぬ。

死者候補

出席番号:名前、特徴
2:雨宮鈴子、元いじめられっこ。垢抜けた。
3:安藤いろは、おさげのメガネ。
5:犬飼陽一、野球部。ボウズ。
6:及川龍雄、ぬぼっとしてる。
8:梶原絃、美少年。
11:黒田大輝、坊や。
13:早乙女菊也、オラついてる。いいやつ。
17橘公平、委員長。メガネ。
22:葉月依利奈、元長谷部の恋人。気丈。
23:水野カイト、先生LOVE。
25:山口茉莉花、毒女。

事件解決後生存確認者

出席番号:名前、特徴
7:小山内彩、元いじめっこ。
10:倉本由美、元いじめっこ。
15:真田透、主人公。ネズ。正義感がこの実験で歪んでしまった。
20:月岡小紅、黒髪ロング。根暗。
24:溝口隼也人、気弱なおちびさん。

その他

夢崎亜夜子、首謀者みきおの母。サイコパスな心理学者。
桜庭橋子、先生。三十路独身。

「なれの果ての僕ら」61話:沈黙のあらすじ

ウソつきの正体

未来殺し
坂本殺し

ふたつの殺人事件はつながっていた。

記者のインタビューに答える倉本は言う。

「坂本の死体が屋上から動かされた事実」
「誰ならその作業が可能だったか」

そこから真相にたどり着くはずができたはず、と悔しがる。

なぜなら、事実は違ったから。

ネズが銃を向けたことで、真実は、みんなの前にひきずりだされた。

そして、銃を向けた人物とは・・・

早乙女だった。

水野は汗をかき、取り乱す。
「なんで早乙女が!」
それとは対照的に、委員長の橘は冷静だった。
「矛盾してたからな」

矛盾。
橘が指摘した内容はこうだ。

アリバイの矛盾

水野の証言
9:30に早乙女班と葉月班合流
|①20分間
9:50に早乙女、ネズ班と合流

①の間、
 水野・犬飼・溝口は東校舎
 水野単独で西校舎へ戻った。
 早乙女・葉月は調理実習室
 →調理実習室前で早乙女は見張り「誰もみてない」

つまり、早乙女は言葉どおりなら、戻った水野を見ているはずなんだ、と。

早乙女の意外な行動

「屋上で未来を殺したのか、早乙女!」
ネズは睨む視線に力を込める。

水野は眉間にシワを寄せる。
犬飼は、「なんとか言えよ!」と早乙女を攻める。

そのなか、早乙女が取った行動は。

ドカ。

「何もいえることはねえよ」
あぐらをかいて、床に座ったのだった。

その様子にネズは
「自白ととらえていいんだな?」
と、仇を撃つために銃を構え直す。

「永久にお別れだ、早乙女」

未来殺しの犯人

場面は、変わって。
倉本と、記者の会話は続いていた。
会話の内容は、坂本殺しについて。

なぜ坂本の死体が屋上から下へ移動したか。
→屋上に行かせないため

だれなら可能だったか
→力の強い男 or 複数人(坂本は中肉中背の男だから女1人には無理だから)

そして

なぜ頭部がつぶされたのか。

その答えはもうすぐ明らかになる。

なぜなら、犯人が自ら名乗り出たからだ。

早乙女を殺そうとした、ネズを止めるために。

「なれの果ての僕ら」61話:沈黙の感想と考察

59話時点で予想していた2点については、どちらもあたっていたようです!

ウソつきは早乙女

東校舎へ行った三人の内水野は、西校舎へ帰ってきていたからです。
なので、早乙女が証言通り、廊下で見張りをしていたなら、
必ず、水野を目撃していたはずで、
「誰も通らなかった」にはならないはずです。

よって、早乙女は嘘をついています。

嘘つきが犯人とは限らない

しかし、ここで早合点してはいけないのは、嘘つきが必ずしも犯人とは限りません。
なにか理由があって、ミステリーでよくあるパターンだと、
誰かをかばって、嘘を付くということがあります。
たとえば、屍人荘の殺人でいえば、主人公は目撃証言についてやはり、早乙女のような嘘をついています。

それでは、未来殺しは誰なのか?
について考察したいと思います。

未来殺しの犯人

水野説

判定:白(犯人ではない)
水野は、後半一貫してあやしい行動を取っています。
たとえば、ネズが犯人を殺すといえば、必死に自然死を訴えたりと。
そして、早乙女が嘘つきである=証言が役に立たないことを考えれば、
西校舎へ向かったあと、水野のアリバイもないことになります。
しかし、水野は犯人ではないと考えます。
理由は、水野には、心理描写があること。
心理描写から、水野が何を考えているかが読み取れ、それは犯人であれば思うような内容ではないからです。
また、未来が死んでいて、みんながその事実を知らない間も、至って冷静な心理状況にありました。

ただ、なぜあそこまで、ネズに殺人させたくない!というモチベーションで
活動していたかと考えると、それは早乙女と同じなのかもしれません。

それとは、「犯人を知っている」ということです。

西校舎へ向かった際に、目撃してしまったのかもしれません。
犯人が犯人であるとわかるものを、あるいはその現場を。

葉月説

判定:灰(犯人の可能性がたかい)
葉月が犯人である可能性が高いと考えています。
ただ、動機(ホワイダニット)がどうにもわからないです。

単純に銃を渡すように迫った結果、殺す気はなかったが
未来が「死んでしまった」のかもしれませんが。
葉月を犯人として考える理由はけっこうな数あります。
9点ありました。

葉月である理由は以下のように考えます。
正義感がつよい
早乙女、水野が守るに足る人物であること
早乙女の証言は役に立たない
犬飼の証言に矛盾その2
黙秘、促し、便乗
心理描写がない
リアクションが不自然
女性であるため、銃の隠し場所がある

正義感がつよい
これについてはいうまでもありません。
小学生のときにも、先生にひとり立ち向かった、なんてエピソードが添えられるくらいです。
そして、正義感がつよい、つよすぎた、は60話の月岡の発言からも見て取れます。
そして、こうも言います。
「すごい度胸ですよね」「未来も・・・そうでしたけれど」「私とはまるで大違い・・・」
この発言から、正義感のある、女性と考えられます。
月岡からみて、自分と比べて度胸を図るのであれば、異性であり、そしてたとえば
早乙女のように屈強な男ではないはずです。
比べる対象としては、女性が相応だとおもいます。

早乙女、水野が守るに足る人物であること

内海八重/講談社

しかし、そうなると問題が生じます。
葉月ひとりでは、死体を運べないということです。
となれば、手伝った人間がいるはずです。
当日5-1で一緒だった人物の中に。
となれば、候補は
小山内
溝口
早乙女
水野
になります。
小山内、溝口は無理です。
小心者です。

なにかあれば、すぐに取り乱しているとおもいます。

他にいるのは、早乙女と水野。
奇しくも未来、自然死論者であり、ネズが銃をもったあと、
必死に、抵抗をしめしたふたりでした。
このふたりはアリバイ証言の信憑性が薄いという共通点もあります。

早乙女の証言は役に立たない

内海八重/講談社

早乙女は嘘つきでした。
早乙女が嘘つきであるとしたら、アリバイ証明ができなくなった人物が、実はもう2人います。

それは水野と葉月です。

水野の場合、西校舎の廊下と女子トイレにいたことを証明してくれる人物はいなくなったため、屋上にいくこともできました。

それだけではありません。
葉月は調理教室にいた、という早乙女の証言も効果をなくしたことになります。
つまり、葉月も屋上へ向かうことが出来ました。

犬飼の証言に矛盾その2

内海八重/講談社

早乙女の証言は無効として。
それ以外に、違和感があるのが犬飼の証言です。
犬飼の証言からネズは、早乙女が嘘つきであることを突き止めました。
しかし、それ以外にも違和感がある発言があります。
「月明かりで、意外によく見えた」「人がいればわかった」
と言っています。
もし、調理実習室に葉月がいれば、見えてなければいけないはずです。
しかし、犬飼はだれもみていません。

黙秘、促し、便乗
葉月は、基本的にこのスタイルを貫いています。
このスタイルはどういう場合に有効かといえば、みんな大好き?人狼ゲームで、
人狼であった場合です。

自分を暴かれたくなければ黙る。
これが一番であることは間違いありません。
口は災いのもと。

情報をなにかしらでも与えることで、ヒントとなりかねないから。

そこで、うまい人狼は前述したテクニックを利用します。

まず、黙秘。
理由は前に話したとおりです。

これが基本。

ただ、ずっと黙っているとあやしいですよね?
なので、自分の主体性をはっきりさせず、発言する方法が、促しと便乗なんです。

発言の主体を他人にするために、だれかになにかを促し、それに便乗するんです。
たとえば、葉月は、自分から「この実験を乗っ取ろうとしている人がいる」とはいわず、
それを水野に言わせようとしました。

内海八重/講談社

そして、第三者説でも、委員長に口火を切らせ、
判断はネズにさせようとしました。

内海八重/講談社

心理描写がない
これは水野が犯人ではないという根拠の別視点になります。
これはメタ的なことなので、微妙なんですが、ミステリーなどではフェア・アンフェア問題があって
「嘘」を書いてはいけないということになっています。
で、嘘となりやすいことといえば、
小説の場合、葉月は怒った! と書いて、実は怒ってなかった、という場合「嘘」になり、ミステリー警察読者に起こられます。

で、どうするかといえば、怒ってないけれど、怒っている様子だったら
葉月は怒っているようだった。 のような記述になります。
視点人物から見て、  怒っているように「みえた」ということですよね。

これは見え方の話ですが、
これが、内心になるとなかなかむずかしいです。

小説では、複数の登場人物の内面を同時に描くことは基本ないので、
あまりきになることもありませんが、マンガは同時に同じページで書きますよね。

となると、逆に内面が「なぜかかれないのか」という問題がでてきます。

葉月は問題の事件以降、まったく内面の記述がありません。

リアクションが不自然
内面の記述がないだけでなく、リアクションも不自然です。
たとえば、「未来がいない(いるはずだったのに)」と安藤がいうシーンで、このリアクションです。

内海八重/講談社

そして、第三者犯人説がでたときの、リアクション。

明らかに、ネズの出方を伺っています。

女性であるため、銃の隠し場所がある
最後に、女性であるから隠し場所がある、という点。
これは、前に「援交探偵」の話も含めて、上段でいろいろな女性だけの隠し場所について語りましたが、
まあ、水野が先生のおっぱいにふれるという話もありましたしね。
ただ、今回、また女性なら隠せるということが暗に提示されているシーンがありました。
それは、安藤と倉本が消防車を呼んだシーンです。

内海八重/講談社

これだけのペットボトルも含めて、かくしておけるなら、小径の銃なら間違いなく隠せますね。

以上から、葉月が犯人なのではないかと考えています。

及川説

判定:叙述トリックならおもしろい
マンガで叙述トリックはむずかしいです。
なぜなら、視点が神視点だから。
たとえば、読みやすい叙述トリックものでいえば、ミステリーではないですけど、赤川次郎と同じミステリー風のヒューマンドラマである伊坂幸太郎のアヒルと鴨のコインロッカーがあげられます。
あれは、Aさんが実はBさんだったというやつです。
わかりにくいのでもうちょい補足すると、
太郎さんが過去編にでてきます。
現代編にも太郎さんがでてきます。
ただ、過去編で太郎さんと呼ばれていた人物と現代編で太郎さんと呼ばれている人物は別人で、
過去編のマイケルさんが、太郎さんに憧れて、太郎さんの真似をしていて、太郎と名乗っているため
現代編の登場人物たちは、マイケルさんのことを「太郎さん」と呼んでいる、というわけです。
*名前は仮です

これを映像でやろうとすると、過去も現代も太郎は、過去の太郎を演じてた俳優が演じて、
種明かし後に突然、太郎がマイケルの俳優にかわるっていう、謎仕様でした。

これは「嘘」意外のなんでもないですよね。

で、これについてはなんで及川なのかですが、
ネズは「D班は早乙女が突入するまで、長谷部の支配下にあったため除外」と言っています。
が、読み直すと、おかしな点があります。

教室を移している絵の中では、及川が一度も映ってないんです!
「おいおい、長谷部が殴られた時に、リアクションしてるぜ」
と、読み直した人はおもうかもしれません。

が、このシーン以外及川はいません。
そして、及川の背景は、教室ではありません。

つまり、屋上で「やってしまった・・・」と恐怖している及川が、
このシーンに書き込まれているだけかもしれないです。
ただ、早乙女と長谷部のやり取りの中に割り込むように挿入されているため、
同じ場所にいると「錯覚」してしまうだけで。

内海八重/講談社

そのあとも、みきおの教室にやってきたのは一番おそい
妙にネズよりの発言をする
など、あやしい点はいくつか見られます。

と、そんな仕掛けもおもしろいなあ、とおもっている次第ですが
これは「ない」とおもいます。

理由は、
早乙女と水野が守るに足る人物ではない
正義感がある人物ではない
そもそも、6-2(D班)から屋上へ移動するのは経路的に無理がある
もし及川だとしたら、先生は知っていて見逃していることとなる

です。

どうようの理由で桜庭(先生)が犯人ということもないでしょう。
桜庭の場合、足の負傷もありますし。

犯人の動機について妄想してみる

動機がわからん!
と投げ捨てたのですが、これは証拠でもなんでもなくて、妄想というか話を考えたらこんな筋かなってものになります。

前提

未来が生きていることを3人は知っていた。
知っていたのは、葉月、安藤、雨宮である。
葉月は時計をもっていて、正確に時間がわかった。

葉月は未来を屋上へ呼んだ

みきお殺害について、未来と決定した会話をしているなか、(そこについては詳細描かれてないので、たぶん、最終回までの間のどこかで回想はいるんじゃないかと)、安藤と雨宮に聞かれないように、葉月は、未来に終わったら屋上へ来るように話を持ちかけた。

合流のタイミングは時間で示し合わせた。

この場合、
みきおの言う「乗っ取り犯」が未来だと葉月が考えていて、
考え直すよう会話をし、口論の末、殺害。
あるいは、口論もせず、どついて殺害。

死因が内蔵破裂ということなので、
最初から殺す目的で、屋上へ呼んでいて、凶器はみんなの指紋がついていても不自然でなく、
元々の死因として考えられている消火器を使用した。

葉月が未来に屋上へ呼ばれた

みきお殺害について、未来と決定した会話をしているなか、(そこについては詳細描かれてないので、たぶん、最終回までの間のどこかで回想はいるんじゃないかと)、安藤と雨宮に聞かれないように、未来は、葉月に終わったら屋上へ来るように話を持ちかけた。

合流のタイミングは時間で示し合わせた。

この場合、かんがえられることといえば、
坂本殺しの証拠を未来に見つけられていたということ。
死因が内蔵破裂ということなので、
最初から殺す目的で、屋上へ呼んでいて、凶器はみんなの指紋がついていても不自然でなく、
元々の死因として考えられている消火器を使用した。

乗っ取り犯が未来とネズだったかもしれないというストーリーも?

そもそもネズと未来は示し合わせて、みきおを殺し乗っ取るつもりだった。
そのため各々が動いていた。
だから、ネズは銃を発見したとき、隠していた。
最初からそうするつもりだったから。

そして、未来は未来で別の銃を持ち、
ボニー&クライドのようにふたりで、事態を乗っ取るつもりだった。

以下同文。

ただ、この場合、そもそものネズと未来が乗っ取ろうとしていた動機はわからない。
過去になにかあった?
情報がなく、あくまで妄想の域をでない。

「なれの果ての僕ら」61話:沈黙のまとめ

今回は、週刊少年マガジンで連載中「なれの果ての僕ら」61話:沈黙のネタバレをまとめました!
ぜひ、マンガでも読んでみてくださいね!
マンガを読んだ上でのコメントや、考察お待ちしてます!

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