- 10分程度で、1時間ドラマのウィッチャー3話の内容を振り返ることができます。
- また、劇中だけでは描かれていない情報を知ることができます。
- そして、それら情報を踏まえた考察を得ることができます。
ウィッチャー3話の結末をネタバレ
Netflixドラマ版ウィッチャーシーズン1第3話の結末をまとめます。
第3話の舞台になった地図
ゲラルト視点:テメリア(放浪)
シリラ王女視点:ブロキロン(北へ逃亡)
世界地図と全話の地図まとめはここから
ゲラルト視点の3話結末
ストレガの呪いを解くことに成功します。
イェネファー視点の3話結末
エイダーンの王付き魔法使いになります。
シリラ視点の3話結末
ダーラと別れひとりブロキロンの森へ足を踏み入れます。
ウィッチャー3話のあらすじをネタバレ
Netflixドラマ版ウィッチャーシーズン1第3話のあらすじをまとめます。
ゲラルト視点の3話あらすじ
Netflixドラマ版ウィッチャーシーズン1第3話のゲラルト視点のあらすじをまとめます。
起:テメリアの怪物
娼館を無賃滞在で追い出される。
支払いをするために、テメリアへクエスト受注に向かう。
怪物と臆病な王たちの領土、テメリアにつくと鉱夫がストライキを画策していた。
鉱夫「鉱夫が次々と怪物に殺されているが、国は何もしてくれない」
ゲラルトが怪物退治を引き受けようとするが、騎士たちが現れ、騎士たちを指揮する男が、その場をいさめる。
「テメリアはウィッチャーにうんざりしている」と騎士長に国境まで追い出されるゲラルト。
しかし、騎士たちは次々に落馬した。
トリス・メリゴールドがゲラルトを助けるために眠りの魔法をかけたのだ。
承:怪物の正体
トリス・メリゴールドは怪物退治ではなく、怪物の救済をゲラルトへ依頼した。
怪物の正体は、テメリアの王女だったのだ。
ゲラルトはトリスと一緒に王に詰問する。
「なぜ、結婚しない。なぜ世継ぎを作らない?」
テメリア王フォルテストは、妹のアダ王女と不適切な関係の結果、できた子どもが怪物ストリガだとわかった。
王にテメリアから出ていくよう言われたが、ゲラルトとトリスは城で真実を調査する。
ゲラルトは王女の寝室で、ウィッチャーセンス(ゲラルトむずむず)を使いあることに気づく。
騎士長を問い詰めるゲラルトとトリス。
ゲラルトがゲラルトむずむず(ウィッチャーセンス)で気づいたことは、匂いだった。
ゲラルトは、匂いから騎士長がアダ王女に対して不適切な行為を強いていたことを知ったのだ。
騎士長は、その関係に愛があったと主張し、それを台無しにしたのが、テメリアの王フォルテストであると。
だから、魔法使いの協力を得て、フォルテストに呪いをかけたつもりが、アダ王女に呪いがかかってしまい、殺してしまった、そんなつもりはなかった、と。
ゲラルトは、殴り、騎士長を黙らせるのでした。
転:王女救済
ストレガの住処でゲラルトを待っていたのは、テメリア王フォルテストだった。
娘(アダ王女との間の)を助けられるか、とフォルテスト王がゲラルトに聞くと、「わからない」とゲラルトは答える。
怪物を言われる王女を助けにいくのははじめてじゃない、とレンフリの一件を思い出しフォルテストに話す。
「オレが殺した」と。
満月の夜になった。ストレガが動き出す。
勝利条件は、夜明けまでストレガを地上に引き止めることだ。
ゲラルトとストレガの壮絶な戦い。
騎士長は、ゲラルトの手で捕縛されており、動けぬままストレガに殺される。
因果応報である。
ゲラルトはアードやクエンといった印を駆使して戦う。
床をアード(衝撃波)で破壊したり、ストリガの逃げ道をクエン(防御障壁)で封じる。
雄鶏がなく。
夜明けは近い。慌てて、棺桶に逃げ帰るストリガ。それを阻止するゲラルト。
ストリガの棺桶にゲラルトは先に自ら入り、蓋にクエンで防御壁を張りストリガの侵入を防ぐことで、勝利した。
結:Something More
日が昇り、王女の呪いが解けた。
安心するゲラルトに、王女は噛みつく。
喉元を食いちぎられゲラルトは、気を失う。
レンフリの夢をみるゲラルト。
目が覚めると、そこにはトリスがいた。
「レンフリって誰?」譫言何度も名前を呼んでいたそうだ。
ゲラルトは答えない。
「報酬をくれ。ローチを迎えにいく」
トリスは言う。
「大事な何かがあなたを待っている」
Something more…と。
イェネファー視点の3話あらすじ
Netflixドラマ版ウィッチャーシーズン1第3話のイェネファー視点のあらすじをまとめます。
起:イェネファーの願い
イストレイドとの情事。
イェネファーは昇級したことで、自信を手に入れていた。
強くなった自分。
王に助言を与え、魔法を行使し、故郷エイダーンを導くのは私だ。
イェネファーは弱いただ、弱いだけの存在であった自分と今の強い自分との変化に、自信を持ち、明るい未来を想像していた。
しかし、それを誰もが歓迎しているわけではなかったのです。
承:クォーターエルフ
イェネファーは、突然、エイダーンではなく、ニルフガードの王付きになることが決まったと知らされる。
エイダーンにエルフの血を引くものを送ることは、魔法使いとエルフを嫌うシントラをダゴラド王を刺激するからだ、と言う。
イェネファーにエルフの血が流れるという情報の出どころが、イストレイドだと知ると、イェネファーはイストレイドを罵倒する。
イストレイドはいう。「君は美しくなり損ねたから、怒ってるんだ」
イェネファーは答えた。「私は強くなりたい」
イェネファーはイストレイドに別れを告げ、決断した。
転:代償
イェネファーは、卒業式にも出席せず、どこの国の王付きも約束されなかったが、魔女になるための肉体改造を望む。
時間はない。
イェネファーは、体の変化や子宮の除去に伴う痛みと、麻酔なしで戦う。
そして、美しい体を手に入れたのでした。
結:手に入れた栄光
舞踏会。
各国の王と魔法使いがダンスを踊る。
エイダーンの王には、フリンギラ。
しかし、エイダーン出身でない魔法使いに、エイダーン王は不服な様子。
そこへ変貌を遂げた、イェネファーが現れる。
「ヴァンガーバーグのイェネファーです」と、出身地がエイダーンであることをエイダーン王に伝え、恭しく頭を垂れる。
「そなたのような魔法使いを待っていた」と、エイダーン王は満足げにイェネファーの手を取り、二人は踊り始める。
こうして、イェネファーはフリンギラを押し除け、エイダーンの王付き魔法使いの座を手に入れたのでした。
しかし、これが後数十年に渡り、遺恨を残すのです。
シリラ視点の3話あらすじ
Netflixドラマ版ウィッチャーシーズン1第3話のシリラ視点のあらすじをまとめます。
起:冷たい目覚め
雪の中シリラは倒れていた。
起き上がるとひとり。呼び声に向い歩き出す。
承:使命感
エルフのダーラも目を覚ます。
シリラがいないことに慌てふためく。
ダーラはシリラを追った。
転:挟撃、思い虚しく
平原でシリラを見つけた、ダーラ。
呼び止めるが、シリラは何かに取り憑かれたかのうように、歩き続ける。
飛び交う矢の中。
追いかけるダーラ。
そして、とうとうダーラの肩を矢が射抜く。倒れるダーラ。シリラを止めることはできなかったのです。
結:声
ブロキロンの森からの呼びかけに答えるように、シリラは森へ一歩を踏み出した。
ウィッチャー3話の登場人物をネタバレ
トリス・メリゴールド
テメリア王付き魔法使い。
キャストには賛否両論ある。ウィッチャーのゲームでは美しきメリゴールド。
フォルテスト王
テメリアの王で、アダの兄。
アダ王女
テメリアの王女で、フォルテストの妹。
ウィッチャー3話の用語をネタバレ
ストリガ
呪いによって生まれた怪物。
満月の夜に棺からはいでて、人々を襲う。
呪いを解くには、陽が出る(雄鶏が三回泣くまで)まで棺に帰らせず、戦い続ける必要がある。
印:アード
衝撃波を発する魔法。使いやすい。
第3話では、攻撃だけでなく、建造物(床)を壊すためにも利用した。
印:クエン
防御障壁を作る魔法。便利。
第3話では、ストリガの逃げ道を塞ぐこと、棺をガッチリ閉じるために利用した。
ウィッチャー3話のネタバレまとめ
シリラ王女は、大きなターニングポイントを迎える。
ゲラルトは、王女を救う、いうことに縁があるというセットアップ(設定紹介)、成功と失敗両方の動機付けが終わる。
イェネファーは魔法使いになるまでの話が終わり、魔法使いになってから、の話が次回から始まる。
ウィッチャー3話のネタバレ考察
第3話は、イェネファーの変身シーンがウィッチャーシーズン1の中で一番強烈なシーンかもしれません。
で。
ここまで、シリラ王女の逃亡劇と、イェネファーの魔女になるまで前日譚は、原作にはないのですが、
「どのようにプロット作ったのかな?」
という疑問の答えが出たきたします。
うまくできてるなあ、と思うのは、時間軸と視点人物(主人公)が違う話を3つ、1時間で描いているわけですが、気持ち悪いくらい一貫性があって、なんか別の話をしているように感じられないんですよね。
だからこそ、こう、なんていうか、時間軸を混同しやすいのかもしれませんが。
で。
これって、原作があるゲラルトの短編が大元だと思います。
「そりゃ、主人公なんだからそうだろ」
と、いってしまえばその通りなんですけど、もう少し掘り下げて話をすると、ゲラルトの話のテーマをまず設定していると思うんですよ。
今回でいえば、子ども(赤ちゃん)ですよね。
生まれてくることをよしとされなかった(奪われた)、アダ王女の娘。
そして、赤ちゃんをうむ力を失うイェネファー。
不本意に奪われた者と、自ら失った者。
殺された者と、生き残った者。
で。
ゲラルトに救われた者と、救われなかった者(まだイェネファーは会ってもいないので)
ただ、これが、実は最終的には
ゲラルトに、救われた者と救われた者になっていくんですよね。
イェネファーもゲラルトに二重の意味、ダブルミーニングで救われるので。
これについては、ジンとイェネファーとゲラルトのお話でしようと思います。
これと同じで、第1話は、森で出会う運命(少女)、というテーマで、レンフリとシリラの対比がされていました。
そして、これは救われる運命と救われない運命の対比でもありました。
第2話のテーマはといえば、ティサリア学長の言葉にもある通り「死んで役立つ者もいる」でした。
これは、原作「The Edge of the World」の中で言及されているテーマでもあります。
エルフと人間が争った結果、その死体が大地を豊にし、その恩恵に人間が預かっているというものです。
このテーマに合わせて、イェネファーの物語は、落第性はうなぎにされるが、うなぎにされることで、アレツザの役に立っている。
シリラの物語でいえば、エルフを殺して武勲をあげる話や、シリラによくしてくれた人らが死ぬことで、結果、シリラが運命を手に入れる(ゲラルトと出会う)旅が成立する、進捗するという話です。
このように、原作にない部分で、イェネファーとシリラ王女の話を作る場合は、ゲラルトの物語のテーマを置き換えて作成したのではないでしょうか。
次回以降も、この視点をベースに考察していこうとおもいます。
ウィッチャー3話の感想
ここでも雑記的な感想を書きます。
ウィッチャー3話どうでしたか?
結構イェネファーの話が重くて、見るの辛い人もいたんじゃないでしょうか。
個人的にはストレガのバトルについても、調査にしてもウィッチャー3みたいに名探偵ゲラルトのシーンが見れたので満足です。
ウィッチャーセンスですが、最近、スパイダーマン・ファーフロム・ホームを見たばかりだったので、スパイダーマンの持つスパイダーセンスのことを劇中で「ピータームズムズ」という呼称されていたことから、ウィッチャーセンスもゲラルトむずむずなんだろなあ、と思いながら、見てました。
呼び名って大事ですね。
同じことができるとしても、名前で格好の良し悪しが決まります。
スターウォーズのジェダイも、ガンダムのニュータイプも同じような直感力があるわけですが、それらをそれぞれ「アナキンむずむず」「アムロむずむず」って呼び方していたら、とてもかっこいい物とは思えないですよね。
直感力。
第六感。
中二ご心をくすぐられます。
でも、昔聖飢魔IIってバンドのボーカルデーモン小暮がいっていたんですけど、「一周回ると、何がカッコ良くてカッコ悪いのかわからなくなる」のだそうです。
デーモン小暮閣下が、聖飢魔IIの次に作ったバンドはわからなくなっちゃったていうのがよくわかる名前でした。
その名も「はしりはばとび」。
うん、迷走してますね。マリリン迷走んですね。
そういうネーミングセンスで抜群な漫画家といえば、鳥山明です。
子供心に最初は「元気玉」とか格好悪いと思いましたから、やっぱり。
でも、使うシーンや、使う人(悟空)を見ているうちに、元気玉ってなんかなんだか格好よく思えてきましたし、今も騙されているのかもしれませんけど、格好いいと思ってますからね。
そして、ゲラルトも三日間も金もないのに、娼館に泊まり続けるなんて、元気有り余った玉がゲラルトむずむずしていたのかもしれません(下ネタ)。
以上、ぼくでした。
4話はこちら
その他エピソードはこちら
了
はじめまして。ようやく先ほど小説五部作を読了し、余韻に浸りたくてこのサイトを見つけました。
ドラマの細かい部分まで観察、考察されておりたいへん参考になります。
イェネファーが魔女になるに当たっての”超美容整形”についてですが、たしかに小説五部作ではその頃のエピソードは語られていませんでしたが、5作目「湖の貴婦人」の最終盤、イェネファーのフラッシュバック的なシーンで、ティサイアの「背中と肩甲骨をまっすぐにする・・・」との台詞を読み、これがドラマ第三話の整形エピソードを指しているのではないかと感じました。
それ以前の巻にも同じような記述を見つけた記憶もあります。どの巻のどの部分だったか失念してしまいましたが。。
ゲーム→ドラマ→小説と追い進めていった形ですが、一見独立しているゲームとドラマのミッシングリンクを小説でじっくりと堪能できました。
ドラマの2ndシーズンと、このサイトでの解説を楽しみにしています。
しんくさん
こんにちわ!
コメントありがとうございます。
原作をもう一度見て確認しました。確かに、そのような記載がありますね。
とても参考になります。今後も何かお気づきのことがあれば教えてください!