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Show,don’t tellはもう古い。小説の作法の話

こんにちは、ぼくです。

今日は、小説の作法として有名な「show,dont tellはもう古いという」話をしたいとおもます。

Show,don’t tellとは

語らずに示せ、という小説のお作法の話です。
ヘミングウェイなんかもそれを規範にしている、と言われているので、古典的な作品は意識して、Show,dont tellしている物が多いでしょう。
まあ、個人的には文章なんて伝えたいことが伝わって、楽しませたいなら、楽しませられるのであれば、作法なんてどうでもいいと思ってますけどね。

Show,don’t tellの使い方

ロシアの作家の例をあげれば、以下のような使い方の例示があります。

場面は夜。
夜空を見上げる主人公。

何が見えますかね?
星空。
その中でも一段と

『月が輝いている』

見たいな表現はNG。

Show,dont tellの作法でいえば、こうです。

『足下にあるガラスには丸い光を受け宝石のようだ』




わ、わかりにくい。

ですが、言わんとしていることは、情景自体を語るのではなくて、つまりはxを表すときには、xをそのまま表現するのではなくて、yを通して、zという言葉を利用し、xを示す。読者に想像させる、ということですね。

純文学なんかは昔も今もその傾向が強い気がします。
しかし、例えば、伊坂幸太郎のような現代文学ってことになると、そのような傾向は少ない気がします。
赤川次郎なんかは真逆ですね。
他にも、ミステリーという業界では、基本的には、Tell,dont showなのかもしれません。

宮部みゆきなんかも、「わたしは見えたものを全部描写したくなるんです」っていってますし。
ミステリー協会から刊行されている書籍の中のコラムでです。

ミステリーにはいろいろお作法があって、基本的には地の文で嘘を描かないってこともあるかもしれません。
でも、show,dont tellの方法をとることで、あえて、嘘ではない事実を表す、誤認させるという方法もあるかとは思います。

Show,don’t tellは古い

で。
なぜ、Show,dont tellはもう古いか、なのですが、これはいい意味でも、悪い意味でも古いです。なんていい回しはせずに、はっきりと、悪い意味で古い技法になっていると言わざるを得ないでしょう。

というのも、もちろん、純文学をハードカバーで、という場合には、今もなお、よしなのかもしれませんが、この方法は、読者に考えさせる、想像させることを前提にしてます。
今の世の中は、ライトなコンテンツが流行っていますし、多くの情報に溢れています。

となると、一つ一つのコンテンツについて頭を悩ましている余裕は、受取手側にはないのです。
だから、スマホの動画もそうですが、ショートムービーの制作会社にやたらと出資が集まっていることからもわかるように、みんな考えず、わかりやすく、短い時間で楽しめるものに力を入れているわけです。

よって、今後、いちいち読者が考えないといけない、技法が流行ることはないでしょう。

と、ぼくはスマホの画面に映るたくさんのアプリを見た。

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