転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますの漫画版(マガポケ連載、作画 石沢庸介)に登場する「塋竜(えいりゅう)ギルガメッシュ」は、スタンピード編でサルーム王国に迫った七群のダンジョンボスの1体です。

塋竜ギルガメッシュは、SS級ダンジョン「超獣巍峨(ちょうじゅうぎが)」のボスを務める竜です。止めることのできない銀世界と、異常な再生力を持っていました。相手をしたのはシルファとタオの2人です。

この記事では、ギルガメッシュの能力、第176〜180話の戦いの流れ、倒されたあとの扱いまでを整理します。

ネタバレ警告:この記事は漫画版の第162〜181話(七群の登場からギルガメッシュ戦の決着まで)と、第194〜197話(名無し戦の暗黒蘇生)の重大なネタバレを含みます。第207話・第213話の内容と、25巻の紹介文(名無しの撃破)にも触れます。2026年10月24日配信の第226話までの情報で書いています。Web版(小説家になろう版)は第126・143・149話に触れます。TVアニメ(第2期まで)にギルガメッシュは登場していません。

この記事の基準:「七群」という呼び名と、群れを率いるSS級ダンジョンボスたちは原作のWeb版に出てこない(大暴走を扱う書籍版5巻の本文は未照合)ため、漫画版(マガポケ連載、作画 石沢庸介)を基準にしています。漫画本編のコマは照合していません。名前と読み・二つ名・話の題名・配信日・人気投票の結果は、マガポケの公式記事と配信一覧、講談社の巻紹介文、作品の公式Xで確かめました。戦いの流れや技の中身は、読者の感想ブログ(BLACK SWAN 2nd GIG、第164〜225話)、YouTubeの解説動画(第三者のチャンネル「第七王子 / 解説&考察Ch」、自動字幕)、英語版ファンWikiなどの読者資料によるもので、本文では話数だけを添えます。資料によって説明が違う点と、1つの資料にしか出てこない点には、資料の名前を書きます。内容は2026年10月27日に確認したものです。

七群の7体の一覧とスタンピード編全体の流れは、七群のダンジョンボス7体のネタバレ解説にまとめています。

塋竜ギルガメッシュとは(結論)

  • 正体:七群(7つの魔物の群れ)のダンジョンボスの1体で、SS級。マガポケ公式記事に載ったコマの表記は「超獣巍峨/ダンジョンボス/SS級/塋竜/ギルガメッシュ」。超獣巍峨がダンジョン(群れ)の名、塋竜が二つ名
  • 能力:講談社の21巻紹介文は「特殊な銀世界『闇おがみ』を使いこなす超難敵」と紹介。解除できない永久の銀世界と超速再生を持ち、体の中にはダンジョンコアがある。公式記事のコマでは、背中から何本もの剣が突き出ている
  • 戦った相手:シルファとタオ。公式Xは第177話の告知で「遂に始まるシルファ&タオvs. 塋竜ギルガメッシュ!」と書いている
  • 決着:第180話「舞姫」(2024年9月28日配信)。シルファの剣技で体を削られ、表に出たダンジョンコアをタオが撃ち抜いて倒された
  • その後:第194話の終わりから第195話「暗黒蘇生」にかけて名無し(ナナシ)の暗黒蘇生で龍や魔獣がよみがえり、覚醒したアルベルトが倒す。その中にギルガメッシュがいたとするのは解説動画と英語版ファンWikiで、感想ブログは名前を出していない
  • 人気:マガポケ第4回キャラ人気投票(2025年5月)で22位・170票。七群の7体では4番目

ギルガメッシュと、戦いに関わった人物の関係をまとめたのが図1です。

塋竜ギルガメッシュとシルファ、タオ、ダンジョンコア、ナナシ、アルベルトたちの関係図
図1:ギルガメッシュをめぐる対戦(名前はマガポケ公式記事のコマ、戦いの中身は感想ブログ・英語版ファンWiki・解説動画から整理。点線は第194〜195話の暗黒蘇生の場面で、ギルガメッシュと名指しするのは英語版ファンWikiと解説動画)

基本プロフィール

項目内容
名前と読みギルガメッシュ。二つ名は塋竜(えいりゅう)。マガポケ公式記事(2025年5月3日の200話突破記念記事)に載ったコマで確認
ダンジョン(群れ)超獣巍峨(ちょうじゅうぎが)。「峨」は山へん(公式のコマの表記)
等級SS級ダンジョンボス(公式のコマ)
姿公式記事のコマでは、角と緑色の目を持つ竜で、背中から何本もの剣が突き出ている。英語版ファンWikiは、二足で立ち人のように二刀で戦う、額に閉じた第三の目がある、と説明。体の大きさは資料で食い違う(下の「能力・技」を参照)
初登場第162話「大陸門で!」の最終ページに7体の姿(マガポケ公式記事の画像。剣が突き出た竜の姿もある)。第163話「七群」(2024年4月6日)が7体の紹介の回とみられる(英語版ファンWikiは初登場を第163話とする)。第176話「竜の威光」でディガーディアを一蹴して姿を見せ、シルファ・タオとの対決は第177話「塋竜ギルガメッシュ」から(公式Xの告知)
戦った相手シルファ、タオ(第177〜180話。組み合わせは第176話で示される)。第194〜195話の暗黒蘇生のあとはアルベルト(解説動画と英語版ファンWikiによる)
結末第180話「舞姫」でダンジョンコアごと倒され、率いていた魔物も消えた(第180・181話)
人気投票マガポケ第4回キャラ人気投票(2025年5月実施、6月7日結果発表)22位・170票
登場する巻21巻(2025年11月7日発売)の紹介文が取り上げる

第163話の中身は確かめられていません。ただ、2024年5月24日の読者ブログ(ひらたま)が7体の名前とダンジョンの紹介をすでにまとめており、第176話より前に名前は出ていたことになります。

能力・技

ギルガメッシュの能力を、資料の種類ごとに整理したのが図2です。

ギルガメッシュの4つの強みと、第177〜180話でシルファとタオがそれを崩した流れを並べた図
図2:ギルガメッシュの強みと、崩した手(講談社の紹介文・公式記事のコマと、感想ブログ・英語版ファンWiki・解説動画から整理)

永久の銀世界『闇おがみ』

銀世界は、漫画版の剣士たちが使う極限の加速の境地です。第177話では、シュナイゼルの説明として、銀世界の要は脳の回転(処理)速度を上げることだと語られます。周りが止まったように見えるほどの速さで動ける代わりに、ふつうは脳と体に大きな負担がかかります(第213話)。

ギルガメッシュはその銀世界を止められません(第177・178話)。講談社の21巻紹介文は、この銀世界を『闇おがみ』と呼びます。英語版ファンWikiは同じ技を「銀世界: 闇霾」と書いていますが、本編でどの漢字が使われているかは確認できていません。

外の世界の1日が、ギルガメッシュには10年に感じられ、精神の年齢は1万年以上とされます。

超速再生

もう1つの強みが再生力です。再生があまりに速いため、シルファは通常の銀世界の中でも、攻撃が効いているのかどうかを長く見分けられませんでした。この再生力があるから、体力を消耗する銀世界を永久に続けられるといいます(2点とも英語版ファンWikiだけの記述)。

背中の剣と二刀の剣術

公式記事に載ったコマを見ると、ギルガメッシュの背中からは何本もの剣が突き出ています。十数本の剣を背中に刺したまま再生力で体に留めていて、戦うときは二足で立ち、ふだんは二本の剣を同時に使います(英語版ファンWikiだけの記述)。背中の剣は、挑んできた冒険者たちが残した剣だとされます(解説動画だけの説明)。

額の第三の目とダンジョンコア

ギルガメッシュの体の中には、ダンジョンコアがあります(第178話)。英語版ファンWikiだけの記述ですが、額には閉じた第三の目があり、ギルガメッシュが意識を失うと開きます。これは体内に収めたコアの現れだとされます。

破獄 超獣巍峨・十合 星篩う天辺

第178話の終盤に発動する技です。技名は感想ブログの表記で、第178話の感想は「破獄・超獣巍峨ー星篩う天辺」、第179話の感想は「破獄 超獣巍峨・十合 星篩う天辺」と書いています。格闘家のタオが届かない「絶対安全圏」から攻める遠距離攻撃でした(第179話)。技名の読みは確認できていません。

体の大きさと性格

体の大きさは資料によって食い違います。英語版ファンWikiは頭から足まで2〜3メートルほどの小柄な竜とし、解説動画も小さな竜と紹介していますが、感想ブログ(第176話)は「こんな巨大な竜」と書いています。

性格については、解説動画が、フェアな戦いを好む武士のような竜で、退屈を吹き飛ばす相手を待ち望んでいた、と紹介しています。

戦いの流れ(第176〜180話)

ギルガメッシュの登場から、倒されたあとの第194〜195話の暗黒蘇生までを話数順に並べたのが図3です。

第162話の7体の姿から第176〜180話の戦い、第194〜195話の暗黒蘇生までを話数順に並べた図
図3:ギルガメッシュ戦の流れ(題名と配信日はマガポケ公式、中身は感想ブログ・英語版ファンWiki・解説動画から整理)

第176話「竜の威光」(2024年8月17日)

ギルガメッシュが姿を見せます。ロイドが第三王子ゼロフを巻き込んで錬金術で作った最強ゴーレム「ディガーディア」(マガポケ公式記事の紹介)が、ギルガメッシュに倒されました。この話で、ギルガメッシュの相手がシルファとタオのタッグだと示されます。

第177話「塋竜ギルガメッシュ」(2024年8月24日)

公式Xは前日、この話を「遂に始まるシルファ&タオvs. 塋竜ギルガメッシュ!」と告知しました。シルファの銀世界ではギルガメッシュに届きません。そして話の最後に、タオが割って入ります。

シルファは本気で速度を上げますが、ロイドに作ってもらった大切な剣を折られます。タオが入ってきたのは、ギルガメッシュがとどめを刺そうとしたところでした。剣の名前は、感想ブログ(第176話)が双剣『魔竜殺し』、英語版ファンWikiが「龍殺し」と書いており、本編の表記は確認できていません。

第178話「にひひ」(2024年9月7日)

前の話(第177話)の最後に「ふと笑みを浮かべて」永久の銀世界に入ってきたタオは、気を練り上げて銀世界の速さについていき、気配を察知する領域を広げて、攻めと守りを一体にしました。

この話でギルガメッシュを追い詰めたのは、タオの百華拳・魂撃でした。魂撃はダンジョンコアにまで届き、コアにはひびが入りました。

ここで、ギルガメッシュとダンジョンコアの意思が分かれます。コアは眷属の竜を使った物量での勝負に切り替えるよう指示しましたが、ギルガメッシュはそれに逆らい、単騎での勝負を続けました。タオの魂撃に追い詰められたところで、「破獄・超獣巍峨ー星篩う天辺」が発動して話が終わります。

第179話「新世界」(2024年9月14日)

前の話の終わりに発動した破獄は、危険を察知したダンジョンコアがギルガメッシュの意識を奪い、問答無用で撃たせた「破獄 超獣巍峨・十合 星篩う天辺」でした。格闘家のタオに対し、絶対安全圏からの遠距離攻撃に切り替えたのです。感想ブログは、このコアを「ただ生き長らえる」ことだけを欲し、戦いに情も美学もない存在と書いています。

打つ手がなくなりかけたところで、剣を壊されて落胆していたシルファが立ち直ります。シルファは銀世界の中で生き続けた竜の動きと、タオの「花天月」から学び、脳の処理を効率化して銀世界を長く保てるようになりました。そして父マルクオスの奥義「銀世界―天照(アマテラス)」と「銀世界―天霧(アマギラス)」にたどり着きます(「花天月」と、天照・天霧の読みは感想ブログの表記)。天照の成り立ちは資料で説明が分かれ、英語版ファンWikiは、ギルガメッシュの銀世界とタオの気配察知を元にシルファが作った強化版だと説明しています。天霧については、同じWikiが推測だと断ったうえで、剣に意思を与えて従わせる力だと書いています。店の剣がひとりでに動き出してシルファのもとに集まる回想も挟まります(解説動画だけの説明)。

第180話「舞姫」(2024年9月28日)

決着の話です。シルファは乱舞する数多の剣とともに舞う剣技「八乙女神楽」(技名は感想ブログの表記)でギルガメッシュの体を削れるだけ削り、ダンジョンコアを表に引きずり出しました。それをタオの渾身の一撃が撃ち抜き、ギルガメッシュとコアは倒され、率いていた魔物も消えました。解説動画は、ギルガメッシュの体に刺さっていた名剣たちまでシルファのもとに集まって連続攻撃になったこと、最後は体から出てきたコアをタオが飛び蹴りで倒したことを紹介しています。

考察ポイント:止まらない銀世界と超速再生は、外から斬るだけでは崩しにくい組み合わせです。タオは魂撃で体の内側のコアに傷を入れ、第179話で天照・天霧に到達したシルファが、第180話の八乙女神楽で体を削ってコアを外に出させ、最後の一撃は再びタオでした。剣と拳の2人で役割を分けて倒した戦いだったといえます。背中の剣がシルファの側についたという解説動画の説明が本編どおりなら、冒険者たちの剣を体に刺していた竜が、その剣に倒されたことにもなります。

結末とその後

第180話で撃破、スタンピードは次の戦場へ

ギルガメッシュは第180話で倒されました。第181話では、シルファとタオはロイドが焼かせたパンケーキの匂いに気を取られ、物語は堕姫(サタナエル)の天獄の群れと、第五部隊長イクシオンの戦いへ移ります。

第194〜195話「暗黒蘇生」、復活したとする読者資料

倒されたあとのギルガメッシュが、もう一度姿を見せたとする読者資料があります。ただし、ギルガメッシュと名指しする資料は限られます。講談社の24巻紹介文は、名無し(ナナシ)が「倒したはずのSS級を復活させた」と紹介していますが、どのボスかは書いていません。

感想ブログは、第194話の最後のコマで「暗黒蘇生」による「龍?」が襲来し、第195話で覚醒したアルベルトが「ナナシが暗黒蘇生した魔獣たち」を次々に倒したと書いていますが、ボスの名前も「SS級」という言葉も出しません。ここにギルガメッシュが含まれるとするのは、解説動画と英語版ファンWikiです。解説動画(第195話の配信日の2025年3月8日に公開)は、ナナシがかつて倒されたSS級の世界呪やギルガメッシュを蘇生させたが、覚醒したアルベルトにあっさり倒されたと話しています。英語版ファンWikiのアルベルトの項目は、アルベルトの二刀の技が、ギルガメッシュの化身(原文は incarnation)の首を一撃で斬り落としたと書いています(話数の記載はありません)。

第196話では、ナナシが倒されたSS級を蘇生させつつ、その魔力を吸収して強くなろうとします。第197話では、ナナシが取り込んだSS級の能力をすべて身につける前に倒す作戦が立てられます。講談社の25巻紹介文(書店ページで確認)によると、名無しは最終的にサルーム軍に倒されます。第207話ではミミッ君が戦死者をよみがえらせますが、その中にギルガメッシュが入るという記述は手元の資料にありません。感想ブログがギルガメッシュの名前を出すのは第181話の感想までで、新章を含む第225話までの感想には出てきません。

人気投票と21巻

マガポケの第4回キャラ人気投票(2025年5月実施、6月7日結果発表)で、ギルガメッシュは22位・170票でした。七群の7体の中では、6位のベイダー・ドーン、13位の終焉屈折波動体、17位の堕姫に次ぐ4番目です。

21巻(2025年11月7日発売)は、紹介文がギルガメッシュ戦を取り上げ、表紙にはシルファとタオ、その背後に剣が突き出た黒い影が描かれています。公式Xも見本の到着を伝える投稿(2025年11月5日)で「シルファ&タオvs.塋竜ギルガメッシュ 超速世界の攻防戦の行方は?」と紹介しました。

なお、解説動画は、おまけ漫画で公開されたSS級ボスのランキングで、ギルガメッシュが10体中7位(シルファ・タオと戦った時点の順位)とされていると紹介しています。ただし、筆者はこのおまけ漫画の原典を確認できていません。

Web版との違い

ギルガメッシュは、原作のWeb版(小説家になろう版)には出てきません(大暴走を扱う書籍版5巻の本文は未照合)。Web版の本文には「七群」「SS級」も、7体の名前も出てこず、「銀世界」という言葉もありません。群れごとにSS級のボスがいるという七群の設定は、Web版と比べると、漫画版のスタンピード編(第145話「大暴走(スタンピード)」〜第211話「待ってろ」)で加わったものです。

項目Web版(大暴走)漫画版(スタンピード編)
群れの規模第126話でアルベルトが「群れの数は七つ」「合計およそ百万」と報告20万の群れが7つ、総勢140万(マガポケ公式記事)
群れのボス群れごとのボスは出てこない。第149話で、発生地点のダンジョン最下層のボスが前世ロイドの白骨だったとわかる各群れをSS級ダンジョンボスが率いる。その1体がギルガメッシュ
ボスとダンジョン第149話に「ボスは部屋から動けないという縛りを受けている」という台詞があるSS級のボスたちがダンジョンを捨てて移動している(マガポケ公式記事は理由を「謎」として紹介)
タオの魂撃第143話で初披露。肉体にある魂の器に直接気を叩き込み、不死者を蘇らせない技第178話でギルガメッシュの体内のダンジョンコアにまで届く
シルファとタオ大暴走の章(第124〜149話)に竜の敵は出てこない2人でSS級のギルガメッシュを倒す

Web版第143話のタオは「――百華拳、魂撃《コンゲキ》。肉体に存在する魂の器部分に直接気を叩き込み破壊すれば、不死者も二度と蘇ることはないあるよ」と説明し、魂の器を見つけるには心眼が必須だと語っています。漫画版では、この体の内側に届く拳が、再生する竜の中のダンジョンコアを狙う役目を担ったことになります。Web版のタオとシルファの歩みはタオの解説とシルファの解説に、Web版の大暴走全体の流れはWeb版ストーリー全ネタバレ解説にまとめています(いずれもWeb版が基準で、漫画版とは展開が大きく違います)。サルーム王国側の人物は登場人物一覧から探せます。

考察:名前と未回収の謎

考察ポイント①「塋」と「巍峨」:「塋」は墓地を表す字で、訓読みは「はか」です。「巍峨」は山などが高くそびえるさまを表します。読者ブログ(ひらたま)は超獣巍峨を、弱い者は生き残れない「天嶮の篩」で、下から順に魔物が強くなり、上の方はA〜S級の魔物しか生き残れない環境で、その頂点にギルガメッシュがいるダンジョンと紹介しています。そびえる山の頂で、挑んだ冒険者の剣を墓標のように背負う竜。二つ名とダンジョン名はその姿と重なり、技名「星篩う天辺」の「篩」「天辺」も、この紹介と響き合います。

考察ポイント②『闇おがみ』の字:紹介文の「おがみ」は、竜を表す古い言葉「龗(おかみ)」を思わせます。日本神話には、伊邪那岐神が迦具土神を斬ったとき、剣の柄に溜まった血から生まれた竜神「闇龗神(くらおかみのかみ)」がいます(古事記と日本書紀の一書。古事記は「闇淤加美神」と書き、「龗」の字は日本書紀の表記)。剣を背負う竜の銀世界の名としては、よく合う言葉です。英語版ファンWikiの「霾」は、「龗」と同じ雨かんむりの字で、形の似た字を取り違えた可能性もあります。ただし、本編でどの字とルビが使われているかは未確認です。

考察ポイント③ギルガメッシュは本気だったのか:ギルガメッシュはコアの物量戦の指示に逆らい、眷属の竜を使わずに単騎で戦い続けました(第178話)。Yahoo!知恵袋の回答や解説動画には、手加減していた、あるいは手心を加えたのかもしれないという見方があります。名前の由来とされる古代の英雄王ギルガメッシュは、叙事詩で不死を求めて旅をし、手に入れられずに終わる人物です。外の1日を10年のように感じて生きてきた竜が退屈を破る相手を待っていたのなら、フェアな勝負にこだわった理由も説明がつきます。どれも本編の台詞では確かめられていない読みです。

手元の資料では答えを確かめられない点もあります。マガポケ公式記事(2026年4月11日)は、「SS級のダンジョンボスたちが移動し始めた理由」をスタンピードに残された謎の1つに挙げ、ダンジョンという家を捨ててまで逃げ出すしかなかった存在が裏に潜んでいると書いています。ギルガメッシュがいつ、どうして超獣巍峨を離れたのかを個別に説明した資料は、第226話(2026年10月24日配信)時点の手元の資料には見当たりません。第178話の題名「にひひ」が誰の言葉なのかも、本編を読まないと確かめられません。

まとめ

  • 正体:漫画版スタンピード編の七群(7つの魔物の群れ)のダンジョンボスの1体で、SS級。超獣巍峨のダンジョンボスで、二つ名は塋竜(公式記事のコマ)。Web版には登場しない(書籍版は未照合)
  • 能力:止められない銀世界『闇おがみ』(21巻紹介文の表記)と超速再生、体内のダンジョンコア。公式記事のコマでは背中から何本もの剣が突き出ている
  • 戦い:第176話で登場し、第177話からシルファ・タオと対決。シルファは剣を折られるが、タオが銀世界の速さについていき、第178話で魂撃をコアまで届かせる
  • 決着:第178話の終わりに、コアがギルガメッシュの意識を奪って破獄を撃たせ、遠距離攻撃に切り替える(その説明は第179話)。第179話でシルファが天照・天霧に到達し、第180話「舞姫」で八乙女神楽とタオの一撃により、コアごと倒された
  • その後:第194〜195話で名無し(ナナシ)の暗黒蘇生によりよみがえり、覚醒したアルベルトに倒されたとするのは解説動画と英語版ファンWikiで、感想ブログは名前を出していない。第4回人気投票は22位・170票
  • 未確認:『闇おがみ』の漢字、技名の読み、体の大きさ、ダンジョンを離れた理由