転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますは、魔術を愛する第七王子ロイドを主人公にした謙虚なサークルのWeb小説です。ロイドの周りには、両手に宿る魔人と天使、ロイドを溺愛するメイドたち、それぞれ得意分野を持つ兄姉たち、元暗殺者の「ノロワレ」たち、そして魔王や偽りの神まで、多くの人物が登場します。

この記事は、原作のWeb版(小説家になろう版)の第1〜257話に出てくる主な人物を、勢力ごとに一覧にした早見表です。立場・初登場の話数・TVアニメの声優・ひとことのネタバレをまとめ、個別のネタバレ解説記事がある人物には、その記事への入口を置いています。

ネタバレ警告:この記事はWeb版の第1話から、2026年10月24日更新の最新話・第257話「潜入、天宙城。前編」までの重大なネタバレを含みます。人物の正体(ホムンクルス、魔王の宿主、偽りの神など)にも触れます。TVアニメは第2期(第24話)の教会編までなので、アニメだけを見ている人には、この記事の大半が先の展開になります。

この記事の基準:話数・立場・最後の登場は、小説家になろう版(作品コードN5657FV)の本文で確かめたものです(2026年10月26日に全257話を取得)。初登場は人物として場面に出る最初の話で、名前だけが先に出る場合は併記しています。声優はTVアニメ公式サイトのキャスト一覧(18人)によります。※印は公式サイトの一覧にない配役で、日本語版Wikipediaが出典に挙げる公式Xの投稿(ギザルム・パズズ・前世のロイド)とアニメイトタイムズの記事(魔人グリモワール)によります。ラミアの声優は、アニメ公式サイトのニュース(2025年6月4日)で「蛇の尻尾をもつ魔物・ラミィ」役として発表されたものです。「—」は、TVアニメ(第2期まで)に登場しないか、確かめられる資料に配役が見当たらない人物です。

主な人物と勢力の関係をまとめたのが図1です。物語全体の流れはWeb版ストーリー全ネタバレ解説で、話数順に紹介しています。

第七王子の主な人物と勢力の関係図
図1:主な人物と勢力の関係(小説家になろう版の本文から整理。最新の第257話時点)

主人公ロイドと使い魔

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
ロイド=ディ=サルームサルーム王国の第七王子。主人公第1話(名前は第2話)小市眞琴(前世のロイドは福山潤※)前世は魔術学園でただ一人の庶民の魔術師。決闘で相手の上位魔術に見惚れて死に、同じ国の第七王子に転生した解説
グリモ(魔人グリモワール)ロイドの使い魔(右手)第6話ファイルーズあい(変身前の魔人グリモワールは大塚明夫※)禁書に封じられていた古代魔術の魔人。本来の主は魔軍四天王ヴィルフレイで、学園編で一度ロイドのもとを離れる解説
ジリエルロイドの使い魔(左手)第72話森久保祥太郎天界の天使。ロイドを乗っ取るつもりの契約が、左手のひらの口になって終わる。美少女を「〜たん」と呼んで推す解説
シロロイドの使い魔の魔獣第34話(名付け)松井恵理子魔人パズズが直接操っていたベアウルフ。可愛らしい姿になってロイドになつき、使い魔になる。鼻が利き、第250話では埋まった人を探す—

ロイド:生まれ持った膨大な魔力に、前世で積んだ基礎と、一呼吸に百の呪文を束ねる詠唱技術が重なり、魔人も魔王も退けます。本人は「俺はただ好きなことを好きなようにやっていただけだよ」と言うだけで、王位にも名声にも関心がありません(第197話)。大暴走の発生地にできたダンジョンのボスは、5歳のロイドが動かして埋めた前世の自分の死体でした(第149話)。最新の第257話では、合体ゴーレム「グレートディガーディアン✕」で天宙城に突入しています。→ ロイドのネタバレ解説

グリモ:古代魔術を見切られ、数百回の攻撃魔術を浴びて降参して使い魔になり(第8話)、ロイドの右手のひらに住むことになりました。「グリモ」の呼び名も本人の提案です(第9話)。学園編では、数百年前に自分を拾った本来の主ヴィルフレイの命令でノアとガゼルの茶に毒を盛りますが、第177話でヴィルフレイの手を払ってロイドの側に戻りました(ヴィルフレイは緋のヴィルフレイの正体ネタバレ解説で扱っています)。→ グリモのネタバレ解説

ジリエル:天界まで追ってきたロイドに敗れ、契約と見せかけて憑依するつもりが、ロイドの左手のひらの口になりました(第72〜73話)。天界の章では、神の正体が暴食の魔王グラトニーで、今の天界64神も全員が配下の高位魔族だったと分かります(第227話)。→ ジリエルのネタバレ解説

ロイドに仕えるメイド・従者

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
シルファ=ラングリスロイドの教育係兼護衛のメイド第2話Lynn騎士団長マルクオスの娘で、元Aランク冒険者「銀の剣姫」。ラングリス流剣術の使い手で、ロイドを「剣聖の卵」と信じて溺愛する解説
レン元暗殺者のメイド。学園では薬術科第51話(名前は第50話)高橋李依毒を撒き散らす体質「ノロワレ」の少女『毒蛾のレン』。兄のように慕ったジェイドを魔族に奪われ、ロイドのメイドになる解説
コニー(コーネリア)学園の同級生。のちにメイド第153話—魔力を外に出せない体質の魔道具職人。体に魔王ベアルの核を宿していた解説

シルファ:学園編では魔軍四天王ガンジートと一騎打ちし、武身術三倍で追い詰めて、レンの薬がとどめを刺しました(第184〜185話)。ロイドの剣の腕は、実はシルファの動きを制御系統魔術で写し取ったものですが、シルファが気づく場面は第257話まで描かれていません。天宙城編では王都に迫るムカデの群れと戦います(第256話)。→ シルファのネタバレ解説

レン:領主になったという手紙を信じて会いに行くと、ジェイドは魔族ギザルムに殺され、体を奪われていました(第59話)。ロイドの「毒と薬は紙一重」という言葉で薬を作る道に進み、学園では薬術科の『芳しき紫薔薇』に。ジェイドを救えなかった悔しさから研究した薬で、四天王ガンジートにとどめを刺しました(第185話)。→ レンのネタバレ解説

コニー:魔王ベアルは、コニーの「あらゆる魔力を自らの内に封じ込める」体質に目をつけて核を宿していました。第194話でコニーの体からベアルが目覚めますが、コニーはロイドに敗れたベアルを消さないよう頼み、友達にします(第197話)。以後はロイドのメイドとして、一つの体に本人とベアルの二つの意思が宿ります。第238話でベアルは、分離して一人で魔界へ帰ると告げ、コニーは留守番になりました。コニーの最後の登場は第252話です。→ コニーのネタバレ解説

第251話からは、エルフの少女フィオナもロイドのメイドとして雇われます(後のエルフの国・天宙城の節で扱います)。

サルーム王家(父王チャールズとロイドの兄姉)

ロイドの父はサルーム国王チャールズです。Web版で名前と続柄が出てくるロイドの兄は5人、姉は4人で、この王族をまとめたのが図3です。王位を目指していないのはロイドだけではなく、第一王子シュナイゼルは次の王位を第二王子アルベルトに任せるつもりで根回しをしています(第148話)。

サルーム王家の続柄図(父王チャールズとロイドの兄姉)
図3:サルーム王家の続柄(小説家になろう版の本文から整理)
名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
チャールズ=ディ=サルームサルーム国王。ロイドの父第4話—王位に興味はないと答えたロイドに「出来た息子を持てて嬉しいぞ!」と感激する(第4話)。天宙城編では合体ゴーレムの工場に大量の金を運び込み、発注書を読みもせずにすべて承認する(第255話)—
シュナイゼル=ディ=サルーム第一王子。サルーム第一部隊の将軍第124話(紹介は第125話)—仮面の巨体で「サルーム最強の将軍」と呼ばれる大暴走の総大将。仮面の理由と素顔は第257話まで明かされない解説
アルベルト=ディ=サルーム第二王子。ロイドの九つ上第3話堀江瞬城でも屈指の魔術師で、兄姉の中で一番ロイドを可愛がる。第233話で倒れ、リオンの薬で回復する解説
ゼロフ=ディ=サルーム第三王子。錬金術師第97話—ディガーディアの核の内部をロイドと作った。天宙城に挑んで撃墜される(第253話)解説
ディアン=ディ=サルーム第四王子。鍛冶師第38話広瀬裕也ロイドを「ロディ坊」と呼ぶ魔剣作りの相棒。ディガーディアの外骨格も手がけた解説
リオン=ディ=サルーム第六王子。アセンブラで医学を学ぶ第233話—ロイドの一つ上。医療大国アセンブラへ留学した本当の理由は、ロイドへの劣等感だった(第255話)解説
クルーゼ=ディ=サルーム第一王女。サルーム第二部隊の将軍第124話(紹介は第125話)—左目に眼帯をした魔宿体質の将軍。騎士団長マルクオスに恋心を抱き、ロイドに「裏ラングリス流指南書」を渡す解説
ビルギット=ディ=サルーム第二王女。大富豪第150話—お金大好きの商売人で、ロイドをウィリアム学園へ送った。学園祭とライブフェスの仕掛け人解説
サリア=ディ=サルーム第四王女。音楽の天才第68話津田美波イーシャとの演奏で治癒の神聖魔術を呼ぶ。フェスでの演奏で魔王ベアルがよみがえった解説
アリーゼ=ディ=サルーム第六王女。ロイドの三つ上第36話熊田茜音動物や魔獣と心を通わせる。レッサーフェンリルのリルを従え、ロイドに魔獣使いの技の手本を見せた解説
リルアリーゼの魔獣第37話—背の高さ3メートルほどのレッサーフェンリル。大暴走では夜王マルスに一蹴される(第137話)。最後の登場は第154話—
エリスアリーゼ付きのメイド第36話—黒髪のメイド。アリーゼの動物好きに振り回されてため息をつく。最後の登場は第49話—

シュナイゼル:およそ百万の魔物を大陸門で迎え撃ち、魔物の餌になる森を焼き払う策で崩しました。初対面のロイドを軍議に残してアルベルト隊の副官に推したのもシュナイゼルです(第126〜148話)。天宙城編ではサルームの街に押し寄せた兵百足を迎え撃つ指揮を執ります(第256話)。→ シュナイゼルのネタバレ解説

アルベルト:第3話の射撃場でロイドの魔術を見て、自分が王になったときの力になると期待しますが、ロイドの本当の実力は知りません。第233話では国の内政を一手に担っており、倒れた原因はリオンの見立てではストレスでした。天宙城編では魔術部隊を率いてムカデの群れと戦います(第256話)。→ アルベルトのネタバレ解説

ゼロフ:人前に出るのを避ける人見知りの錬金術師で、一人称は「吾輩」。ゴーレム武闘会の決勝の日にイドの魔術で腹痛を起こし、代わりに乗ったロイドが優勝しました(第106〜113話)。→ ゼロフのネタバレ解説

ディアン:魔術が使えない自分でも魔術を使える「俺だけの魔剣」が夢で、ロイドと最初の魔剣を作り、アルベルトの魔剣部隊のために三十本を鍛えました(第46〜48話)。名前が出る最後の話は第254話です。→ ディアンのネタバレ解説

リオン:倒れたアルベルトを「臓器不全」と見立てて丸薬で回復させ、王族の健康診断を開きました(第233〜236話)。出撃の朝、留学は「逃げる為、そして少しでもその差を縮める為にな」と打ち明け、ロイドを「僕の自慢の弟」と呼んで送り出します(第255話)。→ リオンのネタバレ解説

クルーゼ:大暴走では大陸門の前列で魔物の大群を受け止め、タオの『魂撃』を見ただけで習得して隊に広めました(第141〜143話)。第148話で前線へ戻ったのを最後に、第257話まで再登場していません。→ クルーゼのネタバレ解説

ビルギット:地の文が「お金大好きサルーム第二王女ビルギット」と書く大富豪で、一人称は「ウチ」。魔軍四天王ゼンを遺物「結晶核」の結界で捕らえたのも彼女です(第188話)。元帝国軍師マルス=ビルギットとは別人です。→ ビルギットのネタバレ解説

サリア:ロイドを「ロデオ」と呼ぶ、無表情で音楽以外に興味のない姉です。聖王の魔曲の影響で弾けなくなりますが、ロイドが生まれた日の大爆発の音に「初めての敗北感」を覚えたことを思い出して立ち直り、フェスで演奏しました(第209〜215話)。→ サリアのネタバレ解説

アリーゼ:本人は力の正体を「――愛よ!」と言いますが、ロイドはアリーゼが自分とリルの頭を魔力でつないでいると見抜き、そのやり方をまねてシロに命令できるようになりました(第37話)。最後に場面に出るのは第235話です。→ アリーゼのネタバレ解説

ロードスト領の人々(元暗殺者ギルド・ラミア・イド)

ロイドが第55話でボスになった暗殺者ギルドの面々は、第65話からロードスト領を治めます。領主邸には教会編の途中で、魔物と合成されたラミア(第88話)と、浄化された元教皇ギタン(第93話)も身を寄せました。

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
ガリレア元暗殺者ギルド。第65話からロードスト領主第53話(手配書は第50話)杉田智和『糸蜘蛛のガリレア』。体から超強力な粘液の糸を出すノロワレ。ロイドにギルドのボスになってほしいと頼む(第55話)解説
タリア元暗殺者ギルド第53話(手配書は第50話)明坂聡美『百傷のタリア』。相手を見つめながら自分を傷つけると、相手の同じ箇所に傷を負わせる解説
バビロン元暗殺者ギルド第53話(手配書は第50話)土岐隼一『巨鼠のバビロン』。全身の関節を外して小さな隙間も通る。エルフの国では、ロイドの術でエルフの「バロン」に化けて案内役を務める(第237〜240話)解説
クロウ元暗殺者ギルド第53話(手配書は第50話)永塚拓馬『闇烏のクロウ』。言葉に魔力が乗る。ロイドはこれを「呪言」と呼ぶ解説
ジェイド暗殺者ギルドの創設者。ロードスト領主の三男第50話(名前)島﨑信長空間転移のノロワレ。生前の場面はなく、第59話で魔族ギザルムに殺されて体を奪われていたと分かる解説
ラミア魔物と合成された元冒険者第86話岬なこ(役名はラミィ)教会編の地下で戦う、下半身が蛇の魔物。元は人間と分かり、ロードスト領主邸に引き取られて、元の体に戻る研究を続ける(第87〜96話)。最後の登場は第135話—
イドロイドが作ったホムンクルス第104話—錬金大祭に現れた仮面の少年。素顔はロイドと同じ。和解後はロードストで研究に協力する解説

暗殺者ギルド:術式を使わずに魔力現象を起こしてしまう体質「ノロワレ」の賞金首たちをジェイドがまとめた組織で、戦争を起こそうとする人物を、始める前に暗殺するのが目的でした(第50・55話)。アジトでロイドに敗れて能力のオン・オフができるようになり、ガリレアの頼みでロイドがボスになります(第53〜55話)。大暴走では、大陸門へ向かう道中の山賊団との戦いで魔力兵を率い(第135〜136話)、ガリレア・タリア・クロウの最後の登場は第206話、バビロンは第240話です。→ 暗殺者ギルドのネタバレ解説

イド:ロイドが自分の髪の毛から培養し、替え玉にするため自分のコピーとして作ったホムンクルスです(第113話)。放っておかれて育ち、本気のロイドと戦うことを「僕の生きる意味」としていました(第108話)。最新の第257話では、合体ゴーレムで天宙城に突入したあと、城の中で気を失っています。→ イドのネタバレ解説

教会(イーシャ・ギタン)

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
イーシャ=ハンニバルク教会のシスター。第95話から教皇第70話石見舞菜香サリアとの演奏で、聞く人に治癒の光を降らせる。ギタン事件で攫われ、事件の後にロイドに選ばれて教皇になる解説
ギタンサルーム王国の教会の教皇第85話(名前は第89話)宮本充魔物による失踪事件の黒幕。自分を魔物と合成した「神魔生物」。浄化されて改心し、ロードストで研究を続ける解説

イーシャ:二年前に教会を出入り禁止になったロイドのために神父へとりなし、レンとシロの懇願もあって禁止が解けました(第70話)。信徒たちはロイドを教皇に望みましたが、ロイドが次の教皇にイーシャを選び、サリアの言葉と演奏でイーシャも承諾しました(第94〜95話)。最後の登場は第215話です。→ イーシャのネタバレ解説

ギタン:貧しい農村で家族を盗賊に殺されて神父になり、五年前には浄化の光が効かなかった盗賊に妻子を殺されて、神の力を疑うようになりました。ロイドの『極光』で浄化されて改心し、自分が姿を変えてしまったラミアを元の体に戻すと誓います(第92〜93話)。最後に場面に出るのは第135話です。→ ギタンのネタバレ解説

冒険者・異国の人々(タオ・カタリナ・ルゴール)

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
タオ=ユイファ異国の武闘家。冒険者階級B第11話関根明良百華拳の使い手で、ロイドが化けた冒険者「ロベルト」に『気』を教えた。大暴走編では免許皆伝になって戻る解説
カタリナ冒険者ギルドの受付嬢第131話(名前が出る最初の話)—大暴走で冒険者を集めてロイドの隊に加わる。第148話で「また絶対、ぜーったいに冒険者ギルドに来て下さいね!」と念を押して帰る—
ルゴール錬金術師。ディアンによれば北の大国シューゼルの第一王子(第108話)第105話—ゴーレム武闘会の初戦の相手で、ゴーレム「マギカミリア」の搭乗者。大会後はゼロフのラボに押しかけ、天宙城編ではゴーレム部隊を率いる(第256話)—

タオ:道場の娘で、十八歳で「出会いを求めて」道場を飛び出した拳法家です。ロイドを「ロベルトと『気』の雰囲気が似てる」と怪しみますが、正体に気づく場面は第257話まで描かれません。ゴーレム武闘会でイドに敗れて姿を消し、大暴走編では百華拳の奥義で夜王マルスの鎧を砕きました(第137〜138話)。名前つきで出てくる最後の話は第212話です。→ タオのネタバレ解説

大暴走で出会う人々(サイアス・夜王マルスとビルス・マルクオス)

第124〜149話の大暴走では、およそ百万の魔物がサルームに迫ります。ロイドはアルベルト隊の副官として魔力兵を率い、行軍の途中で山賊団の夜王たちを降しました。総大将シュナイゼルと第一王女クルーゼは王家の節で扱っています。

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
サイアス=ロー=レビナント大貴族レビナント家の三男。アルベルト隊の副官第129話—ロイドを一方的に敵視する炎魔術師。血統魔術「極色彩光炎」を見たロイドは、前世の自分を焼いた炎だと気づく(第146話)。修行の旅に出て以後は登場しない解説
マルス=ビルギット夜王。元帝国軍師第137話(名前は第136話)—「帝国最強の軍師」と呼ばれた男。タオに鎧を砕かれ(第138話)、目隠しの兵棋では捨て駒を作らないロイドの打ち筋に感服して自分から負けを認め、「あなた様に仕えることを誓います」と忠誠を誓う(第139話)—
ビルス夜王。山賊の頭第134話—マルスを兄貴分と呼ぶ。ロイドの隊に加わり、シュナイゼルが軍事魔術で仕込んだ狩場を地形から見抜いて、陣地を捨てて全部隊を下がらせる(第145話)。第148話でマルスとともにガリレアたちに連れられて去る—
マルクオス騎士団長。シルファの父第125話—短い銀髪の中年の騎士。アルベルトによれば、ラングリス流剣術はクルーゼの戦いぶりを原型に作ったと公言している。クルーゼが想いを寄せる相手—

サイアス:国立魔術学園を首席で卒業し、魔術師としてはアルベルトに次ぐ実力と言われます(第129話)。ロイドが陰で放った「本来の」極色彩光炎がサイアスの手柄と思われ、期待に応えられずに信用を失い、「私は必ず戻ってくる。それまで勝負はお預けだ」と修行の旅に出ました(第148話)。前世の決闘相手だったかどうかは、第257話の時点でも本文で確定していません。→ サイアスのネタバレ解説

ウィリアム学園(ノアとガゼル・学園長シドー)

学園編(第150〜197話)の舞台は、魔術の祖ウィリアム=ボルドーが設立したウィリアム総合学術園(ウィリアム学園)です。ロイドはビルギットの推薦で、レン・シルファとともに通います。同級生のコニーはメイドの節で扱っています。

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
ノア=ボルドーボルドー家の長兄。生徒会長第157話—「学園始まって以来の神童」。弟との不仲の本当の理由は、先祖が封じた魔人・魔族を見張る危険な役目を、弟に継がせたくなかったこと(第168話)解説
ガゼル=ボルドーボルドー家の弟。「学園愚連隊」のリーダー第156話—指を鳴らして無詠唱の『火球』を撃つ。兄と同じく、危険な役目を相手に継がせたくなかった。第178話で兄とそろってロイドの下に就くと誓う解説
シドーウィリアム学園の学園長第154話—ビルギットの知人で、アルベルトによれば父王チャールズの学友。名前が出るのは第158話まで—
ウィリアム=ボルドー魔術の祖(過去の人物)第1話(冒頭の引用に名前)—数百年前の魔軍進撃で魔族を封じていった大魔術師。学園の設立者で、ボルドー兄弟の先祖—

ノアとガゼル:兄ノアは生徒会へ、弟ガゼルは自分の舎弟へとロイドを別々に誘い、ロイドは両方に入ります。仲直りのお茶会でグリモに毒を盛られて倒れ、魔族の結界「裏側」でヴィルフレイに追い詰められたところをロイドに救われました(第168〜177話)。最後の登場はガゼルが第191話、ノアが第193話です。→ ノアとガゼルのネタバレ解説

魔界の者たち(魔王ベアル・魔軍四天王・ギザルムほか)

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
ベアル魔界を統べる今代の魔王第194話(「魔王様」の言及は第178話)—コニーに核を宿していた。シェラハとゼンの自死で目覚め、ロイドに敗れて友達になる。第238話で一度魔界へ帰ると告げる解説
緋のヴィルフレイ魔軍四天王の一人。グリモの本来の主第169話—学園編でグリモに毒を盛らせた黒幕。第177話、ロイドの『灰魔神牙』で消滅する解説
翠のガンジート魔軍四天王第178話—コニーの村での戦いで、シルファとレンに倒される(第185話)解説
蒼のシェラハ・黒のゼン魔軍四天王第178話—ロイドに敗れたあと自分の胸を貫いて消滅し、その死で封印が綻んでベアルが目覚める(第193〜194話)解説
ケロベルスヴィルフレイに仕える双頭の執事第171話—燕尾服を着た、頭が二つとも犬の執事。結界「裏側」でロイドの前に立ちはだかり、封印魔術で倒される(第171〜174話)—
ギザルム魔界の魔族第58話(名乗りは第60話)島﨑信長※ジェイドを殺して体と能力を奪った。ロイドに倒されたあと聖王の魔曲でよみがえり、魔王の座を狙って聖王と組む解説
パズズ魔人(グリモいわく八級)第28話佐藤せつじ※祠に封じられていた魔人で、百年かけてベアウルフの群れを集めて従え、「魔獣帝国」を目指していた。ロイドに敗れて消滅し、その魔力をグリモが吸い込む(第33話)—

ベアル:数百年前の「魔軍進撃」で魔族を率いて大陸を荒らした魔王で、戦う理由は生まれながらの最強ゆえの孤独でした。聖王の魔曲で一度は核だけになりますが、フェスの演奏で復活し、ロイドと融合して天界へ向かいます。第253話の時点では里帰り中で、最新の天宙城編には出てきません。→ 魔王ベアルの正体ネタバレ解説

ヴィルフレイ:下級魔族の生まれから成り上がり、身体そのものを炎に変えられるまで魔力体を鍛えた四天王です。その核だけがベアルの「融合」で欠けていたことが、ロイドがベアルと融合する天界の章の発端になりました(第215〜216話)。→ 緋のヴィルフレイの正体ネタバレ解説

魔軍四天王:ベアル自身が「余の一部である魔軍四天王」と言う分体で、残る三人は、ベアルの核を宿すコニーを「器」と呼んで近づこうとしていました(第178・181話)。三人の核はベアルの中で眠り、第215話の融合に使われます。→ 魔軍四天王のネタバレ解説

ギザルム:最初の最期は、ロイドの『虚空』に飲み込まれての消滅でした(第61〜63話)。聖王の「縛り」を受けてよみがえったあと、魔界を出てきた理由は「魔王になる為」だと明かし、融合の術式を封じた魔石を手に、神になろうと決めた聖王と互いを利用し合う同盟を結びます。内心では、聖王の魔曲が「あのガキをぶち殺すのに、大いに役立つはずだ」と考えています(第232話)。名前が出る最後の場面は第252話で、遠くからロイドを覗いて高笑いしています。→ ギザルムのネタバレ解説

聖王庁と天界(聖王・グラトニー・リーゴォ)

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
聖王聖王庁の頂点。神の執行者第201話(名前は第199話)—魔曲『へいわのうた』でベアルを核だけにした。神を信じられなくなり、自分が神になると決めてギザルムと組む(第232話)解説
グラトニー何代か前の暴食の魔王。天界の神に成り代わっていた第217話(名前は第218話)—本物の神リーゴォを倒して幽閉し、神の座に就いていた。ロイドに敗れ、リーゴォが「グラトニーは再び輪廻の輪に還りました」と告げる(第230話)解説
リーゴォ天界の本物の神第222話—天界の監獄で聖王に助け出された老人で、神の宮殿への抜け道を案内する。第230話で「私はそう、神と呼ばれる者です」と明かし、ロイドとベアルの融合を解く(第230〜231話。方法は書かれていない)—
ベルゼヴィート始祖の魔王(過去の人物)第228話(名前)—古代魔術の創始者と言われる(第229話、ベアルの説明)。グラトニーを拾った主で、ロイドとの戦いでグラトニーがこの姿になる—

聖王:天啓を受けた候補から厳しい試練を越えて選ばれる「神の下でその力を直接振るう執行者」で、個人の名前は第257話まで明かされません(第199話)。グラトニーの説明では、聖王の制度は、グラトニーがいつでも融合できる予備の体を確保するためのものでした(第227話)。第256話ではサルームの城下を魔曲で守っています。→ 聖王のネタバレ解説

グラトニー:魔界で最も小さく弱い獣「屍鼠」として生まれ、始祖の魔王ベルゼヴィートに拾われて、獣から魔物、魔人、魔族へと力をつけて魔王になりました(第228話)。天界64神を配下の高位魔族にすり替えていたことも明かされます(第227話)。→ グラトニーのネタバレ解説

エルフの国と天宙城(フィオナ・クラウゼン・ビビアン)

第233話からの第九部で、ロイドはエルフの国を訪れ、続いて空に現れた天宙城と戦います。第六王子リオンと、エルフに化けたバビロンもこの章で活躍します。

名前立場初登場(Web版)アニメの声優ひとことネタバレ個別記事
フィオナエルフの少女。ロイドの従者・メイド第238話—世界樹の力で作られた人形で、創造主はクラウゼン。ロイドの暗殺を命じられたが自ら打ち明け、天宙城に同行する解説
クラウゼン天宙城の主。古代のエルフ第251話—一族で自分だけが目覚めたと語り、ロイドはエンシェントエルフと考える。「大陸の王」を名乗って七日の期限を突きつけるが、第257話で全力の魔術をロイドに指先で弾かれ、グリモとジリエルの威圧で戦意を失う解説
ビビアン=リーリア=エルフリードエルフ族の王女(地の文では女王)第241話—3年前に飢饉に苦しむエルフの前に現れた少年の話をし、ロイドを「どこかで見た気がする」と見つめる—

フィオナ:ロイドを世界樹へ誘い出す役目でしたが、途中の事故で記憶を失い、リオンの御触れに応じた案内人として現れました(第238・240・252話)。世界樹ダンジョンで「人形」だと告げられても「今の私はロイド様の従者ですから、そちらには行けません」と戻らず(第247話)、記憶が戻って毒殺を命じられたあとも「たすけて、ください……!」とすべてを話しました(第251〜252話)。第257話ではクラウゼンに「もう諦めましょう」と呼びかけています。→ フィオナとクラウゼンのネタバレ解説

登場時期で見る主な人物

Web版は、第95話の後書きの「第三部完」、第197話の後書きの「これにて学園編終わりです。」、第233話の題名「第九部〜新たなる王子」などで章が区切られます。主な人物は章ごとに新しく加わり、章が変わると出番が減る人物も少なくありません。章ごとの初登場をまとめたのが図2です。

第七王子の主な人物の初登場を章ごとに並べた図
図2:章ごとの初登場(小説家になろう版の本文から整理)

最新の第257話で天宙城の中にいるのは、ロイドと使い魔のグリモ・ジリエル、気を失っているイド、案内役のフィオナ、そして城の主クラウゼンです。地上では第256話で、シルファとレンがムカデの群れと戦い、シュナイゼルがアルベルトの魔術部隊とルゴールのゴーレム部隊を指揮し、聖王の魔曲が虫たちを同士討ちさせ、リオンたちが怪我人の治療にあたっています。

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まとめ

  • 主人公と使い魔:前世で庶民の魔術師だったロイドが第七王子に転生し、右手に魔人グリモ、左手に天使ジリエルを宿して魔術を極めていく
  • 仕える人々:シルファ・レン・コニー・フィオナがメイドや従者として仕える。レンは元暗殺者、コニーは魔王ベアルを宿していた少女、フィオナは世界樹の力で作られた人形
  • サルーム王家:父王チャールズと、名前と続柄が出てくる兄5人・姉4人。将軍のシュナイゼルとクルーゼ、内政のアルベルト、作り手のゼロフとディアン、医学を学ぶリオン、大富豪のビルギット、音楽のサリア、魔獣のアリーゼと、得意分野がはっきり分かれる
  • 敵から仲間へ:暗殺者ギルド、教皇ギタン、ホムンクルスのイド、夜王マルス、魔王ベアルなど、ロイドと戦った相手の多くがのちに味方になる
  • 残る敵:神になろうとする聖王と、魔王の座を狙うギザルムが手を組んだまま(第232話)。偽りの神グラトニーは倒され、天宙城のクラウゼンは第257話で戦意を失った
  • 最新話:第257話の時点で、ロイドはグリモ・ジリエル・イド・フィオナとともに天宙城の中にいる。ベアルは魔界へ里帰り中で、タオ・イーシャ・サイアスらは長く登場していない